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23話 試合前
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「だから! 銀狼の血が私たちを騙して、転移陣で飛ばしたんだ!」
「ですから、証拠がないではありませんか……」
「話にならないな。まあいい。おいお前」
「お前とはなんですか!? 私はギルド長「ここのギルド、潰されたくないだろ?」
俺は、銀狼の血の罪を認めようとしないギルド長に対し、ありったけの魔力を惜しみなく周囲に垂れ流し、殺意を向ける。
「ひ、ひぃ……化け物……」
それだけでギルド長は失禁し、ソファーからずり落ちる。
「俺がその気になれば、このギルドなんて簡単に潰せる。お前に選択肢なんかないんだよ」
「ぐ、ぐぬぬ……」
「なら、こういう条件でどうだ? ギルド全体で、俺がフォードであることを周知し続ける。ギルド長直々に宣言すれば、俺が本物であることは誰もが信じるだろう。それと、俺のことはスティグマのフォードと呼べ。冒険者階級も最下級から超級に上げてもらう。いいな?」
「そんな例外、認められるわけ……」
「それなら、潰す」
そう言って俺は超級魔法を唱えようと魔力を制御すると、ただ事ではないと察したのか、ギルド長が思わず声を上げる。
「わ、分かりました。その件、私に任せてください」
「それでいい。話しは以上だ」
「お、おい! フォード。銀狼の血の処罰はどうするんだ!? こんなの私は認めないぞ」
「案ずるな、ネイア」
俺はネイアの耳元に口を近づけると、
「奴らは俺達で殺す」
そう言った。
納得したのか、ネイアも大人しくなる。
「おい」
ギルド長の接客ルームを出て冒険者ギルド本部へ戻ると、声をかけられる。振り返ると、超級冒険者隼の隼のリーダーのリンネ・シュトラウスに話しかけられる。
「私という者がいながら、冒険者を潰すだと? 大した度胸じゃあないか」
「盗み聞きか?」
「先程の急激な魔力のうねり。超級魔法を使おうとしたな?」
「それがどうした」
「ギルドの一員として、見過ごせない。お前に決闘を申し込もう」
先程から状況を見つめていた冒険者たちが、ザワザワと話し始める。
「最弱のフォードと、超級のリンネの決闘!?」
「こいつは面白くなってやがったぜ」
そう言って騒ぎ始める周りに、俺は、ニヤリと笑みを浮かべる。
「どうせなら、大々的にやらないとな。ギルド長に頼んで、国全体に知らせてもらう。その条件が飲めるなら、受けて立とう」
俺がそう言うと、リンネは少し考える素振りをすると、返事をする。
「わかった。いいだろう。詳しい日程やルールについては、決まり次第、お前たちがギルドに来たタイミングで伝える」
面白い状況になってきた。俺は、汚名返上の機会に対して、笑みを零さずにはいられなかった。
「ですから、証拠がないではありませんか……」
「話にならないな。まあいい。おいお前」
「お前とはなんですか!? 私はギルド長「ここのギルド、潰されたくないだろ?」
俺は、銀狼の血の罪を認めようとしないギルド長に対し、ありったけの魔力を惜しみなく周囲に垂れ流し、殺意を向ける。
「ひ、ひぃ……化け物……」
それだけでギルド長は失禁し、ソファーからずり落ちる。
「俺がその気になれば、このギルドなんて簡単に潰せる。お前に選択肢なんかないんだよ」
「ぐ、ぐぬぬ……」
「なら、こういう条件でどうだ? ギルド全体で、俺がフォードであることを周知し続ける。ギルド長直々に宣言すれば、俺が本物であることは誰もが信じるだろう。それと、俺のことはスティグマのフォードと呼べ。冒険者階級も最下級から超級に上げてもらう。いいな?」
「そんな例外、認められるわけ……」
「それなら、潰す」
そう言って俺は超級魔法を唱えようと魔力を制御すると、ただ事ではないと察したのか、ギルド長が思わず声を上げる。
「わ、分かりました。その件、私に任せてください」
「それでいい。話しは以上だ」
「お、おい! フォード。銀狼の血の処罰はどうするんだ!? こんなの私は認めないぞ」
「案ずるな、ネイア」
俺はネイアの耳元に口を近づけると、
「奴らは俺達で殺す」
そう言った。
納得したのか、ネイアも大人しくなる。
「おい」
ギルド長の接客ルームを出て冒険者ギルド本部へ戻ると、声をかけられる。振り返ると、超級冒険者隼の隼のリーダーのリンネ・シュトラウスに話しかけられる。
「私という者がいながら、冒険者を潰すだと? 大した度胸じゃあないか」
「盗み聞きか?」
「先程の急激な魔力のうねり。超級魔法を使おうとしたな?」
「それがどうした」
「ギルドの一員として、見過ごせない。お前に決闘を申し込もう」
先程から状況を見つめていた冒険者たちが、ザワザワと話し始める。
「最弱のフォードと、超級のリンネの決闘!?」
「こいつは面白くなってやがったぜ」
そう言って騒ぎ始める周りに、俺は、ニヤリと笑みを浮かべる。
「どうせなら、大々的にやらないとな。ギルド長に頼んで、国全体に知らせてもらう。その条件が飲めるなら、受けて立とう」
俺がそう言うと、リンネは少し考える素振りをすると、返事をする。
「わかった。いいだろう。詳しい日程やルールについては、決まり次第、お前たちがギルドに来たタイミングで伝える」
面白い状況になってきた。俺は、汚名返上の機会に対して、笑みを零さずにはいられなかった。
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