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第三話 ロックは笑顔の秘訣
君はもうひとりぼっちじゃない
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「私の教室に……王国に土足で踏み込むな、余所者が!!」
スワンノイズラァは背中の羽をむしり取り、クナイのように構えながらミュージアンに突撃していく。
ミュージアンはスワンノイズラァの斬撃を避けながら、懐からあるものを取り出す。
それは、人造使い魔、それを三つほど取り出した。
実はこれ、使い魔としての機能の他にもう一つ、特殊なギミックが存在しているのだ。
下からフライングバード、ランニングタイガー、ダイビングドルフィンの順に積み上げるように接続すると、
『キューブアックス!!』
徐々に形を変形していき、それは小型のハンドアックスのような形となっていく。
この人造使い魔、MCW機能を持ち、複数のモノを三つ以上組み換えながら接続する事により、武器へと変形する事ができるのだ。
ミャービアンはキューブアックスを片手にスワンノイズラァにかかっていく。
お互いの羽とアックスが鍔迫り合う。ミュージアンも敵に負けずと、素早くキューブアックスを素早く振ろうとする。が、
「グァ!!」
相手のスピードの方が上のようで、ミュージアンが持っていたキューブアックスは見事なまでに振り落とされる。
「しっしまった!!」
「フン!!」
スワンノイズラァは宙に浮いたかと思うと羽をクナイの如くミュージアンに斬りつけ、空高く飛び上がる。
「調子に乗った子供には罰をあたえないとね!」
スワンノイズラァは急速飛行でミュージアンに飛びかかり、羽による素早い斬撃の雨を降り注がせる。
「くっ、くっそぉ!」
ミュージアンは次の斬撃を喰らう前に近くの物陰に隠れる。
「あらあら、今度はかくれんぼかしら?子供じみてるわねぇ~w」
斬撃が効いてる事を知り、嘲笑うような余裕の姿勢を見せる。
「このままじゃジリ貧だ、なら空には空だ!」
ミュージアンはバイザーを上げ、ダンスマジョリーレコードを抜き取ると、バックルのレコードホルダーを開ける。
そした、ダンスをしまい、5枚のうちの一つ、青色のレコードのボタンをおす。
『ロック!!』
そして、ミュージアンバイザーにセット。
『ローディング、ロック!!』
メリーゴーランドのような音と共にバイザーを倒すと、魔法陣からカーテンが降り、ミュージアンを隠し、そして、
『ロックンロールフォーム!!エキサイティング!!』
カーテンが開くと、ミュージアンは足がなく、宙に浮いた一本の尻尾のようなモノ、青いフードを被り、胸にはタスキのようにギータの弦のようなもの、顔はどこか骸骨寄りのまるで、オバケのような姿へと変わった。
ミュージアン第三の姿、ロックンロールフォームである。
ミュージアンは胸の弦を引くと、弦から光が現れ、右手にそれが集まり形を形成、オーケストラフォームのカンタービレエストックがヴァイオリンに模した剣と盾なら、それはギターを模した大鎌である。
アシッドサイズ、それが武器の名前である。
当たりは薄暗くなり、その姿がより一層に引き立っている。
ミュージアンはアシッドサイズをギターを構えるように反対に持ち、宙を舞いながら物陰にからスワンノイズラァに向かって超高速で飛びかかり、
「それ!!」
鎌の一撃を喰らわせる、そして、怯んだ所にサイズを持ち変え、今度はギターのように持ち、ネックの付近の三つのボタンのうちの一つを押しながら弦を奏でた。
『アタックオンクリーチャー!!ギュイイイイン!!!』
するとどうだろう、地面に落ちたスワンノイズラァの周り土から、バッっと手が現れスワンノイズラァの足を掴む。
「なっ、何!?」
土をかき分けるように現れたのはなんと、
「うぅ~」っと唸るゾンビである。ゾンビはスワンノイズラァに飛びつき、身動きを固定する。
「はっ、離しなさいよ!」
スワンノイズラァが慌てふためく様子にミュージアンは今度はまだあるボタンの内の一つのボタンを押す。
『ファイヤーオンボンバー!!ギュイイイイン!!』
真正面から出現した魔法陣から爆弾が出現しスワンノイズラァの前に現れ爆散、スワンノイズラァにダメージを与えていく。
