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7話目

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大広間に再度向かうため、歩を進める。

少し離れていただけで、こうも皆が寂しがるとはな。
本当に愛おしいヤツらだ。
まだ帰ってきてから会っていない者達も、どんな反応を見せるのか楽しみで仕方ない。

「さて、皆揃っているかな」

大広間の扉の前に立つ。すると、ゆっくりと扉が開いていく。
緩む口元を抑え、無表情で足を踏み出した。

『レイ様!!』『おかえりお待ちしておりました!』など、様々な完成が耳に届く。
真ん中の絨毯が敷かれている道を悠然と歩いていく。

俺が王座に腰掛けるまで、歓声が響き渡った。


「皆、心配かけたな」

俺が口を開くと同時にシーンと静まり返った。誰も口を開くことなく、静かに頭(こうべ)を垂れる。

「レイ様、ご帰還お待ちしておりました」

ルシアが一歩前に出るとゆっくりと跪き、左胸に手を当てて頭を下げた。

「ああ、お前らも息災でなりよりだ」

広間を見渡しながら口角を上げてニヒルな笑みを浮かべた。

「勿体ないお言葉です」

代表して、ルシアが受け答える。

「ルシア、顔を上げろ」

「………はっ」

俺の言葉にルシアが頭をあげて、ジッと俺を見上げてくる。

こんな平静を装っているルシアのズボンの中のモノにコックリングがしてあるなんて想像誰もしないだろう。

王座から腰を上げて、ルシアの目の前に立つ。

「ルシア、我慢出来てるか?」

ルシアの耳元で小さく囁くと、ピクリとルシアの体が反応する。

「レイ様…皆が見ています。だから、この場でのお戯れは……」

「ふふ、ルシアは可愛いな」

顔を近づけて、チュっと左目の瞼の上に口付ける。
それだけで、ルシアのモノがズボン越しでも反応しているのが分かった。


「さて、今日はこれで終いとする。解散しろ」

ルシアのこの姿を他の者に見せるのは惜しいから、皆を解散させた。

全員いなくなったのを確認してから、ルシアに声をかける。

「随分感じやすくなったな」

ルシアの腕を掴んで立たせるが、どうやら腰が抜けてしまったらしく、すぐ座り込んでしまった。

「あっ……レイ様、申し訳ありません」

「久々の我慢は辛かったか?」

ルシアの顔に手を添えれば、フルリと全身が震えた。
うっとりと目を細めて、俺にされるがままに体を委ねている。

「部屋に行くか」

「ふぁ……ん、ぁ……はい」

今すぐ押し倒したいところだが、誰が来るかわからない場所でヤって邪魔でもされたら……その者を殺してしまいそうだ。
ここはちゃんと俺の空間でゆっくりと可愛がってやりたい。

腰が抜けているルシアを姫抱きにして、俺の部屋へと瞬間移動した。





***




「ふふ、ルシアのココは元気だな」

指で先っぽを弄ればフルフルと震えながら先走りが溢れてくる。

「レイさ、まぁ……も、もぉ、出したいっ……あッ!?」

「まだ我慢出来るだろう?お前は優秀だからな」

ルシアの先走り塗(まみ)れの指を、
後ろの窄まりにゆっくりと入れていく。
久々だからかルシアの中はギュウギュウと締め付けてきた。

「美味しそうに俺の指を食べるな」

「レイさまっ、動かしてッ…!!も、ツライ……か、ら、ぁッ!!ヒァア!?」

ドバドバとルシアのモノから先走りが溢れ出てくる。

事に及んで1時間は経つだろう。未だにコックリングは外していないから、ルシアの雄は赤黒く大きくなっている。


カリっと指を曲げてシコリを引っ掛けば、甲高い声を上げてガクガクと体を震わせていた。

「ルシア、出さないでイったのか?」

指を中から引き抜けば、ルシアの体液がべっとりと付いている。そのまま指をルシアの顔の前に差し出せば、ルシアが綺麗に舐めとっていく。

必死に歯を立てずに丁寧に指を舐めている姿は、まるで性に飢えているケモノのようだ。

ルシアの口から指を抜き、その手で胸元で主張しているトンガリを指で持って引っ張れば……面白いようにルシアの体がはね上がった。

「は、ハァッ……レイ、様?ふっ……ぁあン!!そ、そこぉ、さ、触っちゃ……ヤ、ァア!」

「ああ、すまぬ。ルシアの体はどこも敏感だな」

うっそりと笑みを浮かべなら、まるで気づかなかったように謝罪を述べる。が、白々しくルシアの先走り塗(まみ)れのモノを爪で引っ掻く。

「アアア!?い、イジワル……し、な、ハァ……いでッ、くださ、い」

思わずといったようにルシアが俺の手を押し退ける。

「ルシア、この手は何だ?」

俺の声に体をビクリと揺らし、そっと手を元の位置に戻す。
悲願するように涙に濡れた顔で俺を見上げてきたが……躾は大事だからな。
有無を言わさずにコックリングに手を添えて、少量の電気を流した。

「ぁ、これは……ちがッ!も、申し訳……あ、あり、ま……ッ、ひゃああああ!?」

体を丸めて悶えるルシアだが、未だにルシアのモノは勃起したままだ。

あのルシアが実はマゾヒストだなんて誰も思わないだろう。

「レイさまぁッ!!も、もぉ、出したッ……、ハッ、痛いのイヤ……で、す」

「こんなに乱れて……可愛いやつだな。どうせなら他の奴にも見てもらうか?」

ルシアの首筋に顔を埋めてペロリと舐め上げ、思いっきり噛みついた。
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みんなの感想(2件)

音無
2019.08.12 音無

更新待ってます

解除
にとろ
2018.11.23 にとろ

兎稀さんの主人公攻めの作品、大好きで全て拝読させていただきました!!特にこちらの作品はどストライクでとても楽しく読ませて頂きました!
いつまででも続きを待ってます!

解除
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