1 / 9
間違え続けた結果
しおりを挟む
「どうしてこうなったんだろう」
パソコンの画面をずっと見つめながら、思わすそうポツリと呟いてしまう。
どうして? だなんて白々しい。全部自分が悪いのを知っているくせに……
自虐的な笑みを浮かべながら、声の主は静かに、そして狂ったように笑う。
「明美、一度は顔を出して「うるさい!」……明美……」
八つ当たりだというのはわかっている。こんな自分でも受け入れてくれる、数少ない味方だということも……でも――
「ごめん。今は無理……」
「……わかった。一度は顔を出してね」
返事をせず、足音が離れていくのを待つ。一日一回は顔を見せる事。それが今の生活をする時の唯一の条件だった。
「こんな部屋、見せられるわけない」
彼女がいる部屋は今は真っ暗である。部屋の明かりはパソコンの画面から漏れる光のみ。ベッドに置いてあるぬいぐるみも切り刻まれて綿が出てしまっている。服も畳まれることなく、部屋中に散りばめられている。それに……
パソコンに映し出されている壁紙を眺め、見せられる訳がないと首を振る。
こうなったのも全部私のせい。わかっている。この寂しさも虚しさも全部私のせいなのに、それを全て捨て去って逃げ出したい、消え去りたいと思っているのに……、私は何もできず、ただこの部屋に引きこもっている。
私がそっちに行くと言ったら優馬はどう思うかな? 拒絶……するよね。私がしたことはそうされて当然のことだから。
ポロポロと涙が溢れてくる。どれだけ後悔しても、泣き叫んでも、私がこの世を去っても、もう過去に戻ることができない。優馬は戻ってこない。
私は選択肢を間違え、その後も間違え続けた。その結果が今なのだから。
パソコンの画面をずっと見つめながら、思わすそうポツリと呟いてしまう。
どうして? だなんて白々しい。全部自分が悪いのを知っているくせに……
自虐的な笑みを浮かべながら、声の主は静かに、そして狂ったように笑う。
「明美、一度は顔を出して「うるさい!」……明美……」
八つ当たりだというのはわかっている。こんな自分でも受け入れてくれる、数少ない味方だということも……でも――
「ごめん。今は無理……」
「……わかった。一度は顔を出してね」
返事をせず、足音が離れていくのを待つ。一日一回は顔を見せる事。それが今の生活をする時の唯一の条件だった。
「こんな部屋、見せられるわけない」
彼女がいる部屋は今は真っ暗である。部屋の明かりはパソコンの画面から漏れる光のみ。ベッドに置いてあるぬいぐるみも切り刻まれて綿が出てしまっている。服も畳まれることなく、部屋中に散りばめられている。それに……
パソコンに映し出されている壁紙を眺め、見せられる訳がないと首を振る。
こうなったのも全部私のせい。わかっている。この寂しさも虚しさも全部私のせいなのに、それを全て捨て去って逃げ出したい、消え去りたいと思っているのに……、私は何もできず、ただこの部屋に引きこもっている。
私がそっちに行くと言ったら優馬はどう思うかな? 拒絶……するよね。私がしたことはそうされて当然のことだから。
ポロポロと涙が溢れてくる。どれだけ後悔しても、泣き叫んでも、私がこの世を去っても、もう過去に戻ることができない。優馬は戻ってこない。
私は選択肢を間違え、その後も間違え続けた。その結果が今なのだから。
0
あなたにおすすめの小説
ビジネス溺愛疑惑の婚約者をただいま観察中
雨野千潤
ファンタジー
自分の前で婚約者キャンディアが演じていると感じた主人公リオンは、彼女のことを心の底から信頼することが難しくなってしまう。彼女の「大好き」という言葉すら嘘っぽく感じてしまって…。
そんな折、二人の通う学園が魔物に襲われてしまい…。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
妹の仇 兄の復讐
MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。
僕、寺内勇人は高校三年生。妹の茜は高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。
その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。
毒姫の婚約騒動
SHIN
恋愛
卒業式を迎え、立食パーティーの懇談会が良い意味でも悪い意味でもどことなくざわめいていた。
「卒業パーティーには一人で行ってくれ。」
「分かりました。」
そう婚約者から言われて一人で来ましたが、あら、その婚約者は何処に?
あらあら、えっと私に用ですか? 所で、お名前は?
毒姫と呼ばれる普通?の少女と常に手袋を着けている潔癖症?の男のお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる