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第4話 魔王様と二人きりの夜
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魔王城での生活にも、少しずつ慣れてきた――そんな気がしていた。
異世界に召喚されて、いきなり魔王の花嫁になり、しかも拒否されて……。絶望しかなかったあのときが、なんだか遠い昔みたいに思える。いや、実際はまだたったの三日しか経っていないのだけど。
毎朝、巨大な厨房で料理と格闘するのが私の日課になった。大きな鍋で異世界野菜のスープを作り、焼き立てのパンを切り分け、食事の配膳まで手伝う。
魔族の子どもたちが私を名前で呼んでくれるようになり、パンのおかわりを元気よくねだってくるのが何より嬉しい。魔族と言っても見た目がちょっと違うだけで、子どもはどこの世界でも子どもなんだな、なんて思う。
私は毎日、忙しいながらも、何とかここで「自分にできること」を見つけて踏ん張っていた。
でも、夜になると、ふと、不安になる。
◇
「……はあ」
今日も子どもたちが寝静まった後、私はひとり城の廊下を歩いていた。
魔石ランプの淡い光が、長い回廊を照らしている。昼間は温かな食堂やにぎやかな厨房で気が紛れていたけど、夜の静けさは私の心の奥に染みてくる。
みんなと一緒にいると、なんとか笑顔でいられる。だけど、こうしてひとりになると、無性に日本を思い出してしまう。
スマホでSNSを見たり、どうでもいいニュースを眺めたり、深夜にコンビニに行ってアイスを食べたり……。
ああ、もうあんな日常は戻ってこないんだ、って。
私は小さく首を振った。
だめだ、今は落ち込んでも仕方ない。
そう自分に言い聞かせ、気分転換に外の風でも浴びようと階段を降りる。
魔王城の庭は、昼間は鮮やかな花や不思議な色の葉が揺れているけど、夜は一面が青白い光に包まれて幻想的だ。月明かりなのか、それとも魔力の光なのか。
その不思議な静けさに、私は少しだけ安心する。
そんなとき、背後からひんやりした空気と共に、聞き慣れた低い声がした。
「……こんな時間に、何をしている」
びくっと体が跳ねる。振り返れば、そこにいたのは魔王ルシフェルだった。
いつ見ても、隙のない美形。黒髪、赤い瞳、すらりとした背。昼間はあまり見かけないけど、夜はこうしてよく現れる気がする。
「ご、ごめんなさい。眠れなくて……」
思わず言い訳のような言葉がこぼれる。
彼は、冷たい瞳をわずかに細めて私を見下ろす。
「魔王城での生活に、不満があるのか」
「ううん、そんなことないよ。みんな親切だし、ご飯も美味しいし、子どもたちも懐いてくれてるし。……ただ、時々、現実味がなくて」
私は両手で胸を押さえる。言葉を選びながら、ぽつぽつと続けた。
「……自分が異世界にいるって、頭ではわかってるんだけど。急に、全部が夢だったんじゃないかって不安になるの」
魔王様は黙って聞いていた。
私は、なんだか恥ずかしくなって、目線をそらした。
「すみません。こんな話、聞いても意味ないですよね。あなたは、この城の主だし、毎日いろんな仕事が――」
「……人間は、弱い生き物だな」
ルシフェルが静かに言った。
私は、思わず顔を上げる。
「弱い、かも。でも、弱いから必死になるんだと思う。今はただ、ここで自分にできることを探してる。それだけ」
本当は、もっと泣き言を言いたかった。でも、泣いても状況は変わらない。私は、ただ、精一杯がんばってるってことだけは伝えたかった。
腕を組み、庭の方をちらりと見る魔王様。
「この城で、何か望むことがあれば言え。城の者にはすでに命じてあるが、不都合があるなら対処する」
「……ありがとう。でも、今は大丈夫」
私はふと、ルシフェルの横顔を見る。普段は冷たい仮面みたいな表情なのに、今夜はどこか影が薄いというか――そう、「孤独」の匂いがした。
魔王って、きっとすごく孤独なんだろうな。
私の胸に、昔感じた寂しさが蘇る。
――会社で残業ばかりして、帰り道に誰とも会話せず、部屋にひとり帰って眠るだけの毎日。
あの孤独と、今この人がまとっている空気は、ちょっと似ている気がした。
「……魔王様って、夜は眠れないんですか?」
気がつくと、私はそんなことを口にしていた。
「俺は、人間よりも少しだけ、夜が好きなだけだ」
「へえ……」
私はちょっと笑ってしまった。
「なんか、それだけ聞くとロマンチストっぽいですよ」
ルシフェルは、表情を変えないまま「ふん」とだけ答えた。
でも、その目はどこか遠くを見ている。
