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ミラ視点9
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授業中、私は空き教室である人物を待っていた。授業? そんなもの、私が受ける必要があるわけないじゃない。テストさえ点数を取れていれば問題ないもの。
まぁ、リオン様も受けるというのであれば、受けてあげてもいいけど、それもなかったし……
でも、気になるのはリオン様が生徒会長ではなかった事。それと、手を回さなければリオン様と同じクラスになれなかった事。
私のための世界なのに、私が知らない事が起きている。これも、全部アイツらの……
「ああ! ミラ様……!」
「ようやく来たわね」
私が待っていた人物、私をリオン様と同じクラスにしてくれた教師。名前は……知らないし、どうでもいいわ。ただのモブだもの。
そんな彼は、私を見るや私の前に立ち跪く。
「ミラ様、言われた通りに殿下と同じクラスにしました。ですから、私にあのお菓子を!」
「わかっているわ。はい。これが今回の報酬」
「ああ! ああ!」
私がマカロンを取り出すと、彼はひったくるようにマカロンを取り、その場で食べ始める。その様子は飢えた獣が久しぶりの肉に食らいついてる姿を彷彿させる。
彼に与えたマカロンはゲームでは恋愛ゲージを上げるために使われていたアイテム。本来はクッキーだったのだけど、それじゃあ面白くないからマカロンにしてみたの。その方が可愛いしね。
色は私の髪色と同じピンク色。その原料は苺か何かだと思っていたけど、この世界……この国かもしれないけれど、苺のようなものは見つからなかった。
だから、去年はコレを作るのは諦めていたんだけど、今年になって、急にピンク色の草が以前毒草が生えていた場所に生えていたの。
これも神様の導きよね。きっと、ゲームも二年になってからが本番だったから、マカロンを作れるようになったのも今年からだったんだわ。
だけど、私だって人間だもの。幾ら見た目がゲームと同じだからといって、庭にあった草……それも、毒草がなくなってから、雑草すら生えなかった土にできたものをリオン様に食べさせる訳にはいかない。
だから、私は実験する事にしたの。まずは父親や侍女に食べさせたの。そしたらすごい事がわかっちゃった。
男が食べると、私の言う事を聞いてくれるようになったの。今までの脅しではなく、自ずと従ってくれるの。すごいでしょ!
侍女には効かなかったのが残念だったけど、それでも、リオン様にコレを食べさせれば、リオン様は私のもの。ようやく手に入れる事ができる。
そうとわかれば直ぐに食べさせたかったけれど、そのためには接近しないといけない。だから、このモブを使ってリオン様と同じクラスになるように仕込んでもらったの。これで去年のようにはいかないわ。
私が意気込んでいると、廊下から慌ただしく走っている音が聞こえてくる。
「リリアちゃん、見つかった?」
「いいえ、こちらにはいませんでした」
「どこに行ったの、アリシア……」
シェリアともう一人、いつもあの二人とよく一緒にいるモブ。アリシアを探している? たいうことは、アリシアは今一人って事は……これはチャンスね。
「やはり、このお菓子は変ですわ」
「確かに、この反応はおかし過ぎますわね」
「……危険」
「貴方たち、何しているの! 行くわよ!」
「何処へ行くのですか?」
「決まっているじゃない、アリシアの所よ!」
こんな絶好の機会の時に、未だに話し込んでいる間抜け三人に声を掛け、教室を出る。
あの二人が居たという事は、この階には居ないだろうし……いるなら下の階。そう当たりをつけて階段を降りる。
降りて直ぐに、少し遠くの望んでは方で誰かが叫んでいる声が聞こえる。
――アリシアだ!
確信がある訳ではない。ただ、なんとなく、今聞こえた声はアリシアだと思った。
どんな事をしてやろうか……。教室を出て油断している所を叩きのめすのもいいし、階段に行くのを待って、押すのでもいい。どっちにしようかしら。
私は期待に胸を膨らませながら、声の方へ向かう。そして、声がしたであろう教室を覗き込む。
そこにあった光景は信じられないようなものだった。
――あり得ない。あり得ない! どうしてリオン様とアリシアが? あり得ない!
リオン様とアリシアがキスをしていた。その現実を受け入れる事が出来ずに全身が硬直する。
「どうしたのですか?」
「あっ……」
三人に見せてはいけない。直感的にそう思うが、思うように声を出す事ができない。
「あらあら」
「……大胆」
それぞれが身勝手に思った事を口にする。が、私は、リオン様が汚された事実に、声を出す事も、体を動かす事もままならない。
ここまでストーリーが侵食されているとは思わなかった。私のリオン様が奪われた。汚された。
「……帰る」
「「「えっ!?」」」
モブが驚いているが知らない。私は帰ってする事があるの。あんた達のように暇じゃないの。
私のリオン様を取り返すために、マカロンを作らないと。それだけじゃない。他の男も使って、二度と日の目を浴びる事のできないようにしてやるんだから。
――覚えてなさい。この怨みは必ず返してやるんだから!
