5 / 25
5.第一王子との会話は疲れます
まあ、そういう訳で、長々とお話ししましたが、私、アリシア・フォードは前世の記憶を持った子爵令嬢なのですが、普通の令嬢なのです。何か日本の知識を披露したわけでも、階級が高いわけでもないのです。
それなのに、なんでこんなに波瀾万丈な人生を歩んでいるんでしょうか?誰か教えていただきたいものです。
まあ、第一王子様(笑)のお話に戻りましょうか。残念ですが、ええ、誠に残念ですが、大事なので2回言わせていただきました。
皆さん、覚えておられるでしょうか。ここはお城の中なのです。そして学園の卒業パーティーの真っ最中なのです。私たちの周りに人がいます。それも子息、令嬢だけではありません。そのご両親も来ています。
そんな中、王子が子爵令嬢に対し、婚約破棄をしたのです。皆さん、私の家柄が遭っていないことはご存知かつ、殿下に婚約者はいないことは周知の事実なのです。
なので、みなさん、ヒソヒソと殿下に声が聞こえないように話し合っています。聞こえるように言ってあげてください。せめて言わなくてもいいので、お願いですから助けてください。
わかっていたことですが、誰も助けてくれません。ぐすん。知ってましたが!私が対処するしかないようです。
「…お言葉ですが殿下、私が彼女に対して、何をしたのか、もう一度教えてもらってもよろしいでしょうか」
引き攣った顔が見られないように、扇で口元を隠しながら、説明をお願いする。バカが権力を持つのは本当に面倒くさい。あっ、バカが誰かは言いませんよ。考えるのではなく、感じてください。ヒントは私の目の前にいる人物です。
「チッ、私の話を聞いていないとは、まあいい。よく聞け!お前はシシリー嬢に対し、階段から突き落としたり、校内の池に突き落としたりしたそうだな」
私はそんなに暴力を振るように見えるのだろうか。突き落としてばかりではないですか。
「…そのように突き落としてばかりなら、誰かに見られているはずですが、証人は誰かいらっしゃるのでしょうか?」
「俺だ!」
「…殿下以外に、証言をしてくれる方はいらっしゃるのでしょうか?」
「俺が見たのだ!他に誰も必要ないだろう?お前はバカなのか?」
頭が痛くなってくる。なぜ、私がこんなことに巻き込まれないといけないのか。そんなに都合よくお前が見れるわけないだろう。
そもそも、第一王子にはあくまでも婚約者候補だけしかいません。なぜ、第一王子に婚約者が候補しかいないのか。それは、ほとんどの御令嬢は第一王子を拒否し、辞退した上で、第二王子であるセシル様を望んでいるからです。
現国王陛下は前国王陛下が急死されたために、即座に国王の地位になりました。その時には婚約者様がいらっしゃったのですが、悪役令嬢に仕立て上げ、婚約破棄をし、男爵令嬢と結婚しました。その子供が、皆さんご想像通りの第一王子です。
しかし、男爵令嬢ではまともに王妃が務まるわけがなかったので、急遽、当時侯爵令嬢であるリリア様を王妃にし、男爵令嬢を第二夫人にしました。そのリリア様の御子息がセシル第二王子殿下なのです。
男爵令嬢の名前?さて、面白いことに興味を持ちますね。私は知らないですし、興味ないです。だから2度と聞かないでください。
陛下は男爵令嬢を今でも愛しており、第一王子を溺愛されておりますが、誰も第一王子を婚約者には望まず、第二王子殿下の候補しか集まっていないと聞いてます。普通、陛下の命令などは断れないのですが、リリア様が王妃になる際に、全ての命令権は最終的にリリア様を通すことと言う書類にサインをなされたため、陛下の価値は地に伏せました。価値があるのは王家の血のみです。
そのことを陛下が理解しているかと言われれば、皆様は叔父の一件で知っていると思いますが、たぶん、よくわかっておられないのでしょう。私はそう思います。
なので、第一王子にも全くもって価値はないのです。しかし、それを理解しているとは思えないのです。
ちなみに、陛下が婚約破棄された公爵令嬢様はジーク様のお母様です。世界って狭いですね。
それなのに、なんでこんなに波瀾万丈な人生を歩んでいるんでしょうか?誰か教えていただきたいものです。
まあ、第一王子様(笑)のお話に戻りましょうか。残念ですが、ええ、誠に残念ですが、大事なので2回言わせていただきました。
