浅い法華経 改

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自己診断と法華経研究の再開②

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私…
・凝り性なのに飽き性
・根気がない
・意志薄弱
・恥を知らない
・人の心が分からない
・人の心配を感じない
・誘惑に弱い
・現金な性格
・頑固
・ひねくれ屋
・天邪鬼
・思いやりがない
・嗜好品が大好き
・マヨラー
・ギャンブル好き
・気が短い
・脂身大好き
・こってり味大好き
・恩を感じない
羅列するとまさに「四悪」の住人だ。これを全部ひっくり返せるか?

ちなみに禁煙に当たっての自分の面白い反応があったのでついでに記しておこう。

・飴を舐める…煙が出ないので駄目だったし、糖分の取りすぎくらい舐めたので(チェーン舐め状態だった)別の意味で身体に悪いと思ってやめた。何より舌が思い切り荒れた。煙の出るノンシュガー飴ってないかなぁ。
・ノーニコチンタバコ(電子タバコ)…煙は出たけど続けて吸うと煙切れしたし、何より口や喉に刺激がなかった。
物足りなくてこれ以上吸う気にならなかった。それでももうこれしかないんだと言い聞かせて吸ったが、今度は刺激を求めて血圧が上がるくらい意地になって吸い込んで、結果唇を熱で火傷しそうになった。これじゃいずれ火傷か高血圧で死んでしまうと思った。何より吸う動作が伴うものは効果がないと判断してやめた。
・水やコーヒーを飲む…以前から液体飲みながらタバコ吸ってたのでますますタバコが欲しくなってやめた。
・禁煙の約束…撤回のための約束になってしまったのでやめた。約束された相手もうんざりしただろう。
・ガムを嚙む…残っている歯が全部差し歯や被せものなので噛む前にやめた。
・健康体のイメージトレーニング…たちまちイライラしてイメージが消えたのでやめた。
・タバコの吸い殻を火を点けずに吸う…本物のタバコだから残った味とかが喫煙状態に近いんだけど、煙出ないし何より惨めな姿なので「一旦」やめた。
・禁煙パ〇ポ…吸い口が堅いから違和感があってやめた。煙も出ないし。

…と、書いているうちにタバコじゃなけりゃこれだけやめられるのにと悲しくなった。
唯一、タバコの吸い殻だけはいよいよの時用にって取っておくことにしたが。

こんな私の性格が端的に出ているのは、この話の表紙絵だ。これを見ると、これを描いた自分の自画像みたいな絵だなと思う。
消した話の中で私は法華経の研究者であり信仰者でもあると言ったが、私の祈る姿はまさにこの絵そのものだ。
髪や顔、服の一部は偏執的なくらい描き込んでいるのに、肝心の祈る手は超雑に描いて、後はもう投げている。胸から下は紙のまんまだ。
「もう絶対タバコ吸わないようにしてください」
と祈りながら
「でもちょっとだけ吸う分には死なないようにしてください」
なんて訂正している現実の曼陀羅絵だ。
日蓮の言葉を素直に受け取ると
「妙法蓮華経の妙法とは蘇る、生まれ変わること」
らしい。真剣に祈れば、私はタバコを止められ、上に書いた性格も改善され、優しく新鮮なロース肉に生まれ変わるのだろうけど、出来るだろうか?
実は今、タバコを減らしてその間に襲い来る禁断症状の中にいる。タバコを持ちそうな指を無理やりキーボードに乗せている。禁断症状はどんどん言葉を生んで行く。あと半月で職場復帰だ。
「それまでになんとかしなければ」
ではなく、法華経的に言えば
「その時にはちゃんとなっている」
のはずなのだが。
サムシング・グレートは動くだろうか?
今は
「給料日に1箱しかタバコは買いません」
と、まだ甘々の祈りをしているんだけどなぁ。これでもかなりの減塩ならぬ減煙なんだけど。就業日にはどう変化してるんだろう?あータバコ吸ったら吐きそうになるとか頭痛が必ずするとかのご利益ないかなぁ。禁煙外来は今はどこもやってないし。(そこら中訪ね回ったけどどこも薬がないんだそう)

…とにかく少しでもキーボード叩こう。
どうせ打つなら法華経研究を打とう。この身体を見つめながら。ひょっとしたらここから本当の研究が始まるかも。とにかく修行みたいに苦しいんだから。
ん?修行?
そうだ法華経研究の一番の疑問は「修行」つまり四諦・八正道だった。
法華経はすべての人間を仏にすると言いながら、ただし釈迦の教えを守る者と限定づけている。これは「釈迦の教えを守るすべての者」に訂正されるべきだがそれだけでは済まなかったんだ。それは四諦・八正道の内容だ。その難しさだ。
もういちど四諦・八正道を記してみよう。ちょうど苦しいから、身に染みるだろう。

「四諦(したい=4つの真理)」とは?
ちなみに「諦」とは「あきらめること」ではなく「知ること」「行なうこと」のようだ。

①苦諦(くたい)…世の中にはいろんな苦しみがあることを知ること。(四苦八苦がその代表)
②集諦(しゅうたい)…苦しみの原因が心の持ち方にあることを知ること。
③滅諦(めったい)…心の執着を捨て去ること。
④道諦(どうたい)…執着を捨て去るには、正しい道(八正道)を歩むこと。

これが四諦で、まさに禁煙は②と③に当たるなぁ。
そしてここで対象となる苦の親玉である「四苦八苦」は

①生きる苦しみ
②老いる苦しみ
③病む苦しみ
④死ぬ苦しみ
つまり「生老病死」
⑤愛する者との別離の苦しみ
⑥怨み憎むものと会う苦しみ
⑦求めても得られない苦しみ
⑧五感や思いの中で感じる苦しみ

だそう。この中の③④⑤⑦⑧あたりは禁煙の苦しみに通じるなぁ。今はなんでもかんでも禁煙にしか繋がらない。

さてそして「八正道」だ。禁煙への、いや、法華経の功徳を得る資格取得のための修行だ。

①正見(しょうけん)…自己中心・偏見を捨てること。
②正思(しょうし)…「意の三悪」(わがまま・私欲・不平不満)を捨てて公正に思うこと。
③正語(しょうご)…「口の四悪」(嘘・二枚舌・悪口・出まかせ)をしないこと。
④正行(しょうぎょう)…「身の三悪」(殺生・窃盗・淫行)をしないこと。
⑤正命(しょうみょう)…正しい衣食住と正しい蓄財をすること。曲がった仕事をしないこと。
⑥正精進(しょうしょうじん)…自分の使命・目的にまっすぐ進むこと。ただし偏執的にならないこと。
⑦正念(しょうねん)…仏と同じ正しい心を持つこと。真実を見極め、真理に進むこと。
⑧正定(しょうじょう)…心が正しく定まり揺らがないこと。

一見出来そうなんだけどこれが俗人にはなかなか出来ない。特に③はなかなか難しいなぁ。生きて行く上では「嘘も方便」(皮肉にも法華経の第2章の方便品の内容から来たことわざ)ってこともあるしなぁ。特に法華経の中には方便でついた嘘が多いしなぁ。方便でつく嘘はいいのかなぁ。悪口や出まかせは日常会話でまさに出まかせ的に出てるしなぁ。
⑤は身につまされるなぁ。ズバリ、タバコ吸うなってことでしょ?
⑦⑧はお坊さんの世界だよなぁ。これも禁煙の世界だ。
とにかくこれが全部出来て初めて法華経の功徳をもらえる状態になるらしいけど、だったらやっぱり法華経は「万人成仏」じゃなくて「百人成仏」くらいになるんじゃないかなぁ…と思う反面、第16章の「如来寿量品」では「私はその人の信仰の度合いによって功徳を与えている」みたいな結構譲歩した表現もあるしなぁ。法華経って厳しいのか優しいのかよく分からないなぁ。でもこれが最高のお経なんでしょ?特に日蓮はそれを強調して「他教は間違い」とまで言い切っているからよほどのものなんだろう、このお経は。ただ自画自賛してるだけのお経なんだけど。
とりあえずここは、法華経の最終到達点の「仏界」は超能力の世界ということにして、その根源になった日蓮の考えを追求してみようか。私の直接の信仰先は日蓮宗だし。それにここで追求するうちはタバコの本数も減るだろうし。
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