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第5話 事件の予兆と聖女の力
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魔王城の厨房は今日もにぎやかだ。
巨大な鍋の前で魔族の子どもたちがわいわい騒ぎ、レオナルトさんが真面目な顔で包丁の使い方を間違えては、隣のメイドさんに優しく注意されている。
私は相変わらず料理係。といっても、もうだいぶ慣れてきた。昨日の夜、魔王様と夜の庭でたくさん話したせいか、なんだか不思議と心が軽い。
朝食のパンを焼き、スープにハーブをちぎって入れる。
ほんの数日前は自分が異世界にいることすら信じられなかったのに、今は「もっと美味しいものを作りたい」なんて思っている自分がいる。
「今日のスープ、なんの味?」
「うーん、ちょっと冒険してみたんだ。魔界ハーブとベリーのスープ!」
「わーい!」
みんなの期待に応えるように、私は鍋をかき混ぜながら笑った。
子どもたちの「美味しい!」という声は、私にとってなによりのご褒美だ。
どんなに辛いことがあっても、こういう一瞬があるから頑張れる。
だけど……。
その幸せな時間の裏で、何かがおかしい、と私は薄々感じ始めていた。
◇
お昼過ぎ、レオナルトさんが珍しく難しい顔で私のもとにやってきた。
「少々よろしいでしょうか」
「どうかしました?」
「最近、城の中で不審な動きがあるとの報告がありまして……特に聖女様は身辺にご注意いただきたいのです」
私は思わず手を止めた。
「……私の身辺?」
「はい。詳細は調査中ですが、外部の者が城に侵入しようとした形跡がありました。もしかすると、和平に反対する勢力かもしれません」
そんな話、つい昨日までは絵空事だと思っていた。
でも、ここは魔族と人間がギリギリでバランスを取っている世界。和平に反対する勢力がいても、おかしくはない。
「わかりました。気をつけます」
私は努めて冷静に答えた。
だけど、心の中では小さな不安が芽生え始めていた。
◇
私はいつも通り、子どもたちと一緒に中庭で遊んでいた。
鬼ごっこ、かくれんぼ、時々パン投げ(食べ物は大事にしよう、と全力で止めた)。
笑い声が城の壁にこだまする。
この時間だけは、すべてが平和で、戦争のことも魔族と人間のことも、何もかも遠い昔のことのように思えた。
「いちかねえちゃん、だっこ!」
ちっちゃな女の子――ミミが、両手を伸ばしてくる。
「よーし、ミミちゃん、いくよー!」
私は思いきり彼女を抱き上げて、ぐるぐる回してあげた。
ミミはキャッキャと声を上げて、角をぴこぴこ揺らす。
「ねえ、いちかねえちゃん。帰らないでね」
ミミがふいに、私の耳元で小さくささやいた。
「え?」
「……みんな、いちかねえちゃんが大好きだから、帰っちゃったらやだ」
私の胸が、きゅっと痛くなる。
「……うん、大丈夫だよ。まだまだ、ここで一緒にいるよ」
私はそう答えて、ミミをそっと抱きしめた。
だがそのとき、中庭の向こう側――古い倉庫の陰に、黒い影がちらりと動くのを見た。
私は反射的にミミを自分の後ろに隠す。
「誰!?」
影は素早く壁に身をひそめ、私の声に反応して一瞬止まった。
その動きに、ただの城の使用人や子どもではないことを直感する。
「ミミ、ここにいて」
私は静かにミミを離し、そっと影に近づいた。
足音を立てないように、呼吸を抑えて、ゆっくりと歩く。
すると――。
「ッ!」
突然、黒いローブの人物が現れ、ナイフを振りかざして私に飛びかかってきた。
「きゃっ!」
私はとっさに腕で顔をかばう。
……その瞬間、体の奥が熱くなる感覚があった。
目の前がまぶしく白く光り、次の瞬間、ナイフを持った男が何かに弾き飛ばされて、数メートル先の地面に叩きつけられていた。
