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終章 迷宮都市
14 祝福
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「あー、ようやく二人はくっついたんだー」
「おめでとー」
「はぁー、わたくしもお相手を見つけないといけませんねぇ」
食堂に手伝いに来たイーリス、リリー、ミレーヌにミーナ付き合うことになったことを伝えた反応がこれだ。
「なんかさ、俺としては一世一代の告白だったんだがもうちょっとこう……いい反応はないのか?」
「いやいや、王国にいた頃からミーナはお師匠様にラブラブ光線出してたし、お師匠様もミーナのこと大事にしてたの丸わかりでしたし」
「聖王国でも……二人はラブラブだったよ?」
「帝国の軍人や侍女もお二人を狙ってる人は多かったですけど、お二人の空気にあてられて勝手に諦めていましたわよ?」
なんと! 気が付いていなかったのは本人たちだけで周囲の人間はそう思っていたのか!
「ミーナは王国にいた頃に私にお師匠様のことどう思ってるのか聞きに来てたしね」
「だって、イーリスさんとマサトさんの距離が近かったんですもん!」
「まあまあ、そんな私も結婚したし、二人も直ぐに結婚するんでしょ?」
「いやいや、付き合ってすぐ結婚は早い……っていうか、イーリス、結婚してたのか!?」
「わたしも初耳なんですけど!?」
「あれ、言ってなかったっけ? お兄様に子供ができたから領都にいた料理人と結婚したんだよ。シェリルバイト家もお師匠様のおかげで注目されたから、周りもうるさくてね~」
あー、ランドールさんも爵位を継いで子供を作ったから、イーリスの爵位継承権が下がったのか。
継承権は下がったとしてもシェリルバイト家と繋がりを持とうとするなら、イーリスと結婚するのが手っ取り早いしな。
「ランドールさんの子供の件も含めて、おめでとうと言っておくよ」
「おめでとうございます!」
「ありがとうありがとう。迷宮都市にも一緒に来てるから、その内紹介するね」
「結婚したのならお祝いなんかをしなければなりませんね……先生、何かいい料理はありませんか?」
「お祝いの料理?……あー、ケーキとか?」
ミレーヌに問われてついつい答えてしまったが、お祝いの料理ってイメージしづらいんだよな。
前の世界なら手に入りにくい希少素材を使った料理になるんだろうけど、この世界にはフォアグラもトリュフもキャビアもないしな。
庶民的なお祝いならピザやらチキンやらになるんだけど、この辺は食堂でも普段から出してるからあんまりお祝い感がないし……となると、やはりウエディングケーキとかになるんだよな。
「ケーキ! 王国でお母様に作っていたようなのですか?」
「あー、それよりはかなり豪華な? 聖王国でミルクや生クリームも作れるようになったから結構派手なのが作れるはず……」
「ミルク……! なら、うちの子たちが大活躍だねー」
「醤油や味噌は使いませんよね?」
「あー、発酵食品ならヨーグルトでも使うかな」
ミルクと聞いて目を輝かせたリリーに反して、発酵食品を使わないと言ったらミレーヌがしょんぼりするからな。
甘いものが苦手な人もいるだろうし、ヨーグルトを使ったさっぱり系のケーキも作るのが無難だろう。
「マサトさん、忙しくなりそうですね」
「まあ、暇で暇でしょうがないよりは良いんじゃないか? それよりも今日も食堂は開くんだからそろそろ、準備に戻ろうか」
「「「「はい」」」」
「おめでとー」
「はぁー、わたくしもお相手を見つけないといけませんねぇ」
食堂に手伝いに来たイーリス、リリー、ミレーヌにミーナ付き合うことになったことを伝えた反応がこれだ。
「なんかさ、俺としては一世一代の告白だったんだがもうちょっとこう……いい反応はないのか?」
「いやいや、王国にいた頃からミーナはお師匠様にラブラブ光線出してたし、お師匠様もミーナのこと大事にしてたの丸わかりでしたし」
「聖王国でも……二人はラブラブだったよ?」
「帝国の軍人や侍女もお二人を狙ってる人は多かったですけど、お二人の空気にあてられて勝手に諦めていましたわよ?」
なんと! 気が付いていなかったのは本人たちだけで周囲の人間はそう思っていたのか!
「ミーナは王国にいた頃に私にお師匠様のことどう思ってるのか聞きに来てたしね」
「だって、イーリスさんとマサトさんの距離が近かったんですもん!」
「まあまあ、そんな私も結婚したし、二人も直ぐに結婚するんでしょ?」
「いやいや、付き合ってすぐ結婚は早い……っていうか、イーリス、結婚してたのか!?」
「わたしも初耳なんですけど!?」
「あれ、言ってなかったっけ? お兄様に子供ができたから領都にいた料理人と結婚したんだよ。シェリルバイト家もお師匠様のおかげで注目されたから、周りもうるさくてね~」
あー、ランドールさんも爵位を継いで子供を作ったから、イーリスの爵位継承権が下がったのか。
継承権は下がったとしてもシェリルバイト家と繋がりを持とうとするなら、イーリスと結婚するのが手っ取り早いしな。
「ランドールさんの子供の件も含めて、おめでとうと言っておくよ」
「おめでとうございます!」
「ありがとうありがとう。迷宮都市にも一緒に来てるから、その内紹介するね」
「結婚したのならお祝いなんかをしなければなりませんね……先生、何かいい料理はありませんか?」
「お祝いの料理?……あー、ケーキとか?」
ミレーヌに問われてついつい答えてしまったが、お祝いの料理ってイメージしづらいんだよな。
前の世界なら手に入りにくい希少素材を使った料理になるんだろうけど、この世界にはフォアグラもトリュフもキャビアもないしな。
庶民的なお祝いならピザやらチキンやらになるんだけど、この辺は食堂でも普段から出してるからあんまりお祝い感がないし……となると、やはりウエディングケーキとかになるんだよな。
「ケーキ! 王国でお母様に作っていたようなのですか?」
「あー、それよりはかなり豪華な? 聖王国でミルクや生クリームも作れるようになったから結構派手なのが作れるはず……」
「ミルク……! なら、うちの子たちが大活躍だねー」
「醤油や味噌は使いませんよね?」
「あー、発酵食品ならヨーグルトでも使うかな」
ミルクと聞いて目を輝かせたリリーに反して、発酵食品を使わないと言ったらミレーヌがしょんぼりするからな。
甘いものが苦手な人もいるだろうし、ヨーグルトを使ったさっぱり系のケーキも作るのが無難だろう。
「マサトさん、忙しくなりそうですね」
「まあ、暇で暇でしょうがないよりは良いんじゃないか? それよりも今日も食堂は開くんだからそろそろ、準備に戻ろうか」
「「「「はい」」」」
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