「ハァ…….ハァ…なんで?….子供がこんな力を……」
スワンノイズラァは息を切らしたように地面に伏せる、次が最後のようだ。
「今ならまだ間に合うよ」
「はっ?」
スワンノイズラァはまるで理解不能であるかのように首を傾げる、
「今までの美空お姉さんにした酷い事全部に対して謝罪するんだ、そして金輪際二度と誰かを陥れないって誓うん」「うっさいわねぇ!!」
ミュージアンが全て話し切る前にスワンノイズラァは話を遮ってしまう。
「私は反省どころか何も間違ってない!悪いのは私の気を損ねたアイツよ!!」
「なんだって?……」
「アイツ!私が授業の備品運べって言ったら店の手伝いがあるからって断りやがって!!何様のつもりだ!!!」
……そんな事で?……たったそれだけの理由で美空をここまで貶めたのか?……
「私は何も悪くない!!、何も悪くない!!!…….私の生徒も教室も私の思い通りにならなきゃいけないのよ!!だって私は女王様なんだからね!!アハ!アッハハハハ!!!アァァハッハァ!!!」
……もういい……分かった……
「……音楽(セッション)は……終わりだ……」
「あっ?なんか言った?」
地面に転げ落ちているスワンノイズラァを見下ろすかのように指を刺しながらミュージアンは言った。
「超魔人の名において……お前を消去(デリート)する!!」
ミュージアンはバイザーからロックマジョリーレコードを抜き取り、サイズのボディ右にある差し込み口にセット、そして、三つの内の最後のボタンを押して、
『チャージリード!!』
サイズのは先にエネルギーが溜まっていく。
「子供が……教師の……大人のやり方に指図するなぁ!!!」
スワンノイズラァは再び羽を持ち飛び上がりミュージアンに向かって突っ込んでいく。
ミュージアンは攻撃が当たる前にギターのように持ち、弦を引く、そして音が鳴り響き、スワンノイズラァが音の鎖で拘束されて、
『ロックンロール!!エキサイティングバニッシュ!!!』
サイズを持ち変え、そのまま一気に
「くらぇぇぇ!!」
サイズを下から上へと下段斬りし、間髪入れずに、スワンノイズラァを袈裟斬りにした。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!!」
スワンノイズラァは地面へと叩きつけられた後に、爆散。
元の里中へと戻り、ジャークレコードは粉々に砕け散った。
そうなると当然、
「いやぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!」
里中の姿は砂のように崩れていき、体は徐々に消えていく。
「嫌!!嫌よ!!!まだ私は女王様でいたい!!!いなければならないのよぉ!!!!!こんな所で消えるなんて絶対に…」
最後に何かを言う前に……里中はこの世から姿を消した。
◇
スワンノイズラァを倒してアルトへと戻った後に、美空を探すアルトとクロマル、だが、さっきの変身を見られた以上、どんな反応をされるだろうか…
心配になるアルト、そんな時だ、
「どうしてだね!?」
校門近くに声が聞こえた、向かってみると、
「悪いですけど…….今回の事は親に相談して、それから判断させてもらいます…」
「自分が何を言っているのか分かってるのかね?」
校長が美空に詰め寄る。
「貴方達の言い分は分かりました…….でもだからって貴方達が私にしてきた事を許す事はできません!!」
「岸本君……君って奴は!!」
校長の顔が一層に青ざめる、周りの生徒達も動揺を隠さないでいる。
「何よ!!私たちが全部悪いって言うの!?酷くない!?」「俺たちだって里中に騙された被害者なんだぞ!?」「水に流してくれたっていいじゃねぇかよ!!」
生徒達のブーイングが美空に一斉に飛び交う。
「……まれ……」
もうアルトは我慢の限界だった、自分たちだって被害者?水に流してくれだと?……ふざけるなよ!!
「黙れぇぇぇ!!!!」
アルトのありったけの怒声が響き渡り、美空を含めた全員の視線がアルトに向く。
先ほどの怒声に圧されたのか、周囲の声が消え、怖いくらい静寂が辺りを包んだ。
「あっ……アルト君……」
美空のアルトを見る顔の何処かに恐怖があった、だがそんな事は今はどうでもいい!!
