インスピレーションVS本能

ふら

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高梨警察署の刑事課のデスクは四階にある。飴田(あめた)羊子(ようこ)は、正面入口を駆け抜けて、一直線にエレベータの方に向かった。署内は走らないという暗黙のルールがあるから、周りの視線が痛い。でも、気にしていられない。八時半の朝礼に間に合わないと、先輩刑事の河東(かとう)から、今日もしつこく嫌味を言われてしまう。パワハラだとかセクハラだとか、そんなものに該当しそうな言葉が、確実に浴びせられるが、遅刻した手前、黙って聞いているしかない。そんな苦痛の時間はもう嫌だ。そんなに嫌なら、早く家を出て出勤すればよいと思うかも知れないが、そうも行かない。私は朝に弱いからだ。 
 なんとか間に合った朝礼が終わり、とりあえず席に座って、一息つこうとすると、河東のいつもの荒っぽい声が横から聞こえてきた。
「おい、いつもギリギリじゃないか。もっと早く来れないのか?」
ああ、間に合っても結果は同じだったか……と思って振り向くと、河東の横に寺田(てらだ)さんもいた。
「池ノ端の事件な、今朝、寺田と容疑者の自宅に行ってな。連れてきた。第二取調室だ。お前が担当して尋問してみろ。詳しいことは寺田から聞け。じゃあな」
寺田さんから聞いた話によると、容疑者の名前は榛名(はるな)孝(たかし)、二十四才。被害者の平埜候一とは、小中学校で、同じ柔道クラブに通っており、相当仲がよかったらしい。殺害は否認しており、詳しい動機などは不明。取り調べして、容疑者の榛名に犯行を自供させることができれば、私の仕事は終了らしい。
二十四才と言えば、私の二つ下で、歳は近い。しかも、柔道をやっていたという共通点もある。普通のOLになりたいと、ぼんやりと思ってはいたが、柔道が強かったから、警察官にスカウトされて、そのまま交番勤務になってしまった。それから、一年ちょっとで、どういう訳か、刑事課へ異動。私はこれからどうなっていくのか、想像もつかない。取り調べの尋問も初めてだ。やってみるしかない。
第二取調室へ行くと、容疑者の榛名がいた。あくまで容疑者で、犯人と確定している訳ではないので、礼儀正しく接することにした。
「こんにちは、私は刑事課の飴田といいます」
「榛名です……」
「一昨日、池ノ端へ行かれたそうですね。一通りの話は聞きました。被害者の平埜さんと最後に会ったのは、いつですか?」
「高校のときだから、今から五、六年前だと思います」
「そうですか。一昨日は、会ってないですね?」
「はい。もちろんです。僕のこと、疑っているんですか? やってないのに…」
「私は今日会ったばかりだからまだ……。いや、警察としては疑っていますね。私の先輩があなたを疑わしいと連れてきたから、それなりの理由があるはず。もし、仮に榛名さんが犯人の場合、隠してあとでバレるよりも、早めに本当のことを話しておいた方が、罪が軽くなりますよ」
「やっていないものは、やってないんです」
「なるほど。ちなみに、今回会うことになっていた、あなたの柔道の仲間は何人ですか?」
「四人です。僕と平埜と、キャプテンをやっていた足田(あしだ)と、山内(やまうち)という奴です」
羊子は、一旦部屋から出て、このやり取りを監視できる別室へ赴き、そこにいた河東に話しかけた。
「河東さん、私はあの人が犯人だと確信できません。嘘を言っている気がしないのです。他に犯人がいる可能性はないでしょうか?」
「バカなこと言ってんじゃないよ。まだほとんど話していないじゃないか。しかも、聞き込みやって、出てきた怪しい奴はあいつだけだぞ。他に誰がいるって言うんだ。十中八九、あいつが犯人だ。自分からやったと簡単に言う犯人なんて、そう多くはいないぞ? お前が騙されてどうする」
「でも、万一あの人が犯人でなかったら、冤罪になってしまいます」
「そうは言うが、あいつが犯人で、このまま逃してしまった場合、殺人犯を裁けないことになるぞ」
「確かにそうですね……。今のところ、あの榛名がやったという物的証拠はないわけだし、もう少し、怪しい人がいないか、私が一人で聞き込み続けてもよいでしょうか?」
「担当のお前がそう言うなら仕方ないが……。無駄だと思うぞ」
羊子は、取り調べを中断して、まず榛名が話していた柔道仲間に会いに行くことにした。

