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不信
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ー初めは、よく分からない奴だった。
リリー家の者でありながら、ノア家の者であるエリーを助け、その後も関係を持ち続ける。
最初は、エリーに近づいてノア家の情報を盗む気だと思った。信頼ならん。
だから俺はエリーにもう関わるなと釘を打った。
なのに次の日、エリーは奴と話をしていた。だから追い返した。足早に去る姿を見て、やはり後ろめたいことがあるのではないかと思った。
しかし、エリーは奴が去った後、ボロボロと泣きながら俺に怒りの声をぶつけた。
「何故ですお兄様!!!何故、そんなことが言えるのですか!!!」
「何故分からない!!」
「分かります!この関係が、よく思われていないことなど、わたくしは分かっております!!」
「では何故奴から離れない!」
「わたくしの友達だからです!!」
ー友達、だと?ふざけたことを言うな。やはり、アイツに何か吹き込まれたか。
ボロボロと泣くエリーに触れようとする。
エリーはその手をバチンと弾き拒絶する。
「彼女は、レイは!この関係を変えようとしているのに!お兄様は何も分かっていらっしゃいません!!お兄様だって、この関係をいつまで続けるのかと、悩んでいたではありませんか!」
「これでは悪くなる一方だろ!!現に、お前はいらん事を吹き込まれている!」
「違います!!!」
一際大きな声で否定する。その声は悲鳴にも近い。流れる涙を拭い、エリーは嗚咽を漏らしながら、胸の前で両手を握る。
長い睫毛が涙に濡れ、瞳に影を落とす。
「違うのです、お兄様は、レイとよく話したことがないから、そんな事を言えるのです。レイは、優しい方なのです。あんなに小さな体で、頑張っているのです」
レイはレイはと、世迷い言を言い続けるエリーに、俺は嫌気がさして大股でその場を後にした。
ーくそ、今夜俺は、リリー家に取り立てに行くというのに。
リリー家が店を出している土地の一部は、ノア家が貸し出しているものだ。
今夜はその取り立てに行く。
ただでさえ嫌なのに、追い打ちをかけるようにエリーの言葉が頭の中で反響する。
ーリリー家の人間など、皆同じだ。
俺は馬車に揺られている間、ずっとエリーの声とアイツの小さな後ろ姿が頭を埋め尽くしていた。
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なのに次の日、エリーは奴と話をしていた。だから追い返した。足早に去る姿を見て、やはり後ろめたいことがあるのではないかと思った。
しかし、エリーは奴が去った後、ボロボロと泣きながら俺に怒りの声をぶつけた。
「何故ですお兄様!!!何故、そんなことが言えるのですか!!!」
「何故分からない!!」
「分かります!この関係が、よく思われていないことなど、わたくしは分かっております!!」
「では何故奴から離れない!」
「わたくしの友達だからです!!」
ー友達、だと?ふざけたことを言うな。やはり、アイツに何か吹き込まれたか。
ボロボロと泣くエリーに触れようとする。
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「彼女は、レイは!この関係を変えようとしているのに!お兄様は何も分かっていらっしゃいません!!お兄様だって、この関係をいつまで続けるのかと、悩んでいたではありませんか!」
「これでは悪くなる一方だろ!!現に、お前はいらん事を吹き込まれている!」
「違います!!!」
一際大きな声で否定する。その声は悲鳴にも近い。流れる涙を拭い、エリーは嗚咽を漏らしながら、胸の前で両手を握る。
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「違うのです、お兄様は、レイとよく話したことがないから、そんな事を言えるのです。レイは、優しい方なのです。あんなに小さな体で、頑張っているのです」
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