「さっきから聞いてれば随分都合良い言い訳だね!!人として恥ずかしくないのか!!」
「なっ!?…」
「その自分達だって被害者だって?……今回の被害者はただ一人!美空お姉さんだろ!?」
周りの生徒達がバツが悪そうな顔になっていく。
「君たちは何も否がない美空お姉さんに何をした!?君たちはお姉さんの言葉を信じずお姉さんに何をした!?」
アルトの罵倒はますますエスカレートしていく、大切な友達をここまで貶されたんだ、黙ってはいられない!!
「君達がやったいじめの事実から目を背けるな!!たとえ原因が他にあったとしても、最後にお姉さんを信じずにいじめ抜いたのは他の誰でもない……紛れもなく君達の意思だろ!?」
生徒達は図星を突かれたような顔を一斉にする。
「情けないよ……あぁ本当に情けないよ……君達に罪悪感はないのか?……美空お姉さんは、君たちに裏切られて…散々傷つけられたんだぞ?………….なんで君たちはそうなんだ?……」
最後にアルトは自分の心の叫びを生徒達に思いっきりぶつけた!!
「なんで!!!俺より歳が上の君達が!!そんな事も理解できないんだよ!!!!」
アルト叫んだ、息が切れるほどの大声で怒鳴り散らした。あたりは怖いくらいに静かになる。
が、それから直ぐに、
「なっ……何よ……何よ!!!」
生徒の一人が口を開く。
「何を偉そうに説教してんのよ!!アンタだって化け物のくせに!!」
その言葉に続いて他の生徒達も一斉にアルトに悪意の言葉が飛び交う。
「そうだそうだ!!ざけんな化け物が!!」「アンタだって人間のフリして今まで先生の時みたいに人間を消してきたんじゃないの!?」「お前みたいな人消しの化け物なんかに俺達の事をどうこう言われたくなんかない!!!」「どっか行けよ!!」「帰れよ!!」「消えちまえ!この化け物が!!!」
「消・え・ろ!!!!!」っと生徒全員が一斉に飛び切りの悪意のこもったコールをアルトに向ける。
……もういい……こんな奴らに何言っても無駄だ………
「…….行こう……クロマル……」
「ニャ~?」
クロマルが心配そうに顔を覗かせるも、
「大丈夫だよ……俺は気にしてないから……」
アルトはトボトボと校門に向かっていく。
「あの…….アルト君…」
美空がぎこちない返事でアルトを心配する。
「…….ごめんね美空お姉さん……」
「えっ?」
「できる事なら……君にはあの姿を見せたくなかったんだけどね…」
アルトはミュージアンフォンを操作して美空のスマホにいじめの動画の全てを送った。
「証拠は全部送っておいたよ、後は美空お姉さんが決めていい、でもこれだけは言わせて」
アルトは笑顔で、でも何処か寂しそうな顔で美空に告げる。
「君はもう……ひとりぼっちじゃないよ」
「!!」
美空は口に手を当てて嗚咽を漏らし始める。
「お姉さんに会えて良かったよ、マスターにはお世話になりましたって伝えて」
アルトがクロマルと共にその場をゆっくりと去っていか姿を、美空は引き止めることができず、ただ、見つめることしかできなかったのだった。
◇
担任教師が生徒に冤罪を被せていじめを率先し、校長もそれを隠蔽しようとした。
この事件は美空がマスターに相談した事により一気に情報が拡散し、後日ニュースにも取り上げられた。
その後、里中の行方は不明、校長は免職、隠蔽に加担していた教師のほとんどが懲戒処分となり生徒も、特にいじめを頻繁に行なっていた2年B組の生徒の大半が非難の対象となり、中には入試の推薦を取り下げられた者も現れた。
美空はそれから直ぐに隣町の中学に転校することになり、そこでは前の学校での事が知れ渡っているため、親身になってくれる者が多く、友達も多くできた。
だが、美空の心には何処か穴が空いたような気持ちが残ってしまった。
そんなある時だ、美空当てに手紙が届いた。差出人は不明、
「誰からだろう?」
美空は封筒を開けて中を見ると、
「!!!」
美空は開けた瞬間、涙が溢れ始めた。
そこには、にこやかに笑ってグッドサインをしているアルトとクロマル映った写真があり、裏には、電話番号と共にメッセージが。
『この前は急にさよならして、あと怖がらせてごめんね、でも何があっても、俺達はお姉さんの友達で味方だから、またいつか会おうね』
美空はその写真を胸に抱きしめる。そして誓った、次に会う時は涙はもうながさない、とびっきりの笑顔で迎えてあげようと。