まずは、キャプテンをやっていた足田(あしだ)洋平(ようへい)に連絡を取った。身分を名乗って会いたいと伝えると、仕事があるから、週末の土曜日にしてくれと言われた。今日は月曜日だから、そんなに待てるはずがない。すぐにでも会いたいので、会社に伺うと言うと、駅の裏手にある喫茶店を指定された。喫茶店には、十一時二十分に着いた。ひと昔前の趣のある小さな店で、お昼前だからか、ガラガラで、奥の方にスーツ姿の客が一人、アイスコーヒーを飲んでいるだけだった。羊子もアイスコーヒーを頼んで、真ん中辺りのテーブルに座った。約束の十一時半になっても、足田は来なかったので、携帯で電話してみると、奥にいたスーツ男の辺りで着信音が鳴り出した。ああ、既に来ていたのかと思った。男は急いで近寄ってきた。
「すみません、気付きませんで。足田と言います」
「高梨署の飴田です」
「お一人ですか」
「はい、一人です。いけませんか?」
足田は、少しほっとしたように見えた。何故だろうかと、少し違和感を覚える。きっと女一人だから、軽く見て安心したのだろうと推測した。あまり、良い気持ちはしない。しかし、この男は、よく見ると顔が整っており、イケメンだ。スーツ越しでも分かるくらい、筋肉もしっかり付いている。違う形で出会いたかったような気もする。
「私は、平埜候一さんが殺害された事件で、榛名孝さんの取り調べを担当しているのですが、お二人ともご存知ですよね?」
「ちょっと待って下さい。平埜が殺された? そして犯人は榛名? 本当ですか?」
足田は、努めて驚きと悲しみを表現しているように見えた。ひょっとして、あまり仲良くなかったのだろうか。だから、悲しくないのだろうか。
「ああ、まだご存知なかったのですね。榛名さんの話だと、柔道の同窓会のために、四人で池ノ端に集まる予定だったと聞いているのですが、間違いないですか?」
「はい、間違いないです。私が幹事として、四人を誘いました。ただ、一昨日……かな。榛名から妙な電話がありました。約束の十九時になったけど、誰も来ないじゃないかと。約束していたのは、八月十七日としっかり伝えていたはずなんですけどね」
「なるほど。その一昨日の午後七時頃、あなたはどこで何をされていましたか?」
「友達と映画を観ていました。アリバイですよね?」
あとは、事務的な内容を適当にヒアリングして、足田とは別れた。
のちに、一緒に映画を観ていたという友達に電話をして、確認したところ、確かに足田と映画を観ていたらしい。映画館も足田とその女友達のことを覚えていた。二人の記念写真を頼まれたそうだ。やはり、あの男はモテるのだ。
榛名のほかに犯人候補がいないか探すのが、当初の目的だったが、足田はアリバイがあるので、除外するしかなさそうだ。

