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第一話 魔法界から来た少年
さようなら、またいつか
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「なんだったんだ?」「小さい方が勝っちゃった?」「ちょっとカッコよかった?」
なんて生徒達が見ていると、
「うわぁぁ!!!」
先程倒れた林田の方から声がした、ミュージアンを含めたその場にいた全員がが林田の方を見つめると、
「なっ……なんだよこれ!?」
林田は自分の手を見つめた。なんと、手が消え始めていたいたのだ。まるで身体が砂になって落ちていくかのように。
気がつけば、先程ポーンノイズラァになっていた他の生徒や担任も徐々に消え始めている。
「うそだろ!!なんだこれ!!」「嫌だ!!ウチ消えたくない!!」「たっ、助けてくれ!!」
そんな中、林田はミュージアンを睨みつける。
「テメェ!!俺に何しやがった!?ふざけぇんなぁ!!」
喚き散らす林田の胸ぐらを掴む者がいた、担任であった。
「おい林田!!私を!…私を助けろ!!」
「ハァ!?あんたこの状況で何言ってやがる!ふざけんなぁ!!」
「うるさい!!元を正せば貴様のせいで!!!」
担任は林田を殴り始めた。体が徐々に消えていく中、何度も何度も。
「嫌だ!!!消えたくない!!消えたくない!!」「嫌ぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!」「だいたい貴様はいつもいつも!!」「うるせぇ!教師のくせに生徒を殴ってんじゃねぇ!!」「黙れ!!死ね!!お前なんか死んでしまえ!!」
醜い命乞いと罵詈雑言の声が段々と薄れていく、薄れて、薄れて、そして、
先ほど林田と担任、その取り巻き達がいた場所には何もなくなってしまった。消えたのだ、綺麗さっぱり完璧に。
「………………」
その光景をミュージアンは虚しく見つめていた。その時だった。
「嘘だろ?……消えた!?」「なっ…….なんで……どうして?…」「アイツだ……アイツがみんな消したんだ!!」「にっ…….逃げろ!!捕まったらアイツに消されちまう!!」
うわぁぁぁ!!と声を上げながら一部始終を見ていた他の生徒達は逃げ出してしまう。
そんな中、腰が抜けて逃げ出せない生徒がいた、佐藤だ。
「……お兄さん」「くっ……来るな、来るな化け物!!」
その言葉にミュージアンの、アルトの胸が再び痛んだ。
その言葉を聞いた後、ミュージアンはただただ、慌てて逃げ出す佐藤を見えなくなるまで、見つめるしかなかったのだ。
◇
その後、学年中で大騒動となった。クラスの担任や生徒数名は行方不明。
当然、林間学校は中止。警察まで駆けつけることになった。
「んで?もう一回ちゃんと嘘偽りなく言ってくれない?」
「だから!!変な怪物二匹が戦って小さい方が勝ったら、もう片方が林田達で!!」
その光景をみた生徒達が自身が見た光景を説明するも警察は信じてくれない様子である。
そんな中、佐藤と矢矧、雷人はある目的で動き回っていた。
「そっちはいた?」
「いや、そっちも」
「ダメだ、こっちにもいねぇ」
「一体どこに行ったんだ?…アルト君……」
佐藤達はゴートノイズラァの前で行方不明になっていたアルトを探していたのだ。しかし、どこを探してもアルトの姿はいない。
そんな時だった。
佐藤の頭上にフライングバードが何かを加えて飛んで来たのだった。
「アレって」
「確か、坊主の」
フライングバードは佐藤の手のひらに持ってる物を渡すと、その場を飛び去ってしまった。
「佐藤君、それなに?」
「さぁ?…何かメモみたいだけど…」
佐藤はメモを開いた瞬間、その場で固まった。そして、
