うつ病の「私」

Scar20010427

文字の大きさ
上 下
2 / 6

2001年4月27日

しおりを挟む
 2001年4月27日

 これは私がこの世に生を受けた日です。

 私は産まれてから大きな病気をすることも、アレルギーや障がいを持つことも無く、すくすくと成長していたようです。

 私の父はボクシングや格闘技が好きで、保育所に通っている私に度々、パンチや蹴りを教えていました。素人が独学で身につけたスキルを、まだかなり幼い自分の娘に教えているだけなので、おそらく父本人としては趣味を共有している程度のことだったのだろうと思うのですが、考える力すらも幼い私はそれを保育所で男の子と喧嘩する度に繰り出していたようです。

 腰の入ったパンチや蹴り、これを父のような大人や、サンドバッグを相手にしている分には全く問題無いのでしょうが、保育所で、しかも同い年の男の子を相手にする。まあ、お察しの通りめちゃくちゃ危険ですよね。
 実際のところどんな風に危険だったのかというと、父曰く、男の子たちは何も知らない園児だから手を出すといっても真上に腕を上げて「叩く」感じで来るけど、私はそこに真っ直ぐ腕を突き出して、さらにしっかり腰を入れて「殴る」ので、カウンターが入ってしまい危ないと。

「お家だけでするようにお願いします」と

それはもう凄い勢いで保育所の先生から母に電話が入ったそうな。

 そんなやんちゃなクソガキでしたが、この頃から友達を作るスピードはとても早かったそうです。何処へ行っても気付いたら初めて会った子と友達になって一緒に遊んでいたみたいです。

 それに加えて保育所で必ずある「お昼寝」というものが大嫌いでした。毎日お昼寝の時間になるといつも隣の布団で寝ている子を起こしていました。あまりにも言う事を聞かないので私一人だけ別室でお昼寝させられていたレベルです。

 なんというか、今で言うところの「陽キャ」というものに近かったのかもしれません。違うかもしれないですけど。

 まあ、つまりは図太く頑丈に成長していきましたよってだけなんですけどね。
しおりを挟む

処理中です...