落ちこぼれ、どん底に落とされて覚醒する〜奈落の底に落とされ、最強の肉体を手に入れる〜

七転大起

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18話 ネイアの過去

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「私は、親がいなくてな……」
そうして話し始めるネイア。どうやら。彼女は孤児院出身で、その中でも虐められていたらしく、それをやり返すために体を鍛えたのが始まりだったらしい。その後、才能もあったのか、1ヶ月ほどで立場が逆転し、孤児院は平和だったらしい。

「それで、そのまま冒険者の道を進んで、順調だったところを……」
「さぞ悔しかっただろうな」
「フォード程では無い。まあ、当然奴らを許す気はさらさらないけどな」
「そうか……俺は、俺はな……裏切られるのが怖い」

そう吐露すると、ネイアはキョトンとした顔をした後、立ち上がり、指を突き出してこんなことを言い出す。

「何を言う!その強さがあれば、裏切り者ども亡きものにできるでは無いか。それに、フォード程の強さがある人間を裏切る人間などそうそういないと思うぞ。私も、恩義を感じているし、強くなる道まで示してもらった。」
「まあ、今はそれでいいか」
「……裏切るなんて、ありえないけどな」
「なんか言ったか?」
「いや、なんでもない」

そんなことを話し合っていると、魔王が帰ってくる。

「お主ら、なんの話をしておったんじゃ?」
「ちょっとな……」
「そうか……。ワシは、お主の弟を脅かしに行っていたぞ?」
「は?」
「お主の呪いを伝って、空間魔法の応用で思念を飛ばしたのじゃ。ヤツめ、冷や汗をかいてブルブルと震えておったわい。ヒャーハッハッハッハ」
「それで、弟はどんな感じだったんだ?」
「幸せそうに暮らしておったぞ。お主がこんな、奈落のダンジョンで修行をしていることも知らずにな」

俺は、拳を握りしめる。ギチギチとした音だけが辺りに響き、閑静な空間に波を立てるよう、俺の内心は激情で荒れ狂っていた。

「俺たちは、いつここを出るんだ?」
「そうじゃのう。せめて、超級魔法は習得して欲しかったが……その様子だと待つのも厳しいか?」
「……万全を期せるならそうしたい。俺は確実に弟に、家族に復讐したいからな」
「どうやら弟とやらも相当に強くなっているみたいじゃな」
「まあ、俺一人分の才能を受け継いでるからな」
「さすがに深層の魔物を倒せるフォードよりは弱いんじゃない?」
「そうだといいが……」
「まあ、超級魔法を1つ習得したら、外に出るのもありじゃな」

そうして、俺らは近い将来に思いを馳せ、修行に明け暮れた。
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