「な、なに……?」
私は呆然と立ち尽くした。
男は怯えたように私を見て、よろよろと立ち上がる。
「聖女の……力……! くそっ!」
彼は捨て台詞を吐き、すごい速さで中庭の外へ逃げていく。
私はその場で膝をついた。
「……今の、私が……?」
ミミが泣きそうな顔で駆け寄ってくる。
「いちかねえちゃん! だいじょうぶ!?」
「うん……大丈夫。ミミちゃんも、もう大丈夫だからね」
私は彼女を抱きしめて、強く強く、自分に言い聞かせた。
◇
私はルシフェルに呼び出されていた。
彼の執務室は、重厚な扉の向こうにある。
扉をノックすると、低い声が返ってくる。
「入れ」
中に入ると、ルシフェルは書類に目を落としたまま、ゆっくりと私に顔を向ける。
「無事だったか」
「……はい。でも、私――」
私は今日の出来事を、できるだけ冷静に話した。
黒いローブの襲撃者のこと。ナイフのこと。自分の体が熱くなって、光が溢れ出したこと。
ルシフェルは黙って、私の話を聞いていた。
「……それが、『聖女の力』か」
「私、自覚なかったんです。こんなふうに、誰かを傷つけてしまうかもしれない力だなんて」
「……違う」
ルシフェルが静かに首を振る。
「お前が発動したのは『防御の奇跡』だ。攻撃者だけをはじき返す。お前が意図しなくても、危険が迫れば自動的に発動するのだ」
「……そっか」
私は胸を撫で下ろす。
「怖かった、正直。でも、もしあの力がなかったら、私は――」
「死んでいた。だが、よくやった。お前がここにいる意味は、ますます大きくなった」
ルシフェルはわずかに微笑んだ気がした。
「これからは、さらに警備を強化する。お前が傷つくことは、俺も望まない」
彼の言葉が、心の奥にじんわりと染みていく。
「ありがとう、ルシフェル」
思わず名前で呼んでしまった。
彼は驚いたように目を見開いたあと、小さく、「ああ」とだけ答えた。
不安も、恐怖も、全部が少しだけ遠のいた気がした。
巨大な鍋の前で魔族の子どもたちがわいわい騒ぎ、レオナルトさんが真面目な顔で包丁の使い方を間違えては、隣のメイドさんに優しく注意されている。
私は相変わらず料理係。といっても、もうだいぶ慣れてきた。昨日の夜、魔王様と夜の庭でたくさん話したせいか、なんだか不思議と心が軽い。
朝食のパンを焼き、スープにハーブをちぎって入れる。
ほんの数日前は自分が異世界にいることすら信じられなかったのに、今は「もっと美味しいものを作りたい」なんて思っている自分がいる。
「今日のスープ、なんの味?」
「うーん、ちょっと冒険してみたんだ。魔界ハーブとベリーのスープ!」
「わーい!」
みんなの期待に応えるように、私は鍋をかき混ぜながら笑った。
子どもたちの「美味しい!」という声は、私にとってなによりのご褒美だ。
どんなに辛いことがあっても、こういう一瞬があるから頑張れる。
だけど……。
その幸せな時間の裏で、何かがおかしい、と私は薄々感じ始めていた。
◇
お昼過ぎ、レオナルトさんが珍しく難しい顔で私のもとにやってきた。
「少々よろしいでしょうか」
「どうかしました?」
「最近、城の中で不審な動きがあるとの報告がありまして……特に聖女様は身辺にご注意いただきたいのです」
私は思わず手を止めた。
「……私の身辺?」
「はい。詳細は調査中ですが、外部の者が城に侵入しようとした形跡がありました。もしかすると、和平に反対する勢力かもしれません」
そんな話、つい昨日までは絵空事だと思っていた。
でも、ここは魔族と人間がギリギリでバランスを取っている世界。和平に反対する勢力がいても、おかしくはない。
「わかりました。気をつけます」
私は努めて冷静に答えた。
だけど、心の中では小さな不安が芽生え始めていた。