「ありがとう…….クロマルさん……アルト君………大好きだよ…」
スワンノイズラァは背中の羽をむしり取り、クナイのように構えながらミュージアンに突撃していく。
ミュージアンはスワンノイズラァの斬撃を避けながら、懐からあるものを取り出す。
それは、人造使い魔、それを三つほど取り出した。
実はこれ、使い魔としての機能の他にもう一つ、特殊なギミックが存在しているのだ。
下からフライングバード、ランニングタイガー、ダイビングドルフィンの順に積み上げるように接続すると、
『キューブアックス!!』
徐々に形を変形していき、それは小型のハンドアックスのような形となっていく。
この人造使い魔、MCW機能を持ち、複数のモノを三つ以上組み換えながら接続する事により、武器へと変形する事ができるのだ。
ミャービアンはキューブアックスを片手にスワンノイズラァにかかっていく。
お互いの羽とアックスが鍔迫り合う。ミュージアンも敵に負けずと、素早くキューブアックスを素早く振ろうとする。が、
「グァ!!」
相手のスピードの方が上のようで、ミュージアンが持っていたキューブアックスは見事なまでに振り落とされる。
「しっしまった!!」
「フン!!」
スワンノイズラァは宙に浮いたかと思うと羽をクナイの如くミュージアンに斬りつけ、空高く飛び上がる。
「調子に乗った子供には罰をあたえないとね!」
スワンノイズラァは急速飛行でミュージアンに飛びかかり、羽による素早い斬撃の雨を降り注がせる。
「くっ、くっそぉ!」
ミュージアンは次の斬撃を喰らう前に近くの物陰に隠れる。
「あらあら、今度はかくれんぼかしら?子供じみてるわねぇ~w」
斬撃が効いてる事を知り、嘲笑うような余裕の姿勢を見せる。
「このままじゃジリ貧だ、なら空には空だ!」
ミュージアンはバイザーを上げ、ダンスマジョリーレコードを抜き取ると、バックルのレコードホルダーを開ける。
そした、ダンスをしまい、5枚のうちの一つ、青色のレコードのボタンをおす。
『ロック!!』
そして、ミュージアンバイザーにセット。
『ローディング、ロック!!』
メリーゴーランドのような音と共にバイザーを倒すと、魔法陣からカーテンが降り、ミュージアンを隠し、そして、
『ロックンロールフォーム!!エキサイティング!!』
カーテンが開くと、ミュージアンは足がなく、宙に浮いた一本の尻尾のようなモノ、青いフードを被り、胸にはタスキのようにギータの弦のようなもの、顔はどこか骸骨寄りのまるで、オバケのような姿へと変わった。
ミュージアン第三の姿、ロックンロールフォームである。
ミュージアンは胸の弦を引くと、弦から光が現れ、右手にそれが集まり形を形成、オーケストラフォームのカンタービレエストックがヴァイオリンに模した剣と盾なら、それはギターを模した大鎌である。
アシッドサイズ、それが武器の名前である。
当たりは薄暗くなり、その姿がより一層に引き立っている。
ミュージアンはアシッドサイズをギターを構えるように反対に持ち、宙を舞いながら物陰にからスワンノイズラァに向かって超高速で飛びかかり、
「それ!!」
鎌の一撃を喰らわせる、そして、怯んだ所にサイズを持ち変え、今度はギターのように持ち、ネックの付近の三つのボタンのうちの一つを押しながら弦を奏でた。
『アタックオンクリーチャー!!ギュイイイイン!!!』
するとどうだろう、地面に落ちたスワンノイズラァの周り土から、バッっと手が現れスワンノイズラァの足を掴む。
「なっ、何!?」
土をかき分けるように現れたのはなんと、
「うぅ~」っと唸るゾンビである。ゾンビはスワンノイズラァに飛びつき、身動きを固定する。
「はっ、離しなさいよ!」
スワンノイズラァが慌てふためく様子にミュージアンは今度はまだあるボタンの内の一つのボタンを押す。
『ファイヤーオンボンバー!!ギュイイイイン!!』
真正面から出現した魔法陣から爆弾が出現しスワンノイズラァの前に現れ爆散、スワンノイズラァにダメージを与えていく。
「ハァ…….ハァ…なんで?….子供がこんな力を……」
スワンノイズラァは息を切らしたように地面に伏せる、次が最後のようだ。
「今ならまだ間に合うよ」
「はっ?」
スワンノイズラァはまるで理解不能であるかのように首を傾げる、
「今までの美空お姉さんにした酷い事全部に対して謝罪するんだ、そして金輪際二度と誰かを陥れないって誓うん」「うっさいわねぇ!!」
