セックスレスの悲しみを越えて、不満なしの境地に至るまでの過程を赤裸々に

結婚後

7.妊活、そして出産

20代のうちに出産したいという思いもあった。
職場の人たちから、30代の子育ては体力的にきついと聞いていたからだ。

基礎体温は、大学生の頃からつけていた。
主に、次の生理を予測するためだ。
排卵のタイミングも、大体つかんでいた。

妊活を始めて、数ヶ月ですぐに妊娠した。
その時は初期で流産してしまったものの、それから数ヶ月後にまた、妊娠することができた。

一定の割合で、子供に障害があることも珍しくはない。
でも、私はもう自分の人生自体、終わりでいいと思うくらいに満足していた。
だから、何かあっても全てを受け入れられる気がした。

そうして私たちは、可愛い男の子を授かった。

出産してすぐは、体がボロボロだ。
交通事故にあったようなものだと、世間ではよく言われている。
歩くだけで恥骨や体が痛く、着替えるのも一苦労だった。

夜中は、オムツ替えに授乳、ミルク作りに抱っこ。

セックスするような余裕はなく、それを身近で見ている夫から誘われることもなかった。

ちょうどその頃、夫の仕事がブラック化して、帰りも遅く、持ち帰りの仕事も多くなった。

私は子育てに必死、夫は仕事に必死になっていた。