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第一章 森の魔女
第14話 これ、どう思う?
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さて、気を取り直して……。
元の調子に戻った師匠は、どこからか杖を取り出しました。それをヒュッと一振りしたかと思うと、杖の先が淡い青色に光ります。
「師匠、何するんですか?」
「いいから見てて」
そう言って、師匠は、杖の先を湖の表面に近づけます。数秒後、杖の先にとある模様が現れました。模様の形は円。円の中央には六芒星。それを取り囲むように、たくさんの文字。そう。それは、魔法使いならだれもが一度は見たことのあるもの。いわゆる、魔法陣です。
「やっぱりね」
魔法陣をじっと見ながら、師匠はそう呟きました。ですが、僕には、何がやっぱりなのかよく分かりません。以前、魔法を特訓するときに魔法陣についても勉強しましたが、僕はまだまだ半人前。十分な知識があると自信満々には言えないのです。
「ねえ、弟子君」
「何ですか?」
「これ、どう思う?」
突然の師匠からの質問。魔法陣を見ての感想を求められているのは分かるのですが、一体何と答えていいのやら……。
「どうって……」
「この魔法陣、君が今まで見てきた魔法陣と比べて、どう?」
その言葉に、僕は頭の中の記憶を掘り起こしました。今まで見てきた魔法陣。魔導書に書かれていたもの。師匠が魔法の研究をしていた時に現れていたもの。いろいろな魔法陣を思い出しては、目の前の魔法陣と比較していきます。数分後、僕の口から飛び出したのは、こんな言葉でした。
「何と言いますか……ぐちゃぐちゃ……って感じがします」
僕の答えに、師匠はニコリと微笑むのでした。
元の調子に戻った師匠は、どこからか杖を取り出しました。それをヒュッと一振りしたかと思うと、杖の先が淡い青色に光ります。
「師匠、何するんですか?」
「いいから見てて」
そう言って、師匠は、杖の先を湖の表面に近づけます。数秒後、杖の先にとある模様が現れました。模様の形は円。円の中央には六芒星。それを取り囲むように、たくさんの文字。そう。それは、魔法使いならだれもが一度は見たことのあるもの。いわゆる、魔法陣です。
「やっぱりね」
魔法陣をじっと見ながら、師匠はそう呟きました。ですが、僕には、何がやっぱりなのかよく分かりません。以前、魔法を特訓するときに魔法陣についても勉強しましたが、僕はまだまだ半人前。十分な知識があると自信満々には言えないのです。
「ねえ、弟子君」
「何ですか?」
「これ、どう思う?」
突然の師匠からの質問。魔法陣を見ての感想を求められているのは分かるのですが、一体何と答えていいのやら……。
「どうって……」
「この魔法陣、君が今まで見てきた魔法陣と比べて、どう?」
その言葉に、僕は頭の中の記憶を掘り起こしました。今まで見てきた魔法陣。魔導書に書かれていたもの。師匠が魔法の研究をしていた時に現れていたもの。いろいろな魔法陣を思い出しては、目の前の魔法陣と比較していきます。数分後、僕の口から飛び出したのは、こんな言葉でした。
「何と言いますか……ぐちゃぐちゃ……って感じがします」
僕の答えに、師匠はニコリと微笑むのでした。
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