超魔人C'NEミュージアン -CHOUJIN CODENAME MUSIAN-

黒鉄ライドウ

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第四話 悲しき銃撃超魔人、現る!

感動の再会

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三人はそのノイズラァ、姿から察するにおそらくオウルノイズラァの後を気づかれない様につけていた。

「なぁ、さっきのアレってお前が前にキャンプ場で戦ったていう」

「うん、ノイズラァ、人が悪意に飲まれて変異した怪人だよ」

雷人はある程度ノイズラァについてアルトか、教えていたから説明する手間が省けているが、いまだに信じられないでいた。

「でも、今思ってもこの前見た時も思ったが、怪人なんて特撮ドラマのだけの存在、ファンタジーだと思ってたぜ」

「まぁ確かにね、ファンタジーな異世界からやってきた俺が言うのもなんだけど」

アルトは苦笑いでカバンから人造使い魔ファミリアンキューブランニングタイガーを取り出して形を揃える。

虎の形に変形したキューブは先ほどのオウルノイズラァの後を追う様に匂いを嗅ぎ分け、ノイズラァが辿った道を探り当て三人を案内する。

忍足でたどり着いた先は森のずっと奥にある木造の建物だった。

元々はペンションとして経営していた場所だったのだろうか、今は誰もいない廃屋となっているみたいだ。

接近して覗いてみると、オウルノイズラァはドアを丁寧に開け、建物の中へと入っていったようだ。

「雷人はここに残って、俺とクロマルとで中の様子を確かめてくるから」

「待て、お前らだけで行かせられるわけねぇだろ、俺も行く」

「でも相手はノイズラァだ、普通の人間じゃ太刀打ちできないよ」

「心配はいらねぇ、少なくともお前らが逃げきる時間稼ぎくらいできるつもりだ、絶対に足手纏いにはなるつもりはないからさ」

「……本当に大丈夫かい?」

「あぁ」と雷人が首を縦に頷く、アルトは「分かった」と返事をし、三人はゆっくりと建物に近づき、ドアをゆっくりと開ける。

そして、三人は中へ入り、足跡を立てずに廊下を忍足で歩いて行く。

でも不思議なことに、ノイズラァの隠れ家にしては掃除は行き届いているみたいで中は意外と清潔だった。

「変だな」

「何がだアルト?」

「ジャークレコードでノイズラァになった人は人間に戻る事ができないまま自我を保てず、悪意に飲まれて暴れ狂うんだ、けど、この部屋の清潔感を見た所、定期的に掃除してるみたいだ」

「というと?」

「つまりノイズラァの状態で日常生活を送ってる事になるよ、それも自我を保ったまま」

「……すまん、つまり?」

って事だよ、もしかしたら戦わずにすむかもしれない」

そう話しながら三人は、廊下の奥までいき、廊下の端の右側を曲がると奥に扉があった。

ドアの前にはランニングタイガーが待機している。

「ノイズラァはあの奥だ、準備はいいかい?」

雷人とクロマルは同時に頷き、三人はゆっくり近づき、そしてドアノブに手をかけてゆっくりと開ける。

「「「!?」」」

そして次の瞬間、三人、特に一番アルトが驚きを隠さずにはいられなかった。

その部屋には、たくさんの小型の動物達が部屋中を縦横無尽に駆け回っていた。

いや、動物の形をしたモノ、それは、

人造使い魔ファミリアンキューブ!?」

アルトは驚いていた。なぜ、この世界において自分しか持っていない人造使い魔ファミリアンキューブがここにあるのか。

この世界の人間では作るのは不可能だ、これを作れるのはアルトの知る限りただ一人。

「人間のお客さんとは、珍しいなぁ」

「「「!!」」」

三人は声のする方に視線をやると部屋の右側の机でオウルノイズラァが窓の前に座りながら何かしらの作業をしていた。

三人は後ろにいるためオウルノイズラァからは三人は見えない。

「だが、ノックもせずに人の家に入るのはいささか無作法ではないのかね?」

オウルノイズラァは机の引き出しからあるモノを取り出した。それは色違いだがアルトも持っているスマホ型の端末。

(ミュージアンフォン!?)

オウルノイズラァがミュージアンフォンに372のコマンドを入力すると、

三人の周りに巨大な魔法陣が現れ瞬時に鉄の檻に閉じ込めてしまう。

「しまった!!」

雷人は鉄格子のドアを握り、開けようとするもびくともしない。

「本来なら警察に通報するのが妥当なのだが、あいにく私はこんな姿でな、しばらくの間そうしてもらうぞ」

オウルノイズラァはこちらに視線をやらずに作業を続けている。

「…………どうして…」

「?」

アルトは目の前で背を向けているオウルノイズラァに呆然と、だがどこか目を潤ませて問いかけた。

「どうして、ここにキューブが?……それにその端末、なぜあなたが?……」

その言葉にオウルノイズラァはしばらく沈黙した後、答えた。

「何故もなにも、なんだから当然だろ?」

「!?」

その瞬間、アルトは何かを確信したかのような顔をして、ゆっくりと口を動かした。

「………叔父さんなの?……」

「えっ?叔父さん?」

叔父、その言葉にオウルノイズラァは反応し、ようやくこちらの方に視線をやる。

その瞬間、オウルノイズラァは一瞬硬直した、顔つきは変わっていないがおそらく度肝を抜かれているみたいだった。

「………そんな……バカな……」

オウルノイズラァは手に持ったミュージアンフォンに再び372を入力して三人の拘束を解いた。

そして、ゆっくりとアルトの方に近づき、そして、その場に跪いて視線を合わせた。

オウルノイズラァは手を振るわせながら、アルトの帽子にゆっくりと触れた。

「お前さん……この帽子をどこで?……」

その答えにアルトは躊躇いもなく答えた。

「………3年前の誕生日……叔父さんがいなくなる前にプレゼントでくれた物だよ……」

アルトの目にじわじわと涙が溜まり、始める。

そして、

「……お前さん……アルトか!?」

「叔父さん‥……ビブラート叔父さん!!!!!」

アルトはオウルノイズラァに飛びつくように抱きつき、大粒の涙を流しながら顔をうずくめた。

「あぁぁ、なんて事だ……もう二度も会えないと思ってた……愛しい私の甥っ子が……こんなに大きくなって…」

「叔父さん!!!俺も会いたかったよぉぉぉ!!!!!うわぁぁぁんん!!」

雷人は初めて見た、初めて会った時も歳の割にものすごく大人びて泣く所なんて想像もできなかったアルトが、

今、目の前で年相応の幼児のように泣いている。

「なぁアルト、水を差すようで悪いんだが、さっき叔父さんって言ったけど……知り合いなのか?」

アルトは涙を拭い、雷人の問いに答える。

「あぁ、ごめん取り乱して、この人は」

「あぁいいアルト、私が話そう」

オウルノイズラァはアルトを抱き抱えながらその場に立ち上がり、紳士のように手を胸にやって答えた。

「アルトの友人かな?初めまして」

「えっ、あぁ」

「私の名はビブラート・レノン、レノン王国先代王アレグロ・レノンの弟で、この子、アルトとは叔父と甥の関係だよ」
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