皆さん、覚えておられるでしょうか。ここはお城の中なのです。そして学園の卒業パーティーの真っ最中なのです。私たちの周りに人がいます。それも子息、令嬢だけではありません。そのご両親も来ています。
そんな中、王子が子爵令嬢に対し、婚約破棄をしたのです。皆さん、私の家柄が遭っていないことはご存知かつ、殿下に婚約者はいないことは周知の事実なのです。
なので、みなさん、ヒソヒソと殿下に声が聞こえないように話し合っています。聞こえるように言ってあげてください。せめて言わなくてもいいので、お願いですから助けてください。
わかっていたことですが、誰も助けてくれません。ぐすん。知ってましたが!私が対処するしかないようです。
「…お言葉ですが殿下、私が彼女に対して、何をしたのか、もう一度教えてもらってもよろしいでしょうか」
引き攣った顔が見られないように、扇で口元を隠しながら、説明をお願いする。バカが権力を持つのは本当に面倒くさい。あっ、バカが誰かは言いませんよ。考えるのではなく、感じてください。ヒントは私の目の前にいる人物です。
「チッ、私の話を聞いていないとは、まあいい。よく聞け!お前はシシリー嬢に対し、階段から突き落としたり、校内の池に突き落としたりしたそうだな」
私はそんなに暴力を振るように見えるのだろうか。突き落としてばかりではないですか。
「…そのように突き落としてばかりなら、誰かに見られているはずですが、証人は誰かいらっしゃるのでしょうか?」
「俺だ!」
「…殿下以外に、証言をしてくれる方はいらっしゃるのでしょうか?」
「俺が見たのだ!他に誰も必要ないだろう?お前はバカなのか?」
頭が痛くなってくる。なぜ、私がこんなことに巻き込まれないといけないのか。そんなに都合よくお前が見れるわけないだろう。
そもそも、第一王子にはあくまでも婚約者候補だけしかいません。なぜ、第一王子に婚約者が候補しかいないのか。それは、ほとんどの御令嬢は第一王子を拒否し、辞退した上で、第二王子であるセシル様を望んでいるからです。
現国王陛下は前国王陛下が急死されたために、即座に国王の地位になりました。その時には婚約者様がいらっしゃったのですが、悪役令嬢に仕立て上げ、婚約破棄をし、男爵令嬢と結婚しました。その子供が、皆さんご想像通りの第一王子です。
しかし、男爵令嬢ではまともに王妃が務まるわけがなかったので、急遽、当時侯爵令嬢であるリリア様を王妃にし、男爵令嬢を第二夫人にしました。そのリリア様の御子息がセシル第二王子殿下なのです。
男爵令嬢の名前?さて、面白いことに興味を持ちますね。私は知らないですし、興味ないです。だから2度と聞かないでください。
陛下は男爵令嬢を今でも愛しており、第一王子を溺愛されておりますが、誰も第一王子を婚約者には望まず、第二王子殿下の候補しか集まっていないと聞いてます。普通、陛下の命令などは断れないのですが、リリア様が王妃になる際に、全ての命令権は最終的にリリア様を通すことと言う書類にサインをなされたため、陛下の価値は地に伏せました。価値があるのは王家の血のみです。
そのことを陛下が理解しているかと言われれば、皆様は叔父の一件で知っていると思いますが、たぶん、よくわかっておられないのでしょう。私はそう思います。
なので、第一王子にも全くもって価値はないのです。しかし、それを理解しているとは思えないのです。
ちなみに、陛下が婚約破棄された公爵令嬢様はジーク様のお母様です。世界って狭いですね。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
知らない男に婚約破棄を言い渡された私~マジで誰だよ!?~
京月
恋愛
それは突然だった。ルーゼス学園の卒業式でいきなり目の前に現れた一人の学生。隣には派手な格好をした女性を侍らしている。「マリー・アーカルテ、君とは婚約破棄だ」→「マジで誰!?」
公爵令嬢ですが、実は神の加護を持つ最強チート持ちです。婚約破棄? ご勝手に
ゆっこ
恋愛
王都アルヴェリアの中心にある王城。その豪奢な大広間で、今宵は王太子主催の舞踏会が開かれていた。貴族の子弟たちが華やかなドレスと礼装に身を包み、音楽と笑い声が響く中、私——リシェル・フォン・アーデンフェルトは、端の席で静かに紅茶を飲んでいた。
