超魔人C'NEミュージアン -CHOUJIN CODENAME MUSIAN-

黒鉄ライドウ

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第四話 悲しき銃撃超魔人、現る!

久々の観光

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翌日、アルトはクロマル、雷人はバイクで並びながら二人で走り続けた。

アルトは新鮮な気持ちだった、今まではクロマルが一緒だったとはいえ、誰かと一緒に並んで走ることなんて一度もなかったのだから。

(誰かと走るのって、結構いいものだね)

少しだけ、心の中でワクワクしたきもちになった。

そんなこんなでアルト、クロマル、雷人の三人は、次の街に到着した。

そこは、周りが山で覆われた田舎の街で温泉街として有名な観光地として雑誌にも取り上げられたことのある街だ。

アルトは温泉街の駐車場でとっても楽しみな気持ちに心躍らせていた。

温泉なんて遠い昔、魔法界(マジョリーナ)で姉のソプラノに連れられて一度しか行った事がないのでまた入れるかと楽しみになる。

が、同時に不安な気持ちもある。

(今回もまたトラブルにならなきゃいいけどなぁ~)

今まで旅のいく先々で必ずというほどトラブルに巻き込まれている。特にノイズラァ関連の事件にはここ最近ずっと巻き込まれっぱなしだ。

「…………」

「どうしたアルト?」

難しそうな顔をするアルトに顔を覗き込むように雷人が心配して声をかける。

「えっ?あぁごめん、実を言うとここ最近ちょっとトラブル続きだったからさ、今回も何か揉め事に巻き込まれるんじゃないかなぁ~、なんて考えてて」

「ハハ、大丈夫だよ、今までお前とクロマルの二人だけだったから色々あったかもしれねぇけど、今回は俺も一緒なんだ、宿を取るにも飯食うにも不便はねぇだろうし気にすんな」

「そっ、そうかな?」

「そうだよ、久々のバカンスだと思って羽を伸ばせばいいんだよ」

雷人はアルトの頭をわしゃわしゃと撫で回す、側から見たら幼い弟をあやす兄の様だ。

(そっ、そうだよね、早々連続して何か起きるはずはないよね?)

アルトも少し内心納得いかないも、せっかく温泉街にきた訳だ、少しでも観光気分を味わいたい。

「それじゃあ、楽しもっか雷人、クロマルもね」

「ニャ!」

大人の姿に化けたクロマルが右手をピーンと上げて返事、興奮しているせいか舌をハァハァしている。

「クロマル、嬉しいのは分かるけどその姿で舌をハァハァするのはやめた方がいいよ」

「ニャ~ン」

アルトに嗜められるとクロマルはすぐさま、シュッとしたイケメンフェイスに戻る。

「それじゃあ周りを一通り見てみようぜ、まずはどこ行きたいんだ?」

「とりあえず、ここ数日入浴してないからお風呂に入りたいかな、服も洗濯したい、クロマルもそれでいいかい?」

「ニャン(ウンウン)」

首を上下にブンブンふるクロマル、どうやらアルトと同意見らしい。

とりあえず、今からの行先が決まった所で三人は近くの日帰り温泉へと向かう事になったのだ。



それからは、楽しい時間があっという間にながれた。

コインランドリーで服を洗っているあいだ温泉で旅の疲れを一気に癒す。

クロマルはジャグジーにハマったのかそこに浸かってずっと「ニャ~ン♡」っとじっとしていた。

その間、アルトと雷人はサウナに入って我慢比べで勝負する事になったが、結果はアルトの圧勝で雷人は五分にも満たない時間でダウンしてしまった。

その後、温泉を出た後はというと、

「ほっ、本当にいいの雷人?……だって…」

「いいって俺の奢りだ、好きなだけ食え食え」

「いや、でも、これ高級ウナギだよね?高かったんじゃないかな?見た感じ五ケタぐらいのねだんじゃ」

「昨日言ったろ?蓄えがあるって、ほら冷めないうちに」

「じゃ、じゃあいただこうか、ねっ?クロマ」「ニャ!!」

アルトが隣に座っているクロマルの方に視線をやると、クロマルはすでにペロリと平らげて両手を合わせてご馳走様の挨拶をしていた。

「……早いね…クロマル」

アルトはせめて少しでも味わって頂こうと一口づつゆっくり噛み締めて味わおうとしたが、正直、バカ高い値段にビビってしまって味なんて分からなかった。



「あっ、ありがとうね雷人、お昼ご馳走になっちゃって」

「おう、けどちびっ子が遠慮なんかしなくていいんだぜ、クロマルはどうだった?」

「ニャ~⭐︎」

クロマルはすっかり上機嫌で至福の表情で顔を和ませている。

「所で雷人は今日はどこに泊まるんだい?この辺の宿は結構高いし、俺たちは河原でまたテント張って泊まろうかと思うんだけど」

「そうだよなぁ~、この辺はいくら金あっても学生だけはお断りって店が多いし………」

そんな時だ、雷人はある方は視線をやる。

その先には、高級な懐石料理屋に黒塗りの外車からスーツ姿の小太りの中年男性が降りて、店の中へと入っていた。

それに続いて、正装姿の若そうな女性も、

「…………………」

その相手に雷人は女性をどこか懐かしそうな、それでいて寂しいような表情を浮かべる。

「雷人?どうかしたの?」

アルトが心配そうに聞くと、

 「えっ?あぁ、いやなんでもねぇ、多分気のせいだとは思うんだが」

「?」

先程の表情、どこか穏やかじゃない、きっと雷人と何か関係のある人物なんだろうか。

そう思った時だった。、

「ニャ!!」

クロマルがアルトの肩をトントンと叩く。

「どうしたんだい!?」

「ニャ!ニャ!」

クロマルはある方向を指差していた、そこは森の中へ続く山道だった。が、

問題はそこじゃない。その指差す方向、その先には、

「なっ、なんだアレ!?」

巨大な二足歩行の生物がいた、二人は一瞬熊かと思ったが違う。

顔はまるでフクロウの様な顔つきの背中に羽がついている異形の怪人。

それはまさしく。

「なぁアルト、アレってまさか」

「間違いない!ノイズラァだ!」
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