◇
私はいつも通り、子どもたちと一緒に中庭で遊んでいた。
鬼ごっこ、かくれんぼ、時々パン投げ(食べ物は大事にしよう、と全力で止めた)。
笑い声が城の壁にこだまする。
この時間だけは、すべてが平和で、戦争のことも魔族と人間のことも、何もかも遠い昔のことのように思えた。
「いちかねえちゃん、だっこ!」
ちっちゃな女の子――ミミが、両手を伸ばしてくる。
「よーし、ミミちゃん、いくよー!」
私は思いきり彼女を抱き上げて、ぐるぐる回してあげた。
ミミはキャッキャと声を上げて、角をぴこぴこ揺らす。
「ねえ、いちかねえちゃん。帰らないでね」
ミミがふいに、私の耳元で小さくささやいた。
「え?」
「……みんな、いちかねえちゃんが大好きだから、帰っちゃったらやだ」
私の胸が、きゅっと痛くなる。
「……うん、大丈夫だよ。まだまだ、ここで一緒にいるよ」
私はそう答えて、ミミをそっと抱きしめた。
だがそのとき、中庭の向こう側――古い倉庫の陰に、黒い影がちらりと動くのを見た。
私は反射的にミミを自分の後ろに隠す。
「誰!?」
影は素早く壁に身をひそめ、私の声に反応して一瞬止まった。
その動きに、ただの城の使用人や子どもではないことを直感する。
「ミミ、ここにいて」
私は静かにミミを離し、そっと影に近づいた。
足音を立てないように、呼吸を抑えて、ゆっくりと歩く。
すると――。
「ッ!」
突然、黒いローブの人物が現れ、ナイフを振りかざして私に飛びかかってきた。
「きゃっ!」
私はとっさに腕で顔をかばう。
……その瞬間、体の奥が熱くなる感覚があった。
目の前がまぶしく白く光り、次の瞬間、ナイフを持った男が何かに弾き飛ばされて、数メートル先の地面に叩きつけられていた。
「な、なに……?」
私は呆然と立ち尽くした。
男は怯えたように私を見て、よろよろと立ち上がる。
「聖女の……力……! くそっ!」
彼は捨て台詞を吐き、すごい速さで中庭の外へ逃げていく。
私はその場で膝をついた。
「……今の、私が……?」
ミミが泣きそうな顔で駆け寄ってくる。
「いちかねえちゃん! だいじょうぶ!?」
「うん……大丈夫。ミミちゃんも、もう大丈夫だからね」
私は彼女を抱きしめて、強く強く、自分に言い聞かせた。
◇
私はルシフェルに呼び出されていた。
彼の執務室は、重厚な扉の向こうにある。
扉をノックすると、低い声が返ってくる。
「入れ」
中に入ると、ルシフェルは書類に目を落としたまま、ゆっくりと私に顔を向ける。
「無事だったか」
「……はい。でも、私――」
私は今日の出来事を、できるだけ冷静に話した。
黒いローブの襲撃者のこと。ナイフのこと。自分の体が熱くなって、光が溢れ出したこと。
ルシフェルは黙って、私の話を聞いていた。
「……それが、『聖女の力』か」
「私、自覚なかったんです。こんなふうに、誰かを傷つけてしまうかもしれない力だなんて」
「……違う」
ルシフェルが静かに首を振る。
「お前が発動したのは『防御の奇跡』だ。攻撃者だけをはじき返す。お前が意図しなくても、危険が迫れば自動的に発動するのだ」
「……そっか」
私は胸を撫で下ろす。
「怖かった、正直。でも、もしあの力がなかったら、私は――」
「死んでいた。だが、よくやった。お前がここにいる意味は、ますます大きくなった」
ルシフェルはわずかに微笑んだ気がした。
「これからは、さらに警備を強化する。お前が傷つくことは、俺も望まない」
彼の言葉が、心の奥にじんわりと染みていく。
「ありがとう、ルシフェル」
思わず名前で呼んでしまった。
彼は驚いたように目を見開いたあと、小さく、「ああ」とだけ答えた。
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