復讐輪舞1巻【学級崩壊編】

伊上申

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チャプター2【二人共々1】

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チャプター2【二人共々1】

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 注意喚起…かなりの性的残虐表現があります。苦手な方はお読みいただくのを控えてください。また表現に対してのご自身の心身の影響に関して責任は負いません。自己責任でお願いします。
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 生徒らが帰宅し校内に残るは複数人の教員だけとなった昼下がり。ある会議室の一角で揺らめく二つの人影――


「…ぁ…、そこは…ッ。そんなに動かしちゃダメぇ…」

 会議室にある長机に上半身を置き、制服のスカートを捲り上げむっちりとした臀部を露わにしている井川遥(いがわはるか)の姿。

「どうして?」

 遙の背後から優しい声をかけるのは二年四組担任の七瀬友蔵(ななせともぞう)だった。彼の右腕は遙が突き出している尻の間にあり指の先で遙の膣口を弄んでいた。

「遙ちゃんはここが好きなんでしょ?」

 言いつつ、七瀬は態と音が出るように遙の膣内を指の腹で素早く擦り上げる。

「…あ、あぁぁ違う! そんなんじゃ…ッあ、あああ!」

 弄ぶ指が二本から三本に増え、内壁を抉られるように抜き差しされた遙は内からくる快感に堪らず頭を仰け反らした。


「もうこんなに濡れてんじゃん」

 遙の淫らな裸体に興奮した七瀬は鼻息荒く机にうつ伏せになった遙の身体の上から覆い被さり耳元で甘く囁いた。

「せ、センセ…」
 遙は七瀬の顔に自身の顔を持っていき触れるだけの口付けをすると、
「はやく…もう、はやく来てぇ…!」
 身を捩(よじ)らせ仰向けになると七瀬の首筋に両腕を絡ませた。

「…仕方ないなぁ」

 そう言いつつ七瀬は履いているスラックスからそのまま自身の一物を取り出し遙の卑口へと密着させる。


 会議室の廊下側にある擦りガラスの窓が数センチほど開いていた。そこから生徒と教師の情事を覗くのは一台の携帯カメラだった。




 ――その日の深夜。既に時刻が変わる寸前。

「おいッ遙! お前これどういう事だよッ?!」

 近所の公園にいるのは加藤憲久(かとうのりひさ)と井川遥(いがわはるか)。

 憲久の顔は怒りに満ちていた。自身の携帯電話からある動画を再生しつつそれを遙の眼前に見せつけた。


「…え…。…ちょ、何これ…なんでッ?!」

 両手を口元にあて驚愕する遙。

「『なんで』じゃねーよ! こっちが『なんで』って聞きてーわッ!」

 捲し立てるように遙に詰め寄る。

「…お前がッ、そんな女だとは思わなかった…ッ!」

「違…ッ、そんなんじゃ…! あれは脅されて無理矢理……ッ!」

 泣きそうな顔をして憲久の腕にしがみつく遙。


「『脅されて』? よく言うわッ」
 嫌悪の眼差しで遙を睨みつけた憲久は、虫を払うように遙の腕を振り払い、
「てめえから股開いてんだろーがッ!!」
 憎悪にも似た表情で顔を歪ませる。


「…ひどいッ、そんな言い方…ッ!」
「裏切った奴の言葉なんか聞きたくねぇッ!!」

 ひどく傷ついた表情で、憲久の腕にしがみつく遙だが憲久は乱暴に遙を振り払った。尚も食い下がってくる遙の身体を思い切り突き飛ばす。

 ――遙が体勢を崩しよろめいた。背後に鉄製の支柱で建てられたブランコがあり、遙の後頭部が支柱に当たる。鈍い音がし、遙の身体がゆっくりと傾いた――地に倒れた遙の身体はぴくりとも動かない。


「…な、ちょ、おい」

 微動だにしない遙の姿を不審に思った憲久は、少しだけ遙の側に近付く。


 ――ぬちゃり。


 そんな音が聞こえるように憲久の足は何かの液体を踏んだようだった。


「……」

 何気なく足元に目をやる憲久。

「…ぅ、あ…? ぅあ?! うわああぁぁッ!!」

 奇妙な悲鳴をあげ後ずさる憲久。

 倒れている遙の頭部から流れ伝うのは赤黒い体液。


「ー…ッ」
 憲久の顔は瞬時に血の気が引き真っ青になった。
「…ぉ…、俺は悪くないッ。…わ、悪いのはお前なんだからなッ!」
 そう捨て台詞を吐いたと同時に、憲久は逃げるようにその場から去って行った。

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