ミュージアンが全て話し切る前にスワンノイズラァは話を遮ってしまう。
「私は反省どころか何も間違ってない!悪いのは私の気を損ねたアイツよ!!」
「なんだって?……」
「アイツ!私が授業の備品運べって言ったら店の手伝いがあるからって断りやがって!!何様のつもりだ!!!」
……そんな事で?……たったそれだけの理由で美空をここまで貶めたのか?……
「私は何も悪くない!!、何も悪くない!!!…….私の生徒も教室も私の思い通りにならなきゃいけないのよ!!だって私は女王様なんだからね!!アハ!アッハハハハ!!!アァァハッハァ!!!」
……もういい……分かった……
「……音楽(セッション)は……終わりだ……」
「あっ?なんか言った?」
地面に転げ落ちているスワンノイズラァを見下ろすかのように指を刺しながらミュージアンは言った。
「超魔人の名において……お前を消去(デリート)する!!」
ミュージアンはバイザーからロックマジョリーレコードを抜き取り、サイズのボディ右にある差し込み口にセット、そして、三つの内の最後のボタンを押して、
『チャージリード!!』
サイズのは先にエネルギーが溜まっていく。
「子供が……教師の……大人のやり方に指図するなぁ!!!」
スワンノイズラァは再び羽を持ち飛び上がりミュージアンに向かって突っ込んでいく。
ミュージアンは攻撃が当たる前にギターのように持ち、弦を引く、そして音が鳴り響き、スワンノイズラァが音の鎖で拘束されて、
『ロックンロール!!エキサイティングバニッシュ!!!』
サイズを持ち変え、そのまま一気に
「くらぇぇぇ!!」
サイズを下から上へと下段斬りし、間髪入れずに、スワンノイズラァを袈裟斬りにした。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!!」
スワンノイズラァは地面へと叩きつけられた後に、爆散。
元の里中へと戻り、ジャークレコードは粉々に砕け散った。
そうなると当然、
「いやぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!」
里中の姿は砂のように崩れていき、体は徐々に消えていく。
「嫌!!嫌よ!!!まだ私は女王様でいたい!!!いなければならないのよぉ!!!!!こんな所で消えるなんて絶対に…」
最後に何かを言う前に……里中はこの世から姿を消した。
◇
スワンノイズラァを倒してアルトへと戻った後に、美空を探すアルトとクロマル、だが、さっきの変身を見られた以上、どんな反応をされるだろうか…
心配になるアルト、そんな時だ、
「どうしてだね!?」
校門近くに声が聞こえた、向かってみると、
「悪いですけど…….今回の事は親に相談して、それから判断させてもらいます…」
「自分が何を言っているのか分かってるのかね?」
校長が美空に詰め寄る。
「貴方達の言い分は分かりました…….でもだからって貴方達が私にしてきた事を許す事はできません!!」
「岸本君……君って奴は!!」
校長の顔が一層に青ざめる、周りの生徒達も動揺を隠さないでいる。
「何よ!!私たちが全部悪いって言うの!?酷くない!?」「俺たちだって里中に騙された被害者なんだぞ!?」「水に流してくれたっていいじゃねぇかよ!!」
生徒達のブーイングが美空に一斉に飛び交う。
「……まれ……」
もうアルトは我慢の限界だった、自分たちだって被害者?水に流してくれだと?……ふざけるなよ!!
「黙れぇぇぇ!!!!」
アルトのありったけの怒声が響き渡り、美空を含めた全員の視線がアルトに向く。
先ほどの怒声に圧されたのか、周囲の声が消え、怖いくらい静寂が辺りを包んだ。
「あっ……アルト君……」
美空のアルトを見る顔の何処かに恐怖があった、だがそんな事は今はどうでもいい!!
「さっきから聞いてれば随分都合良い言い訳だね!!人として恥ずかしくないのか!!」
「なっ!?…」
「その自分達だって被害者だって?……今回の被害者はただ一人!美空お姉さんだろ!?」
周りの生徒達がバツが悪そうな顔になっていく。
「君たちは何も否がない美空お姉さんに何をした!?君たちはお姉さんの言葉を信じずお姉さんに何をした!?」
アルトの罵倒はますますエスカレートしていく、大切な友達をここまで貶されたんだ、黙ってはいられない!!