次に、山内に会いに行った。柔道仲間の四人は、死亡した平埜、容疑者の榛名、先ほど会った足田、そしてこの山内と聞いている。山内の家は、商店街で八百屋をしており、お昼どきを過ぎた十四時頃に着くと、暇そうに店番をしている若い男がいた。その男が山内だろうと思ったら、ビンゴだった。事情を説明すると、山内も驚いた。そして平埜が帰らぬ人になったことを嘆いていた。本当に驚いて、嘆いているように見えた。私は気になっていたことを聞いてみた。
「四人の仲はよかったのですか?」
「そりゃもう、よかったですよ。もう一人、井藤(いとう)という女の子がいて、小学生のとき、五人で団体戦に出ていたのですが、その五人は幼なじみみたいな感じで、気心知れていました。井藤……宥子(ゆうこ)は、中学のとき、何故か自殺してしまったんですけどね。それから、残り四人で話すことは少なくなりました」
「……色々あったんですね」
その自殺以降に、メンバー間で話すことが少なくなったということは、自殺の原因に、残りの四人が何かしら関係していたのだろうか。いや、でもその女の子がメンバー間の橋渡しのような役割を担っていたとすれば、その子がいなくなったことで、メンバー間のコミュニケーションが少なくなったとしても不自然ではない。ただ、ここは今回の事件ではないから、深入りしないでおこう。
「殺された平埜さんは、どんな人でしたか?」
「私が知っている範囲だと、お調子者というか、裏表のない性格だったかなと思います。正直にものを言うので、時には腹立たしく思ったけれど、信頼はできた。良い奴でしたね」
「容疑者になっている榛名さんはどうですか?」
「あいつは、頭がとてもよかった。だから、嘘をついて都合のよいように話すことが多かったかな。本心がどこにあるのか、少し掴みにくいところはありましたね。何年も話していないから、今はどうか知りませんがね」
榛名の評判は、あまり良くないか……。
「あと、足田さんはどうでしたか?」
「あの人は、優等生で、クラス委員や生徒会長もやりました。人気があって、いつもリーダー的な立場にいましたね。非の打ち所のないように見えましたが、女性には弱くて……。モテるから、よくデートはしていたけれど、長くは続かず、何か欠点があって、よく振られていたようです」
なるほど、あのイケメンは、女から見て何か欠点があるのか。男からの評判はよさそうだ。まあでも、山内からしか話を聞いていないので、三人の評判は、まだ参考程度と認識せねばなるまいが。

夕方、高梨署に戻ると、上司の河東が、副署長とエレベータホールで話していた。
「どうして飴田を刑事課に配属したんですか! ほぼ犯人に間違いない容疑者を置いて、外に聞き込みに行きましたよ。殺人事件だから、早くホシを挙げないと、マスコミにまた警察が叩かれるから、署長からも今週中には解決するように言われているのに……」
ああ、やはり河東は私を応援してくれる訳ではなく、煙たがっているのか。気持ちが落ちて、自信もさらになくなった。
「あいつはな、なぜか非常に勘だけは良いんだ。刑事の勘という言葉があるように、刑事には、勘の良さが必要だろ? そして気が強い。お前らのような集団でやっていくには、強くないといけないからな」
そう言って、背を向けて食堂の方に歩いていく副署長を、河東は「待ってください! 気の強いのは分かりますが、勘が良いってどういうことですか?」と言って、追いかけて行った。私の勘が良い? 全くそう思われた根拠が思い浮かばない。きっと、副署長は、河東を適当にあしらっただけだろうと思い、その出来事はそのまま忘れてしまった。

翌日の午後、羊子はこの事件の担当から外された。聞き込みで外出している間に、河東が取り調べを行い、榛名の自白にこぎ着けたらしい。最初、乱暴な取り調べをしたのかも知れないと疑ったが、最近は、取り調べの様子を他の警察官が監視も出来るし、念のため録画もされていたようだから、それほど無理なことも出来なかっただろうと思った。やはり、榛名が犯人だったのだ。担当は河東になり、手柄も河東のものだ。

