【短編完結】間違え続けた選択肢

白キツネ

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間違え続けた結果

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「どうしてこうなったんだろう」

 パソコンの画面をずっと見つめながら、思わすそうポツリと呟いてしまう。

 どうして? だなんて白々しい。全部自分が悪いのを知っているくせに……

 自虐的な笑みを浮かべながら、声の主は静かに、そして狂ったように笑う。

「明美、一度は顔を出して「うるさい!」……明美……」

 八つ当たりだというのはわかっている。こんな自分でも受け入れてくれる、数少ない味方だということも……でも――

「ごめん。今は無理……」
「……わかった。一度は顔を出してね」

 返事をせず、足音が離れていくのを待つ。一日一回は顔を見せる事。それが今の生活をする時の唯一の条件だった。

「こんな部屋、見せられるわけない」

 彼女がいる部屋は今は真っ暗である。部屋の明かりはパソコンの画面から漏れる光のみ。ベッドに置いてあるぬいぐるみも切り刻まれて綿が出てしまっている。服も畳まれることなく、部屋中に散りばめられている。それに……

 パソコンに映し出されている壁紙を眺め、見せられる訳がないと首を振る。

 こうなったのも全部私のせい。わかっている。この寂しさも虚しさも全部私のせいなのに、それを全て捨て去って逃げ出したい、消え去りたいと思っているのに……、私は何もできず、ただこの部屋に引きこもっている。

 私がそっちに行くと言ったら優馬はどう思うかな? 拒絶……するよね。私がしたことはそうされて当然のことだから。

 ポロポロと涙が溢れてくる。どれだけ後悔しても、泣き叫んでも、私がこの世を去っても、もう過去に戻ることができない。優馬は戻ってこない。

 私は選択肢を間違え、その後も間違え続けた。その結果が今なのだから。
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