「君達がやったいじめの事実から目を背けるな!!たとえ原因が他にあったとしても、最後にお姉さんを信じずにいじめ抜いたのは他の誰でもない……紛れもなく君達の意思だろ!?」
生徒達は図星を突かれたような顔を一斉にする。
「情けないよ……あぁ本当に情けないよ……君達に罪悪感はないのか?……美空お姉さんは、君たちに裏切られて…散々傷つけられたんだぞ?………….なんで君たちはそうなんだ?……」
最後にアルトは自分の心の叫びを生徒達に思いっきりぶつけた!!
「なんで!!!俺より歳が上の君達が!!そんな事も理解できないんだよ!!!!」
アルト叫んだ、息が切れるほどの大声で怒鳴り散らした。あたりは怖いくらいに静かになる。
が、それから直ぐに、
「なっ……何よ……何よ!!!」
生徒の一人が口を開く。
「何を偉そうに説教してんのよ!!アンタだって化け物のくせに!!」
その言葉に続いて他の生徒達も一斉にアルトに悪意の言葉が飛び交う。
「そうだそうだ!!ざけんな化け物が!!」「アンタだって人間のフリして今まで先生の時みたいに人間を消してきたんじゃないの!?」「お前みたいな人消しの化け物なんかに俺達の事をどうこう言われたくなんかない!!!」「どっか行けよ!!」「帰れよ!!」「消えちまえ!この化け物が!!!」
「消・え・ろ!!!!!」っと生徒全員が一斉に飛び切りの悪意のこもったコールをアルトに向ける。
……もういい……こんな奴らに何言っても無駄だ………
「…….行こう……クロマル……」
「ニャ~?」
クロマルが心配そうに顔を覗かせるも、
「大丈夫だよ……俺は気にしてないから……」
アルトはトボトボと校門に向かっていく。
「あの…….アルト君…」
美空がぎこちない返事でアルトを心配する。
「…….ごめんね美空お姉さん……」
「えっ?」
「できる事なら……君にはあの姿を見せたくなかったんだけどね…」
アルトはミュージアンフォンを操作して美空のスマホにいじめの動画の全てを送った。
「証拠は全部送っておいたよ、後は美空お姉さんが決めていい、でもこれだけは言わせて」
アルトは笑顔で、でも何処か寂しそうな顔で美空に告げる。
「君はもう……ひとりぼっちじゃないよ」
「!!」
美空は口に手を当てて嗚咽を漏らし始める。
「お姉さんに会えて良かったよ、マスターにはお世話になりましたって伝えて」
アルトがクロマルと共にその場をゆっくりと去っていか姿を、美空は引き止めることができず、ただ、見つめることしかできなかったのだった。
◇
担任教師が生徒に冤罪を被せていじめを率先し、校長もそれを隠蔽しようとした。
この事件は美空がマスターに相談した事により一気に情報が拡散し、後日ニュースにも取り上げられた。
その後、里中の行方は不明、校長は免職、隠蔽に加担していた教師のほとんどが懲戒処分となり生徒も、特にいじめを頻繁に行なっていた2年B組の生徒の大半が非難の対象となり、中には入試の推薦を取り下げられた者も現れた。
美空はそれから直ぐに隣町の中学に転校することになり、そこでは前の学校での事が知れ渡っているため、親身になってくれる者が多く、友達も多くできた。
だが、美空の心には何処か穴が空いたような気持ちが残ってしまった。
そんなある時だ、美空当てに手紙が届いた。差出人は不明、
「誰からだろう?」
美空は封筒を開けて中を見ると、
「!!!」
美空は開けた瞬間、涙が溢れ始めた。
そこには、にこやかに笑ってグッドサインをしているアルトとクロマル映った写真があり、裏には、電話番号と共にメッセージが。
『この前は急にさよならして、あと怖がらせてごめんね、でも何があっても、俺達はお姉さんの友達で味方だから、またいつか会おうね』
美空はその写真を胸に抱きしめる。そして誓った、次に会う時は涙はもうながさない、とびっきりの笑顔で迎えてあげようと。
「ありがとう…….クロマルさん……アルト君………大好きだよ…」
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