浅い法華経 改

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浅い法華経⑨

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今ではこれを「日蓮の予言」というが、これは延暦寺のお経に書かれていたことで、そのお経もインドから中国を渡る中で多分姿を微妙に変えていただろう。
それに結局モンゴル帝国、直接はその中の元王朝が2回攻めて来たが、どちらも暴風雨や疫病の蔓延で失敗している。
ここでふと、法華経を軽んじて当たる罰が複合してるじゃないかと、これを書きながら私は思った。
暴風雨も疫病も罰ならば、元が攻めて来たことも罰じゃないか。
ってことは罰が罰を無くしたのか?
って矛盾が生まれてくる。
内乱が起こったり外国が攻めて来たり、日蓮の予言の片方の罰が当たったことは
伝えられているが、暴風雨や疫病については、これは攻めて来た方に当たった罰だ、神風という暴風雨が吹いて日本は守られたのだと伝えている。神風だから守ったのは神様なんだろうか?
まぁそうかも知れないけど、ここで浮かぶのは「法華経の罰はそれも功徳だ」と、どこかで私が聞いた話だ。結局、最後は助かるということだ。
日蓮は
「今のところ日本の20パーセントくらいが法華経信じてるから、80パーセントくらいの罰と、20パーセントくらいのご利益があったんだろうな」
と、思ったかも知れない。
とにかく予言しちゃって当てちゃったわけだ。
とんでもないことを当ててしまった日蓮はたちまち株を上げてしまったが、これはますます幕府と極楽ニュータウンに危機感を抱かすことになってしまった。
そしてついに、なんだかんだ難クセをつけられた挙句、日蓮は捕らえられ処刑されることになった。
この時の話が有名な「龍ノ口の法難」というやつだが、この話、本当なら私が追っている宗教が宗教宗教したところ、つまり超常現象に超能力の証明になるんだけど、残念ながら当時写真機もビデオカメラもなかったから証明出来ない。せいぜい、運がよかったとか偶然が重なったとしか、科学万能の今に対しては言えない。
これはいよいよ首を切り落とされる段になって突然空から閃光が差して、刀を持った武士の目がくらんだとか刀に雷が落ちたとか言われるものだ。
幕府はこのことに恐れおののいて、処刑を中止し、代わりに日蓮をまた島流しにしたということだけど、事実はどうだったんだろう?
ま、なんだかんだで幕府にとって危険分子の日蓮がこうも運よく生きながらえたのは、日蓮の影響力を恐れた幕府が、下手に殺してはまずい、反乱が起こりかねないと思って、なんとか懐柔しようとしたのだと言う学説の方が現実的だろう。
私的には雷が落ちていてほしいんだけど。
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