私は公爵家の長女であり、かつては王太子殿下の婚約者だった。……そう、「かつては」と言わねばならないのだろう。今、まさにこの瞬間をもって。
「リシェル・フォン・アーデンフェルト。君との婚約を、ここに正式に破棄する!」
唐突な宣言。静まり返る大広間。注がれる無数の視線。それらすべてを、私はただ一口紅茶を啜りながら見返した。
婚約破棄の相手、王太子レオンハルト・ヴァルツァーは、金髪碧眼のいかにも“主役”然とした青年である。彼の隣には、勝ち誇ったような笑みを浮かべる少女が寄り添っていた。
「そして私は、新たにこのセシリア・ルミエール嬢を伴侶に選ぶ。彼女こそが、真に民を導くにふさわしい『聖女』だ!」
ああ、なるほど。これが今日の筋書きだったのね。
殿下をくださいな、お姉さま~欲しがり過ぎた妹に、姉が最後に贈ったのは死の呪いだった~
和泉鷹央
恋愛
忌み子と呼ばれ、幼い頃から実家のなかに閉じ込められたいた少女――コンラッド伯爵の長女オリビア。
彼女は生まれながらにして、ある呪いを受け継いだ魔女だった。
本当ならば死ぬまで屋敷から出ることを許されないオリビアだったが、欲深い国王はその呪いを利用して更に国を豊かにしようと考え、第四王子との婚約を命じる。
この頃からだ。
姉のオリビアに婚約者が出来た頃から、妹のサンドラの様子がおかしくなった。
あれが欲しい、これが欲しいとわがままを言い出したのだ。
それまではとても物わかりのよい子だったのに。
半年後――。
オリビアと婚約者、王太子ジョシュアの結婚式が間近に迫ったある日。
サンドラは呆れたことに、王太子が欲しいと言い出した。
オリビアの我慢はとうとう限界に達してしまい……
最後はハッピーエンドです。
別の投稿サイトでも掲載しています。
裏切られ追放されたけど…精霊様がついてきました。
京月
恋愛
精霊の力を宿したペンダント。
アンネは婚約者のジーク、商人のカマダル、友人のパナに裏切られ、ペンダントを奪われ、追放されてしまった。
1人で泣いているアンネ。
「どうして泣いているの?」
あれ?何でここに精霊様がいるの?
※5話完結です。(もう書き終わってます)
妹よりも劣っていると指摘され、ついでに婚約破棄までされた私は修行の旅に出ます
キョウキョウ
恋愛
回復魔法を得意としている、姉妹の貴族令嬢が居た。
姉のマリアンヌと、妹のルイーゼ。
マクシミリアン王子は、姉のマリアンヌと婚約関係を結んでおり、妹のルイーゼとも面識があった。
ある日、妹のルイーゼが回復魔法で怪我人を治療している場面に遭遇したマクシミリアン王子。それを見て、姉のマリアンヌよりも能力が高いと思った彼は、今の婚約関係を破棄しようと思い立った。
優秀な妹の方が、婚約者に相応しいと考えたから。自分のパートナーは優秀な人物であるべきだと、そう思っていた。
マクシミリアン王子は、大きな勘違いをしていた。見た目が派手な魔法を扱っていたから、ルイーゼの事を優秀な魔法使いだと思い込んでいたのだ。それに比べて、マリアンヌの魔法は地味だった。
しかし実際は、マリアンヌの回復魔法のほうが効果が高い。それは、見た目では分からない実力。回復魔法についての知識がなければ、分からないこと。ルイーゼよりもマリアンヌに任せたほうが確実で、完璧に治る。
だが、それを知らないマクシミリアン王子は、マリアンヌではなくルイーゼを選んだ。
婚約を破棄されたマリアンヌは、もっと魔法の腕を磨くため修行の旅に出ることにした。国を離れて、まだ見ぬ世界へ飛び込んでいく。
マリアンヌが居なくなってから、マクシミリアン王子は後悔することになる。その事実に気付くのは、マリアンヌが居なくなってしばらく経ってから。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
【完結済み】妹の婚約者に、恋をした
鈴蘭
恋愛
妹を溺愛する母親と、仕事ばかりしている父親。
刺繍やレース編みが好きなマーガレットは、両親にプレゼントしようとするが、何時も妹に横取りされてしまう。
可愛がって貰えず、愛情に飢えていたマーガレットは、気遣ってくれた妹の婚約者に恋をしてしまった。
無事完結しました。