「俺はこの世界の頂点に立つ者だ。だが、頂点とは孤独でもある。すべての者が俺の判断を仰ぎ、俺の言葉を待つ。間違えば、国も民も、すべて滅ぶ」
彼の言葉には重みがあった。私は小さく息を飲む。
「……魔王様も、大変なんですね」
「お前も、異世界に来て大変だろう。だが、弱さを認めることを恐れるな。強さはそこから生まれる」
「……はい」
なんだか、うまく言えないけど、私は少しだけ肩の力が抜けた。
しばらく無言の時間が流れる。二人きりの夜、風がほんのり冷たくて、でも心は少しあたたかい。
私は思い切って、ルシフェルの横に並んでみる。
「……ねえ、魔王様。もし迷惑じゃなかったら、今夜だけ、少しだけ一緒にいてくれませんか?」
自分でも何を言っているのかわからない。けれど、今この静けさの中で、一人きりでいたくなかった。
ルシフェルは一瞬だけ目を丸くし、それからふっと目を細めて、そっぽを向いた。
「好きにしろ」
素っ気ない言葉。でも、その声色はどこか優しかった。
私は思わず笑ってしまった。
「……じゃあ、しばらくここで星でも見てます」
庭に広がる夜空は、不思議な色の星が瞬いている。日本で見た夜空とは全然違う。それでも――とてもきれいだった。
ルシフェルは隣で静かに佇んでいる。しばらくふたり、何も言わず夜空を見上げていた。
「この世界にも星座はあるんですか?」
私はふと疑問に思い、声をかけてみる。
「ああ。昔から伝わる英雄譚が多い。俺も子どものころ、よく老魔導師に語ってもらった」
「へえ、魔王様にも子どものころがあったんですね」
「当たり前だ」
思わず笑ってしまう。
ルシフェルも、ほんの少しだけ、微笑んだように見えた。
私はどきりと胸が跳ねた。
「……魔王様?」
「……いや。何でもない」
それきり、また沈黙が落ちた。でも、先ほどよりも静かで、心地よい空気だった。
私の不安も、少しだけ遠のいていた。
この人も、本当はずっと誰かと並んで歩きたかったんじゃないか。
魔王という孤高の存在であるがゆえに、誰にも弱みを見せられず、ひとりきりで立ってきたんじゃないか。
「……あの、ルシフェルさん」
私は勇気を出して、名前を呼ぶ。
「これからも、わたし、頑張ります。だから……見ていてくれますか?」
ルシフェルは少しだけ目を見開いて、それから「当然だ」と短く答えた。
その言葉が、妙に心強かった。
夜の魔王城。
ふたりきりで見上げた空に、異世界の星がまたたいていた。
異世界に召喚されて、いきなり魔王の花嫁になり、しかも拒否されて……。絶望しかなかったあのときが、なんだか遠い昔みたいに思える。いや、実際はまだたったの三日しか経っていないのだけど。
毎朝、巨大な厨房で料理と格闘するのが私の日課になった。大きな鍋で異世界野菜のスープを作り、焼き立てのパンを切り分け、食事の配膳まで手伝う。
魔族の子どもたちが私を名前で呼んでくれるようになり、パンのおかわりを元気よくねだってくるのが何より嬉しい。魔族と言っても見た目がちょっと違うだけで、子どもはどこの世界でも子どもなんだな、なんて思う。
私は毎日、忙しいながらも、何とかここで「自分にできること」を見つけて踏ん張っていた。
でも、夜になると、ふと、不安になる。
◇
「……はあ」
今日も子どもたちが寝静まった後、私はひとり城の廊下を歩いていた。
魔石ランプの淡い光が、長い回廊を照らしている。昼間は温かな食堂やにぎやかな厨房で気が紛れていたけど、夜の静けさは私の心の奥に染みてくる。
みんなと一緒にいると、なんとか笑顔でいられる。だけど、こうしてひとりになると、無性に日本を思い出してしまう。
スマホでSNSを見たり、どうでもいいニュースを眺めたり、深夜にコンビニに行ってアイスを食べたり……。
ああ、もうあんな日常は戻ってこないんだ、って。
私は小さく首を振った。
だめだ、今は落ち込んでも仕方ない。
そう自分に言い聞かせ、気分転換に外の風でも浴びようと階段を降りる。
魔王城の庭は、昼間は鮮やかな花や不思議な色の葉が揺れているけど、夜は一面が青白い光に包まれて幻想的だ。月明かりなのか、それとも魔力の光なのか。
その不思議な静けさに、私は少しだけ安心する。
そんなとき、背後からひんやりした空気と共に、聞き慣れた低い声がした。
「……こんな時間に、何をしている」
びくっと体が跳ねる。振り返れば、そこにいたのは魔王ルシフェルだった。
いつ見ても、隙のない美形。黒髪、赤い瞳、すらりとした背。昼間はあまり見かけないけど、夜はこうしてよく現れる気がする。
「ご、ごめんなさい。眠れなくて……」
