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宿屋の娘は美男美女に付き合ってほしい
18 共闘
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「レティ!?」
私たちの前に降り立った女性に真っ先に反応したのはドーマさんだった。
「父上!?なぜこのような場所に!」
騎士服の女性は、凛々しい顔を驚きに染めてドーマさんに駆け寄る。
「フォレストイーグルの爪を取りに来たのだ。この人達は護衛の冒険者だ」
「そうか。ここまで無傷だったところを見ると、相当腕が立つと見える。父上を頼みます!」
「いいえ、私たちも戦うわ」
逃げるように促す騎士の女性に言い返したのはリリーだった。
「これでも上級冒険者なんだ。そんな姿の人を置いて逃げる訳にはいかないよ」
「このままだと依頼人も逃げてくれなさそうだしな」
女性はすでに傷だらけで、そのまま地竜を倒せるとは思えない。リリー達の言葉に明らかにほっとした様子になったドーマさんは、確かに彼女を置いていきたくはなさそうだった。
「話はまとまったようなので、傷の治療をしても良いですか?」
面倒事を避けるために関係者以外にはできるだけ回復魔法を使わないようにしていたけれど、共闘となると話は別だ。
「すまない。私はレティツィアだ。レティと呼んでくれ」
「スキャン。私はマリアです……ああ、腕が折れてるじゃないですか!こんな状態で戦う気だったんですか!?範囲指定完了、テンポス・リトロースム!」
ちょうど治療が終わったあたりで地竜の咆哮が響き渡り、麻痺が治りかけていることが分かる。
「怪我は治ったな?戦闘開始だ!」
地竜の目の前に向かって投げナイフを放ったラスターさんは、上手く気を引く動きで攻撃を引きつけた。
まだ麻痺が残っている地竜の動きは鈍く、その攻撃を軽々と受け流すラスターさん。
「トニートゥラ!」
おそらく使える中で最も強い魔法なのだろう、始めに地竜を麻痺させた魔法を唱えたレティ。
しかし地竜は、今度は雷撃を振り払い、魔法を放ったレティに狙いを定めた。
「まずい避けろ!」
レティに視線を向けて攻撃の態勢に入った地竜の気をそらそうと駆け出すラスターさん。
瞬間。グルリと振り返った地竜は振り上げていた爪をラスターさんに向かって下ろした。
「ラスターさん!」
ガンッと音がして、受け身を取ったことは理解できても、攻撃が直撃して勢いよく飛んでいったラスターさんが無事だとは思えない。
皆戦っていて、回復ができるのは私だけ。急いで走り出す。
「スキャン!……へ?」
ラスターさんの元にたどり着いて状態を見てみれば、ちょっとした切り傷と打撲だけしかなかった。
「ヒール……どんだけ丈夫なんですか……」
この世界の人たちは。
「いや、ちゃんとガードしたんだから当然だろ」
そりゃあゲームの中だったらね!
「はぁ。分かりました。さっさと戦線復帰しましょう」
「レティ!地竜に電撃は効きにくいから、氷魔法にして!使えるでしょ!」
できるだけ地竜の視界に入らないように、背後からの攻撃を繰り返していたリリーはレティに叫ぶ。
「わ、分かった!アブソリュート・ゼロ!」
リリーの助言に従ったレティが氷魔法で地竜の周囲を凍らせると、体温を奪われた地竜の動きは目に見えて遅くなる。
「ウィークニング・ウェッジ!」
キュンッ
だめ押しで唱えた魔法で動けなくなった地竜に止めを刺したのは、テオさんの魔法で強化された弓矢だった。
矢は眉間に当たり、叫ぶこともままならなかった地竜は音を立てて倒れる。
「あの地竜を、こんなにあっさりと……」
倒れた地竜を目の前に呆然とした様子で呟いたのは、レイピアを収めたレティだった。
私たちの前に降り立った女性に真っ先に反応したのはドーマさんだった。
「父上!?なぜこのような場所に!」
騎士服の女性は、凛々しい顔を驚きに染めてドーマさんに駆け寄る。
「フォレストイーグルの爪を取りに来たのだ。この人達は護衛の冒険者だ」
「そうか。ここまで無傷だったところを見ると、相当腕が立つと見える。父上を頼みます!」
「いいえ、私たちも戦うわ」
逃げるように促す騎士の女性に言い返したのはリリーだった。
「これでも上級冒険者なんだ。そんな姿の人を置いて逃げる訳にはいかないよ」
「このままだと依頼人も逃げてくれなさそうだしな」
女性はすでに傷だらけで、そのまま地竜を倒せるとは思えない。リリー達の言葉に明らかにほっとした様子になったドーマさんは、確かに彼女を置いていきたくはなさそうだった。
「話はまとまったようなので、傷の治療をしても良いですか?」
面倒事を避けるために関係者以外にはできるだけ回復魔法を使わないようにしていたけれど、共闘となると話は別だ。
「すまない。私はレティツィアだ。レティと呼んでくれ」
「スキャン。私はマリアです……ああ、腕が折れてるじゃないですか!こんな状態で戦う気だったんですか!?範囲指定完了、テンポス・リトロースム!」
ちょうど治療が終わったあたりで地竜の咆哮が響き渡り、麻痺が治りかけていることが分かる。
「怪我は治ったな?戦闘開始だ!」
地竜の目の前に向かって投げナイフを放ったラスターさんは、上手く気を引く動きで攻撃を引きつけた。
まだ麻痺が残っている地竜の動きは鈍く、その攻撃を軽々と受け流すラスターさん。
「トニートゥラ!」
おそらく使える中で最も強い魔法なのだろう、始めに地竜を麻痺させた魔法を唱えたレティ。
しかし地竜は、今度は雷撃を振り払い、魔法を放ったレティに狙いを定めた。
「まずい避けろ!」
レティに視線を向けて攻撃の態勢に入った地竜の気をそらそうと駆け出すラスターさん。
瞬間。グルリと振り返った地竜は振り上げていた爪をラスターさんに向かって下ろした。
「ラスターさん!」
ガンッと音がして、受け身を取ったことは理解できても、攻撃が直撃して勢いよく飛んでいったラスターさんが無事だとは思えない。
皆戦っていて、回復ができるのは私だけ。急いで走り出す。
「スキャン!……へ?」
ラスターさんの元にたどり着いて状態を見てみれば、ちょっとした切り傷と打撲だけしかなかった。
「ヒール……どんだけ丈夫なんですか……」
この世界の人たちは。
「いや、ちゃんとガードしたんだから当然だろ」
そりゃあゲームの中だったらね!
「はぁ。分かりました。さっさと戦線復帰しましょう」
「レティ!地竜に電撃は効きにくいから、氷魔法にして!使えるでしょ!」
できるだけ地竜の視界に入らないように、背後からの攻撃を繰り返していたリリーはレティに叫ぶ。
「わ、分かった!アブソリュート・ゼロ!」
リリーの助言に従ったレティが氷魔法で地竜の周囲を凍らせると、体温を奪われた地竜の動きは目に見えて遅くなる。
「ウィークニング・ウェッジ!」
キュンッ
だめ押しで唱えた魔法で動けなくなった地竜に止めを刺したのは、テオさんの魔法で強化された弓矢だった。
矢は眉間に当たり、叫ぶこともままならなかった地竜は音を立てて倒れる。
「あの地竜を、こんなにあっさりと……」
倒れた地竜を目の前に呆然とした様子で呟いたのは、レイピアを収めたレティだった。
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