落ちこぼれ、どん底に落とされて覚醒する〜奈落の底に落とされ、最強の肉体を手に入れる〜

七転大起

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17話 得た力

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「くらえ!」
「ふっ、甘い!」

俺は、身体能力を抑えてネイアに稽古をつけてもらっていた。この剣の導きはあるものの、ネイアとの戦闘は駆け引きが多く、成長速度が段違いだった。

「そこ!」
「やるな!」

だが、まだまだ剣の技量はネイアの方が上だった。残剣と呼ばれるだけのことはある。まあ、力技で押せば俺が勝つのだが……。

「隙あり!」
「くっ……」
「余計なことを考えていただろう……!」

かれこれ、俺とネイアはもう何日もぶっ続けで稽古を続けている。お互いに、魔物の肉を食ったおかげか、眠らなくても全然活動できるからだ。

それにしても、残剣の剣技は俺が習っていたシュタイン流剣技よりもあっている。
当然実践として使えばするものの、型や見栄を重視している気がするシュタイン流剣術は、どうも本気になれなかったので、上達しなかったのだ。だが、残剣は現役の冒険者。死線を通して磨き上げられた剣技は、相手を殺すことに特化している。

「おい、お前たち。ワシは一旦お暇するぞ?」
「あ、ああ。そういえば魔王は空間移動ができるんだったな」
「未だに超級の魔法は習得するのが難しい」
「私なんか、魔法はからっきしだがな」

こんなことを言っているネイアだが、魔力による身体能力強化の技術は直ぐに身につけた。元々魔力の多いタイプではなかったらしいが魔物の肉と魔石を繰り返し食べることによって、魔力量が底上げされている。

「未だにフォードのような、体の一部を魔物にすることは出来んな」
「俺は異常だからな。そういえば、俺の生い立ちを話していなかったな」
「そういえば、ずっと気になっていたんだ。是非教えてくれ」
「俺は……」

そうして、俺はネイアにこれまでの生い立ち、家を追放され、力を奪われたことや、冒険者ギルドでの日々で何を思っていたかなど、嘘偽りなく、全て語った。

「そうか……そんな大変な人生を過ごしてきたんだな。特に、冒険者ギルドの奴らと、お前の家族は酷いやつだ!」
「そうか……。そう思ってくれるか」

本当なら、ネイアに全てを話すつもりはなかった。だが、同じ裏切られた境遇のネイアになら、話していいと思った。

「じゃあ、次は私の番だな」

そう言って、ネイアは話し始めた。
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