思わず言い訳のような言葉がこぼれる。
彼は、冷たい瞳をわずかに細めて私を見下ろす。
「魔王城での生活に、不満があるのか」
「ううん、そんなことないよ。みんな親切だし、ご飯も美味しいし、子どもたちも懐いてくれてるし。……ただ、時々、現実味がなくて」
私は両手で胸を押さえる。言葉を選びながら、ぽつぽつと続けた。
「……自分が異世界にいるって、頭ではわかってるんだけど。急に、全部が夢だったんじゃないかって不安になるの」
魔王様は黙って聞いていた。
私は、なんだか恥ずかしくなって、目線をそらした。
「すみません。こんな話、聞いても意味ないですよね。あなたは、この城の主だし、毎日いろんな仕事が――」
「……人間は、弱い生き物だな」
ルシフェルが静かに言った。
私は、思わず顔を上げる。
「弱い、かも。でも、弱いから必死になるんだと思う。今はただ、ここで自分にできることを探してる。それだけ」
本当は、もっと泣き言を言いたかった。でも、泣いても状況は変わらない。私は、ただ、精一杯がんばってるってことだけは伝えたかった。
腕を組み、庭の方をちらりと見る魔王様。
「この城で、何か望むことがあれば言え。城の者にはすでに命じてあるが、不都合があるなら対処する」
「……ありがとう。でも、今は大丈夫」
私はふと、ルシフェルの横顔を見る。普段は冷たい仮面みたいな表情なのに、今夜はどこか影が薄いというか――そう、「孤独」の匂いがした。
魔王って、きっとすごく孤独なんだろうな。
私の胸に、昔感じた寂しさが蘇る。
――会社で残業ばかりして、帰り道に誰とも会話せず、部屋にひとり帰って眠るだけの毎日。
あの孤独と、今この人がまとっている空気は、ちょっと似ている気がした。
「……魔王様って、夜は眠れないんですか?」
気がつくと、私はそんなことを口にしていた。
「俺は、人間よりも少しだけ、夜が好きなだけだ」
「へえ……」
私はちょっと笑ってしまった。
「なんか、それだけ聞くとロマンチストっぽいですよ」
ルシフェルは、表情を変えないまま「ふん」とだけ答えた。
でも、その目はどこか遠くを見ている。
「俺はこの世界の頂点に立つ者だ。だが、頂点とは孤独でもある。すべての者が俺の判断を仰ぎ、俺の言葉を待つ。間違えば、国も民も、すべて滅ぶ」
彼の言葉には重みがあった。私は小さく息を飲む。
「……魔王様も、大変なんですね」
「お前も、異世界に来て大変だろう。だが、弱さを認めることを恐れるな。強さはそこから生まれる」
「……はい」
なんだか、うまく言えないけど、私は少しだけ肩の力が抜けた。
しばらく無言の時間が流れる。二人きりの夜、風がほんのり冷たくて、でも心は少しあたたかい。
私は思い切って、ルシフェルの横に並んでみる。
「……ねえ、魔王様。もし迷惑じゃなかったら、今夜だけ、少しだけ一緒にいてくれませんか?」
自分でも何を言っているのかわからない。けれど、今この静けさの中で、一人きりでいたくなかった。
ルシフェルは一瞬だけ目を丸くし、それからふっと目を細めて、そっぽを向いた。
「好きにしろ」
素っ気ない言葉。でも、その声色はどこか優しかった。
私は思わず笑ってしまった。
「……じゃあ、しばらくここで星でも見てます」
庭に広がる夜空は、不思議な色の星が瞬いている。日本で見た夜空とは全然違う。それでも――とてもきれいだった。
ルシフェルは隣で静かに佇んでいる。しばらくふたり、何も言わず夜空を見上げていた。
「この世界にも星座はあるんですか?」
私はふと疑問に思い、声をかけてみる。
「ああ。昔から伝わる英雄譚が多い。俺も子どものころ、よく老魔導師に語ってもらった」
「へえ、魔王様にも子どものころがあったんですね」
「当たり前だ」
思わず笑ってしまう。
ルシフェルも、ほんの少しだけ、微笑んだように見えた。
私はどきりと胸が跳ねた。
「……魔王様?」
「……いや。何でもない」
それきり、また沈黙が落ちた。でも、先ほどよりも静かで、心地よい空気だった。
私の不安も、少しだけ遠のいていた。
この人も、本当はずっと誰かと並んで歩きたかったんじゃないか。
魔王という孤高の存在であるがゆえに、誰にも弱みを見せられず、ひとりきりで立ってきたんじゃないか。
「……あの、ルシフェルさん」
私は勇気を出して、名前を呼ぶ。
「これからも、わたし、頑張ります。だから……見ていてくれますか?」
ルシフェルは少しだけ目を見開いて、それから「当然だ」と短く答えた。
その言葉が、妙に心強かった。
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