落ちこぼれ、どん底に落とされて覚醒する〜奈落の底に落とされ、最強の肉体を手に入れる〜

七転大起

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21話 力を示す

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「なんだ……お前たち。ん? 後ろにいるのは、残剣か!?」

シュルトがそう言うと、冒険者ギルドは騒然とする。誰もが驚愕し、視線を俺たちの方に向ける中、話し始めたのはネイアだった。

「よくも騙してくれたな。銀狼の血ィ!!」
「ま、まあまあ。そんな怒るなよ。残剣。それより、そっちの男は誰なんだ?」
「話を逸らしやがって……。まあいい。聞いて驚け。ここにいるのはあの、お前らがバカにしていた枯れ木、最弱と言われていたフォードだ」

その瞬間、冒険者ギルド全体が静まり返る。そして……。

「だァ~ハッハッハッハ!! 冗談はよせよ! 残剣! どうせどこかで雇った冒険者だろ?」
「それに、魔力線までわざわざ刺青してきたのかァ? ここまでマヌケなお笑いがあったか!?」

爆笑の渦に包まれる冒険者ギルド。ギルド職員までもが俺を見て笑い、先程まで剣呑な空気だった冒険者ギルドの空気が弛緩し始めた。

次の瞬間、俺はシュルトへ向かって、魔力で身体強化をした上で高速で近づくと、顔面を握力だけで掴み上げ、体全体を持ち上げた。

「よくもいびってくれたな。銀狼の血」

その間、反応できたものはおらず、いつの間にかリーダーの顔面を掴んでいた俺に対し、遅れて銀狼の血のパーティメンバー達が反応する。

「離せ! この!」

必死に足掻くシュルトと、慌てて剣を構える大勢の銀狼の血のメンバー。

「な、なあ。今の声、本当にあの無能のフォードなんじゃねぇか?」
「あ、ああ。声は全く同じだな……」

騒乱に包まれる冒険者ギルドで、銀狼の血では無い冒険者達は、ゴクリと唾を飲んで状況を見守っている。

「そ、そこまで!!」

騒ぎを聞きつけたのか、ギルド長がでてきた。

「話しはこの私が聞く。残剣殿、それにそちらのお方も、奥まで来てもらおうか」
「フッ、まあいいだろう」

俺は、暴れるシュルトを思い切り壁に投げつけ、踵を返してギルド長の方を向く。その間、シュルトはギルドの壁を突き破るほどの勢いで飛ばされ、ぐったりと項垂れて動かなくなる。

その様子を見たギルド長は、只者ではないと感じ取ったのかは知らないが、雰囲気が変わった。



それにしても、弱い。

俺は、周りの人間を見ながらそう思いつつ、ギルド長について行った。
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