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第一章 リリカとウィリアム
3:許婚!?
説明を受けた4人は顔を見合わせる。
ポカンとした顔のキャサリン、真顔のスターリン、目をぱちくりさせているウィリアム、そして頬を少し赤らめているリリカ……
そんな中でリリカは、一人の少年に目が釘付けだった。
リリカは呼ばれて集まる時につまずき、こけそうになってよろけた。
(誰も気づいていませんように)
一気に恥ずかしさが込み上げながらリリカは、そう願いながら周りを見渡した。
すると1人の少年と目が合ってしまう。
(見られたわ!)
一瞬で顔を真っ赤にするリリカに、その少年は目をパチクリさせる。
しかしその少年は茶化すことなく、まるで『大丈夫だよ』と言わんばかりに、"にこっ"と笑って頷いた。
金髪に灰色の瞳が爽やかなウィリアム少年のその笑顔に、10歳のリリカは初めての胸のときめきを感じたのだった……
リリカがつい先程の出来事を思い出していると、急にキャサリンの声が耳に飛び込んで来た。
「私、スターリン様にするわ!」
キャサリンは瞳を輝かせている。
「おお、そうかそうか!」
オーグナー公爵は、可愛く愛嬌のあるキャサリンに息子が選ばれて嬉しそうだ。
そうなると、自然とウィリアムの相手がリリカということになる。
(えっ……)
リリカは咄嗟に嬉しく思い、キャサリンに負けない程に瞳を輝かせ、頬を更に赤らめた。
しかし、キラキラ輝いているキャサリンを見たリリカは、"ハッ"としてすぐに下を向く。
リリカは、ウィリアムとブルーム伯爵を見ることが出来なかった。
(私が相手で残念がっているに違いないわ……)
そう思ったのだ。
「では、我が家にはリリカが来てくれるのかな? 嬉しいな」
ブルーム伯爵のその言葉に、リリカが"パッ"と顔を上げると、そこには笑顔の伯爵がいた。
リリカは心の底から"ホッ"とするのを感じる。
「ああ、リリカはとてもしっかりしているから、領地を治める伯爵夫人には向いていると思うよ」
父リチャードも喜んでいる。
(私でも喜んで貰えるのね……)
リリカはそんな大人2人の様子に、自分が認められている気がして嬉しさを感じずにはいられなかった。
安堵の笑みを浮かべているリリカは、ふと視線を感じた。
視線の方へ目を向けると、そこにはブルームがいる。
"ドキッ"
リリカの心臓が大きく跳ね上がっているのを知らずに、目が合ったブルームは、先程と同じ笑顔をリリカへ向ける。
"ドクドク……"
リリカの心臓は壊れるのではないかというほど、初めての大きな拍動を繰り返している。
自分の顔が真っ赤になっているのを自覚しつつも、リリカはウィリアムから目が逸らせずにいた。
ただただ"ジーッ"と、見つめ続けたのだった……
ポカンとした顔のキャサリン、真顔のスターリン、目をぱちくりさせているウィリアム、そして頬を少し赤らめているリリカ……
そんな中でリリカは、一人の少年に目が釘付けだった。
リリカは呼ばれて集まる時につまずき、こけそうになってよろけた。
(誰も気づいていませんように)
一気に恥ずかしさが込み上げながらリリカは、そう願いながら周りを見渡した。
すると1人の少年と目が合ってしまう。
(見られたわ!)
一瞬で顔を真っ赤にするリリカに、その少年は目をパチクリさせる。
しかしその少年は茶化すことなく、まるで『大丈夫だよ』と言わんばかりに、"にこっ"と笑って頷いた。
金髪に灰色の瞳が爽やかなウィリアム少年のその笑顔に、10歳のリリカは初めての胸のときめきを感じたのだった……
リリカがつい先程の出来事を思い出していると、急にキャサリンの声が耳に飛び込んで来た。
「私、スターリン様にするわ!」
キャサリンは瞳を輝かせている。
「おお、そうかそうか!」
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そうなると、自然とウィリアムの相手がリリカということになる。
(えっ……)
リリカは咄嗟に嬉しく思い、キャサリンに負けない程に瞳を輝かせ、頬を更に赤らめた。
しかし、キラキラ輝いているキャサリンを見たリリカは、"ハッ"としてすぐに下を向く。
リリカは、ウィリアムとブルーム伯爵を見ることが出来なかった。
(私が相手で残念がっているに違いないわ……)
そう思ったのだ。
「では、我が家にはリリカが来てくれるのかな? 嬉しいな」
ブルーム伯爵のその言葉に、リリカが"パッ"と顔を上げると、そこには笑顔の伯爵がいた。
リリカは心の底から"ホッ"とするのを感じる。
「ああ、リリカはとてもしっかりしているから、領地を治める伯爵夫人には向いていると思うよ」
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"ドキッ"
リリカの心臓が大きく跳ね上がっているのを知らずに、目が合ったブルームは、先程と同じ笑顔をリリカへ向ける。
"ドクドク……"
リリカの心臓は壊れるのではないかというほど、初めての大きな拍動を繰り返している。
自分の顔が真っ赤になっているのを自覚しつつも、リリカはウィリアムから目が逸らせずにいた。
ただただ"ジーッ"と、見つめ続けたのだった……
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