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13話
「あの、さっきの事なんだけど」
慌てて俺の隣まで来た直(なお)は少し戸惑いながらそう聞いてきた。
「さっきって?」
直がなにを聞きたいかはもちろん分かっているが、俺は少しとぼけてみることにした。
「え……、りゅうちゃん家(ち)に来ないかってはなし」
目をぱちぱちと瞬く直。
「あーうん。さっき倉田(くらた)から直のおふくろさんに連絡して許可もらってるから」
「え……」
直の足が動きを止めてその場で立ち尽くす。
「一週間も家に一人って危ないだろ」
「それは、そうだけど……」
直のほうを向いてそう言えば、直は少し戸惑ったように呟いた。
良かれと思って提案したけど、直にとっては迷惑だったんだろうか。遠慮している感じがして俺は少し苛立ってしまい、
「お前が嫌だったら別にいいんだけど」
「え。いや、そうじゃなくて」
立ち止まったまま俯き首を横に振る直。
「とりあえず、着替えとか取りに行こうぜ」
俺はそう言って少し強引に直の腕を掴んで足早に歩みを進める。
「……わ、分かった! 分かったからりゅうちゃんちょっとゆっくり歩いてよ~!」
「おう、悪い」
背中で慌てた声をあげる直に気付き俺はピタリと足を止めた。
「ちょ……っ」
俺にぶつかる寸前で直も足を止める。
「りゅうちゃんいきなり止まんないでよ! そういうところ、全然変わってない!」
そうやって大げさに喚く直もあまり変わっていなくて俺は自然に笑ってしまい、
「そういうお前もぜんっぜん変わってないのな」
振り返って直の顔を少し上目で意地悪く見てやった。
「僕たち全然変わってないね」
と言い、直がおかしそうに笑ったので俺も一緒になって大声で笑い合った。
直の家により必要最低限の荷物を持った直と一緒に俺の自宅へと向かう。俺の自宅はこの地域では豪邸と呼ばれる屋敷で、直が住むマンションの隣にある。
大きな鉄扉の門の前に立つと直の足がピタリと止まり、
「どうした?」
「あ、ううん。別に」
直はそう言いつつ緊張しているのだろうか、顔を少しこわばらせている。
そりゃそうだよな。いきなりこんな屋敷目の前にしたらそうなるよな。
俺は一人で勝手にそう思い込んで、人が出入りする小さな入り口の横にあるインターフォンを押す。軽快な呼び鈴と共に玄関ドアカメラと一緒に設置してある画面に倉田が映る。
「ああ。龍治(りゅうじ)坊ちゃんおかえりなさいませ。直往(なおゆき)様、お待ちしておりました」
「ひゃい?! ご無沙汰でございます?!」
倉田に突然微笑みかけられた直はびっくりして飛び上がり妙な言い回しと同時に画面越しに頭を下げていた。
「あの、さっきの事なんだけど」
慌てて俺の隣まで来た直(なお)は少し戸惑いながらそう聞いてきた。
「さっきって?」
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目をぱちぱちと瞬く直。
「あーうん。さっき倉田(くらた)から直のおふくろさんに連絡して許可もらってるから」
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「おう、悪い」
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「ちょ……っ」
俺にぶつかる寸前で直も足を止める。
「りゅうちゃんいきなり止まんないでよ! そういうところ、全然変わってない!」
そうやって大げさに喚く直もあまり変わっていなくて俺は自然に笑ってしまい、
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振り返って直の顔を少し上目で意地悪く見てやった。
「僕たち全然変わってないね」
と言い、直がおかしそうに笑ったので俺も一緒になって大声で笑い合った。
直の家により必要最低限の荷物を持った直と一緒に俺の自宅へと向かう。俺の自宅はこの地域では豪邸と呼ばれる屋敷で、直が住むマンションの隣にある。
大きな鉄扉の門の前に立つと直の足がピタリと止まり、
「どうした?」
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「ああ。龍治(りゅうじ)坊ちゃんおかえりなさいませ。直往(なおゆき)様、お待ちしておりました」
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