それから、二か月か三か月経った頃、事件で知り合った足田洋平から電話があった。こないだの喫茶店に一人で来てほしいと言う。どんな用件かも言わない。会ってから話すと言う。こないだの事件について、言い残したことがあるのかも知れない。しかし、あの客の入りが悪い店に一人は危ない。同僚の寺田さんに事情を話して、喫茶店の外に待機してもらいながら、足田と会って話を聞いてみることにした。
店に入ると、前回と同じように足田は奥のほうに座っていた。前と違うのは、スーツ姿ではなく、羊子を認めると、すぐに近づいて来たことだった。
「用件は何ですか?」
警戒しながら言った。足田はなかなか言葉を発しない。話すのに勇気がいる内容のようだ。羊子が根気強く待っていたら、突然大声を出されて驚いた。
「僕とデートしてくれませんか? 警察の人だから忘れようとしたのですが、あれからあなたが気になって……。付き合っている方はいるんですか?」
「いや、それはいませんが……」
反射的に答えたが、予想外過ぎて、倒れそうになった。深呼吸して落ち着いて、刑事が容疑者と個人的に会うのはNGだと言って断ろうとしたが、あの事件はもう解決していて、足田はすでに容疑者ではない。女性として話しかけられたのは、長らくなかったから、正直に言って戸惑った。すぐに返事できないから、また連絡することにして、喫茶店を出た。
無線で内容を聞いていた寺田さんには、笑われた。

その日は、やり残した仕事は翌日に回し、早めに家に帰って考えた。
あの人は、今日はどう見てもシャイで、男らしくなかった。イケメンで、筋肉質で、外見は体育会系に見えるから、見かけによらない。でも、悪い人ではなさそうだ。アリバイの時に、映画館に一緒に行った女性がいたことが気になるが、どうせ振られたのだろう。あの人のことをよく知らないが、私もいつか男性と付き合って結婚しないといけないし、私を必要としてくれるなら、デートくらいはしてみても良いか。
そんなことを思って、羊子は足田に電話をかけて、前向きな返事をした。

それから、何度かデートを重ねるうち、足田のことがわかってきた。話はそれほど上手くはなく、大事なときに逃げようとする傾向がある。しかし、悪い人ではない。だから、プロポーズを受けたとき、承諾した。結婚してみると、意外とよかった。収入は程々にあるし、浮気をしている様子もなく、休日はよく家にいる。やがて、子供ができた。三人で散歩したり、食事をしたり、将来のことを話したりしているうちに、羊子はもう、足田とこの子無しでは、生きていけないと感じていた。それほど、充実した日々だった。

産休明けに署に行くと、サイバー犯罪課というところに異動になっていた。とりあえず、もう少しだけ働いてみようと思っていたが、ここは働きやすかった。どんなに忙しくても、他の人がフォローしてくれて、早めに帰宅できる。子供の世話があるから、これはとても助かった。

サイバー犯罪課の業務には、アクセス動向調査というものがあった。毎月、犯罪に関係しそうなワードでWEB検索している人を抽出して、一定以上の数値が出た人を犯罪予備軍として、マークしておくことが目的だ。羊子はその担当になった。担当になって半年くらい経った頃、抽出されたリストを見て、羊子は自分の目を疑った。
そこに、足田洋平の名前があったのだ。
MACアドレスを控えて自宅に帰り、居間のパソコンを確認すると、異なるアドレスだったから、夫の部屋のパソコンからのアクセスらしいと思った。検索ワードは「池ノ端」「殺人」「時効」「榛名孝」「裁判」「死亡推定時刻」「凶器」などの頻度が高い。
夫を信じていれば、家に帰って事情を問うてみることもできそうだが、羊子は夫が、何らかの形で、深くあの事件に関わっていたことを直感した。強いインスピレーションで疑いようもなかった。このまま、上司に報告すると、足田は逮捕され、羊子は子供と二人で残されることになるだろう。それを想像すると、羊子の精神が張り裂けそうになった。羊子は自身の大部分が、家族と既に融合していた。彼ら無しでは生きられない。羊子は本能的に、抽出リストから、足田洋平のデータを削除した。その夜、自分のしている業務を夫に話し、パソコンからの検索を中止するように、牽制した。
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