まぁ、リオン様も受けるというのであれば、受けてあげてもいいけど、それもなかったし……
でも、気になるのはリオン様が生徒会長ではなかった事。それと、手を回さなければリオン様と同じクラスになれなかった事。
私のための世界なのに、私が知らない事が起きている。これも、全部アイツらの……
「ああ! ミラ様……!」
「ようやく来たわね」
私が待っていた人物、私をリオン様と同じクラスにしてくれた教師。名前は……知らないし、どうでもいいわ。ただのモブだもの。
そんな彼は、私を見るや私の前に立ち跪く。
「ミラ様、言われた通りに殿下と同じクラスにしました。ですから、私にあのお菓子を!」
「わかっているわ。はい。これが今回の報酬」
「ああ! ああ!」
私がマカロンを取り出すと、彼はひったくるようにマカロンを取り、その場で食べ始める。その様子は飢えた獣が久しぶりの肉に食らいついてる姿を彷彿させる。
彼に与えたマカロンはゲームでは恋愛ゲージを上げるために使われていたアイテム。本来はクッキーだったのだけど、それじゃあ面白くないからマカロンにしてみたの。その方が可愛いしね。
色は私の髪色と同じピンク色。その原料は苺か何かだと思っていたけど、この世界……この国かもしれないけれど、苺のようなものは見つからなかった。
だから、去年はコレを作るのは諦めていたんだけど、今年になって、急にピンク色の草が以前毒草が生えていた場所に生えていたの。
これも神様の導きよね。きっと、ゲームも二年になってからが本番だったから、マカロンを作れるようになったのも今年からだったんだわ。
だけど、私だって人間だもの。幾ら見た目がゲームと同じだからといって、庭にあった草……それも、毒草がなくなってから、雑草すら生えなかった土にできたものをリオン様に食べさせる訳にはいかない。
だから、私は実験する事にしたの。まずは父親や侍女に食べさせたの。そしたらすごい事がわかっちゃった。
男が食べると、私の言う事を聞いてくれるようになったの。今までの脅しではなく、自ずと従ってくれるの。すごいでしょ!
侍女には効かなかったのが残念だったけど、それでも、リオン様にコレを食べさせれば、リオン様は私のもの。ようやく手に入れる事ができる。
そうとわかれば直ぐに食べさせたかったけれど、そのためには接近しないといけない。だから、このモブを使ってリオン様と同じクラスになるように仕込んでもらったの。これで去年のようにはいかないわ。
私が意気込んでいると、廊下から慌ただしく走っている音が聞こえてくる。
「リリアちゃん、見つかった?」
「いいえ、こちらにはいませんでした」
「どこに行ったの、アリシア……」
シェリアともう一人、いつもあの二人とよく一緒にいるモブ。アリシアを探している? たいうことは、アリシアは今一人って事は……これはチャンスね。
「やはり、このお菓子は変ですわ」
「確かに、この反応はおかし過ぎますわね」
「……危険」
「貴方たち、何しているの! 行くわよ!」
「何処へ行くのですか?」
「決まっているじゃない、アリシアの所よ!」
こんな絶好の機会の時に、未だに話し込んでいる間抜け三人に声を掛け、教室を出る。
あの二人が居たという事は、この階には居ないだろうし……いるなら下の階。そう当たりをつけて階段を降りる。
降りて直ぐに、少し遠くの望んでは方で誰かが叫んでいる声が聞こえる。
――アリシアだ!
確信がある訳ではない。ただ、なんとなく、今聞こえた声はアリシアだと思った。
どんな事をしてやろうか……。教室を出て油断している所を叩きのめすのもいいし、階段に行くのを待って、押すのでもいい。どっちにしようかしら。
私は期待に胸を膨らませながら、声の方へ向かう。そして、声がしたであろう教室を覗き込む。
そこにあった光景は信じられないようなものだった。
――あり得ない。あり得ない! どうしてリオン様とアリシアが? あり得ない!
リオン様とアリシアがキスをしていた。その現実を受け入れる事が出来ずに全身が硬直する。
「どうしたのですか?」
「あっ……」
三人に見せてはいけない。直感的にそう思うが、思うように声を出す事ができない。
「あらあら」
「……大胆」
それぞれが身勝手に思った事を口にする。が、私は、リオン様が汚された事実に、声を出す事も、体を動かす事もままならない。
ここまでストーリーが侵食されているとは思わなかった。私のリオン様が奪われた。汚された。
「……帰る」
「「「えっ!?」」」
モブが驚いているが知らない。私は帰ってする事があるの。あんた達のように暇じゃないの。
私のリオン様を取り返すために、マカロンを作らないと。それだけじゃない。他の男も使って、二度と日の目を浴びる事のできないようにしてやるんだから。
――覚えてなさい。この怨みは必ず返してやるんだから!
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