「!?…………」
その目から大粒の涙を流し始めたのだった。
そのメモに書いであったのは。
『友達になってくれてありがとう、あと怖がらせてごめんね、それじゃあ、またいつかその時まで、さよなら』
そのメモは疑う事なくアルトが書いた文字だと確信した佐藤は、気づいた。怖がらせてごめんねという文字の意味を。
(まさか……あの時見た小さい方の怪人が……)
そして気づいてしまった、自分は彼にとんでもない事を言ってしまった事に。
『くっ……来るな、化け物!!』
「……ごめん………ごめんよぉ……アルト君……」
佐藤はその場で後悔と念に身を震わせながら泣き崩れたのだった。
◇
キャンプ場から離れた位置で、
「お疲れ様…」
飛んで来たフライングバードをキャッチしながらアルトは寂しげな、そして悲しい表情でうつむいていた。
「ニャ~?」
そんなアルトにクロマルは心配そうに頬ずりをする。
「大丈夫だよクロマル、気にしてないから、それにあのまま俺がいて怖がらせたらいけないしね」
「ニャ!」
「うん!それじゃあ行こうか!」
アルトは、クロマルに乗りながらそう言い、クロマルの背中のグリップを握りしめる。
そしてアルトを乗せたクロマルは夕暮れ時の暗い夜道をアクセル全開で走っていったのだった。
◇
一方その頃、魔法界では、
「あの愚叔父はまだ見つからないのか?」
巨大な城の一室でとある男が執事の男に怒気のある声でそう尋ねた。
「は、ハイ!申し訳ありません!!我々総動員で探してはいるのですが、逃げ足が早く!」
「言い訳はよい!!なんとしても我が元に連れて参れ!!場合によっては痛めつけても問わん!!」
「ハッ!必ずや!!」
執事が部屋から出ていくと男は、グラスにワインを注ぎ、一気に飲み干し、床にグラスを叩きつけた。
砕け散るガラスの破片を見ながら男は思った。
(必ず連れ戻してやるぞ、そして私の元にひれ伏させてやる)
高らかに笑い始めるこの男は、フォルテ・レノン。
アルトの腹違いの兄でレノン王国の現国王であった。
なんて生徒達が見ていると、
「うわぁぁ!!!」
先程倒れた林田の方から声がした、ミュージアンを含めたその場にいた全員がが林田の方を見つめると、
「なっ……なんだよこれ!?」
林田は自分の手を見つめた。なんと、手が消え始めていたいたのだ。まるで身体が砂になって落ちていくかのように。
気がつけば、先程ポーンノイズラァになっていた他の生徒や担任も徐々に消え始めている。
「うそだろ!!なんだこれ!!」「嫌だ!!ウチ消えたくない!!」「たっ、助けてくれ!!」
そんな中、林田はミュージアンを睨みつける。
「テメェ!!俺に何しやがった!?ふざけぇんなぁ!!」
喚き散らす林田の胸ぐらを掴む者がいた、担任であった。
「おい林田!!私を!…私を助けろ!!」
「ハァ!?あんたこの状況で何言ってやがる!ふざけんなぁ!!」
「うるさい!!元を正せば貴様のせいで!!!」
担任は林田を殴り始めた。体が徐々に消えていく中、何度も何度も。
「嫌だ!!!消えたくない!!消えたくない!!」「嫌ぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!」「だいたい貴様はいつもいつも!!」「うるせぇ!教師のくせに生徒を殴ってんじゃねぇ!!」「黙れ!!死ね!!お前なんか死んでしまえ!!」
醜い命乞いと罵詈雑言の声が段々と薄れていく、薄れて、薄れて、そして、
先ほど林田と担任、その取り巻き達がいた場所には何もなくなってしまった。消えたのだ、綺麗さっぱり完璧に。
「………………」
その光景をミュージアンは虚しく見つめていた。その時だった。
「嘘だろ?……消えた!?」「なっ…….なんで……どうして?…」「アイツだ……アイツがみんな消したんだ!!」「にっ…….逃げろ!!捕まったらアイツに消されちまう!!」
