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11話 更なる力へ……
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「ハハハ。これで。300体くらい狩ったかな」
何日経ったかは分からないが、奈落の底を彷徨い、大量の魔物を狩った。剣で砕いた魔石と肉をひたすら喰らい、俺の力は、比類なきものに変わっていった。
深層の魔物は、未だに新しい敵が出てくるので、油断は出来ないものの、大抵の魔物は狩れる程の実力はある。そんなことを考えながら歩いていると、見覚えのある場所に辿り着いた。
「ここは……」
そこは、最初に俺が落ちてきた、赤紫色のクリスタルがある穴底の広間だった。
「あのクリスタル、剣で切ったらどうなる……?」
俺は、恐る恐るクリスタルに近づこうと1歩踏み出したところで、体に異変が起こる。
「ッ……!?力が吸収されている」
それは、自分の体内にある魔石の異常だった。唐突に不規則にすさまじい速度で脈動し始めた俺の魔石が、消耗を始める。そしてその変化はすぐ体外にも現れ、俺の体から、煙のようなものがクリスタルへと吸収されていく。
「そうか。俺はもはや魔物みたいなもんだしな」
何が起こるかは分からないが、俺は、持っていた剣を、クリスタルに突き立てる。
思い切り剣を振り下ろすと、硬い感触と共に、そのクリスタルの記憶のようなものが流れてくる。
それは、まるで100年前に起きたと言われている、魔王と勇者の戦いそのものだった。その後、魔王は勇者に敗れ、消滅したと言われていたが、復活を果たすため、このダンジョンの深層でクリスタルを生成し、力を貯めていたと。
よく見ると、俺が思い切り攻撃した箇所のクリスタルが、少し欠けていた。それを拾い上げ、俺はその場を後にする。
見るからに怪しいクリスタルの欠片。俺は、それを躊躇わずに噛み砕き、飲み込んだ。すると、異変が起きる。体の奥底から湧き上がる力の本流と、高揚感。
体には、幾重にも枝分かれする脈動する赤い線が浮び上がる。だが、その反応は直ぐに消える。
「こんな少しの量で、これだけの力が手に入るのか……」
先程体に浮かんだ線は、恐らく魔力線だろう。伝説級の英雄達の中には、そのあまりの魔力の強さから、魔力の線が体に浮かび上がるものが居たという。線の模様や色はそれぞれ違うが、皆例外なく、その強大な魔力で世の中の流れを変えたと言う。
「ハ、ハハ……。俺はどこまで強くなるんだ?」
そうして、俺は繰り返しクリスタルを傷つけては噛み砕き、飲み干すという作業を続けた。
何日経ったかは分からないが、奈落の底を彷徨い、大量の魔物を狩った。剣で砕いた魔石と肉をひたすら喰らい、俺の力は、比類なきものに変わっていった。
深層の魔物は、未だに新しい敵が出てくるので、油断は出来ないものの、大抵の魔物は狩れる程の実力はある。そんなことを考えながら歩いていると、見覚えのある場所に辿り着いた。
「ここは……」
そこは、最初に俺が落ちてきた、赤紫色のクリスタルがある穴底の広間だった。
「あのクリスタル、剣で切ったらどうなる……?」
俺は、恐る恐るクリスタルに近づこうと1歩踏み出したところで、体に異変が起こる。
「ッ……!?力が吸収されている」
それは、自分の体内にある魔石の異常だった。唐突に不規則にすさまじい速度で脈動し始めた俺の魔石が、消耗を始める。そしてその変化はすぐ体外にも現れ、俺の体から、煙のようなものがクリスタルへと吸収されていく。
「そうか。俺はもはや魔物みたいなもんだしな」
何が起こるかは分からないが、俺は、持っていた剣を、クリスタルに突き立てる。
思い切り剣を振り下ろすと、硬い感触と共に、そのクリスタルの記憶のようなものが流れてくる。
それは、まるで100年前に起きたと言われている、魔王と勇者の戦いそのものだった。その後、魔王は勇者に敗れ、消滅したと言われていたが、復活を果たすため、このダンジョンの深層でクリスタルを生成し、力を貯めていたと。
よく見ると、俺が思い切り攻撃した箇所のクリスタルが、少し欠けていた。それを拾い上げ、俺はその場を後にする。
見るからに怪しいクリスタルの欠片。俺は、それを躊躇わずに噛み砕き、飲み込んだ。すると、異変が起きる。体の奥底から湧き上がる力の本流と、高揚感。
体には、幾重にも枝分かれする脈動する赤い線が浮び上がる。だが、その反応は直ぐに消える。
「こんな少しの量で、これだけの力が手に入るのか……」
先程体に浮かんだ線は、恐らく魔力線だろう。伝説級の英雄達の中には、そのあまりの魔力の強さから、魔力の線が体に浮かび上がるものが居たという。線の模様や色はそれぞれ違うが、皆例外なく、その強大な魔力で世の中の流れを変えたと言う。
「ハ、ハハ……。俺はどこまで強くなるんだ?」
そうして、俺は繰り返しクリスタルを傷つけては噛み砕き、飲み干すという作業を続けた。
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