うわぁぁぁ!!と声を上げながら一部始終を見ていた他の生徒達は逃げ出してしまう。
そんな中、腰が抜けて逃げ出せない生徒がいた、佐藤だ。
「……お兄さん」「くっ……来るな、来るな化け物!!」
その言葉にミュージアンの、アルトの胸が再び痛んだ。
その言葉を聞いた後、ミュージアンはただただ、慌てて逃げ出す佐藤を見えなくなるまで、見つめるしかなかったのだ。
◇
その後、学年中で大騒動となった。クラスの担任や生徒数名は行方不明。
当然、林間学校は中止。警察まで駆けつけることになった。
「んで?もう一回ちゃんと嘘偽りなく言ってくれない?」
「だから!!変な怪物二匹が戦って小さい方が勝ったら、もう片方が林田達で!!」
その光景をみた生徒達が自身が見た光景を説明するも警察は信じてくれない様子である。
そんな中、佐藤と矢矧、雷人はある目的で動き回っていた。
「そっちはいた?」
「いや、そっちも」
「ダメだ、こっちにもいねぇ」
「一体どこに行ったんだ?…アルト君……」
佐藤達はゴートノイズラァの前で行方不明になっていたアルトを探していたのだ。しかし、どこを探してもアルトの姿はいない。
そんな時だった。
佐藤の頭上にフライングバードが何かを加えて飛んで来たのだった。
「アレって」
「確か、坊主の」
フライングバードは佐藤の手のひらに持ってる物を渡すと、その場を飛び去ってしまった。
「佐藤君、それなに?」
「さぁ?…何かメモみたいだけど…」
佐藤はメモを開いた瞬間、その場で固まった。そして、
「!?…………」
その目から大粒の涙を流し始めたのだった。
そのメモに書いであったのは。
『友達になってくれてありがとう、あと怖がらせてごめんね、それじゃあ、またいつかその時まで、さよなら』
そのメモは疑う事なくアルトが書いた文字だと確信した佐藤は、気づいた。怖がらせてごめんねという文字の意味を。
(まさか……あの時見た小さい方の怪人が……)
そして気づいてしまった、自分は彼にとんでもない事を言ってしまった事に。
『くっ……来るな、化け物!!』
「……ごめん………ごめんよぉ……アルト君……」
佐藤はその場で後悔と念に身を震わせながら泣き崩れたのだった。
◇
キャンプ場から離れた位置で、
「お疲れ様…」
飛んで来たフライングバードをキャッチしながらアルトは寂しげな、そして悲しい表情でうつむいていた。
「ニャ~?」
そんなアルトにクロマルは心配そうに頬ずりをする。
「大丈夫だよクロマル、気にしてないから、それにあのまま俺がいて怖がらせたらいけないしね」
「ニャ!」
「うん!それじゃあ行こうか!」
アルトは、クロマルに乗りながらそう言い、クロマルの背中のグリップを握りしめる。
そしてアルトを乗せたクロマルは夕暮れ時の暗い夜道をアクセル全開で走っていったのだった。
◇
一方その頃、魔法界では、
「あの愚叔父はまだ見つからないのか?」
巨大な城の一室でとある男が執事の男に怒気のある声でそう尋ねた。
「は、ハイ!申し訳ありません!!我々総動員で探してはいるのですが、逃げ足が早く!」
「言い訳はよい!!なんとしても我が元に連れて参れ!!場合によっては痛めつけても問わん!!」
「ハッ!必ずや!!」
執事が部屋から出ていくと男は、グラスにワインを注ぎ、一気に飲み干し、床にグラスを叩きつけた。
砕け散るガラスの破片を見ながら男は思った。
(必ず連れ戻してやるぞ、そして私の元にひれ伏させてやる)
高らかに笑い始めるこの男は、フォルテ・レノン。
アルトの腹違いの兄でレノン王国の現国王であった。
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