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03-Bridge
038話-次の街に向かって
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パラパラと振っていた雨はいつのまにか止んでおり、空には所々青空が覗いている。
「お腹空いてきたね」
「これ食べる?」
前回はまだ右も左も分からない馬車旅だったが、その時は座長が色々と世話を焼いてくれてちょくちょく食べ物も貰っていた。
この一座では移動中はお昼ごはんは食べたり食べなかったりで、お腹が空いたら各人がおやつをつまむ程度。
サイラスなんかは保存食を食べつつ凌いでいるらしいが、他の面々は朝にたくさん食べて夕方まであまり食べないことが多い。
「ユキは身体ちっちゃいからねーいっぱい食べてもすぐにお腹すぐでしょ」
エイミーが肩にかけたポーチから紙袋に入れられたパンを出して手渡してくれる。
「ありがとう、エイミーは?」
「えっと、半分こでもいい?」
俺の手より大きな丸パン。
確かに2人で分けた方が良さそうなサイズだったので、半分に割ってエイミーに渡す。
アイナも食べるかなと思ったが、クルジュナの方へ夜営地の相談に行ったっきり帰ってきていない。
俺が差し出したパンを片手で受け取ったエイミーが、パクッと小さな口を開けてかぶりつくのを隣からマジマジと見つめる。
(耳がピクピクしてて可愛いな……)
未だにこのピンと尖った耳が本物だと思えず、ついつい指で触りそうになる。
「んー? ユキどうしたの?」
「えっと……耳が気になっちゃって」
パンを食べながら、ぽろっと考えていることをそのまま口から出してしまった。
「……さ、触っても……いいよ?」
「ごっ、ごめん……そういうつもりじゃ……」
エイミーが腰を少し浮かし、座っている位置を直して俺の方へと寄ってくる。
肩同士がくっつき、横髪にエイミーの耳が触れる。
「だって、ケレスの角も触ってた」
「あれは回復魔法を使ってたときだよ」
「アイナの尻尾も触ってた」
「尻尾……? あっ、あれはまだ目が見えてなかった時じゃん!」
「リーチェの耳も触ってた」
「…………えっ!? いつ?」
いつかモフりたいと思っていたのは確かだけど、まだあのうさ耳も尻尾も触らせてもらったことはない。
獣人というか亜人の人たちは、あまり耳や尻尾を触らせない事が多い。
平気で胸を押し付けてきたりするかわりにそっちのガードが硬いというか身持ちが固いというか……。
「……この間寝てた時に……片手でモミモミしてた」
「まじで……」
エイミーが頬をお餅のように膨らませて顔を近づけてくる。
俺は体を逸らしなんとか逃げようと思ったのだが、そもそも逃げるから追いかけられるのであって、触っていいと言うなら触らせて貰えばいい。
(胸とかなら恥ずかしいけど、よく考えればご褒美だよな)
「じゃ、じゃあ少しだけ」
パンを膝に置き手をエイミーの耳に近づけると、エイミーは座ったままビシッと背筋を伸ばして前を見る。
(恥ずかしいなら言わなきゃいいのに……)
そんなことを思いつつも、折角の機会だ。
そっとエイミーの耳に指先で触れると、ピクンと跳ねるように上がる。
「――っ」
身体を硬らせるエイミーだが、俺はその耳を指の間に入れて掌で包み込むように触る。
「ひっ、んっ、っ!」
膝を擦り合わせてモジモジとし始めるエイミー。
俺は初めて触れるエルフ耳を観察するようにむにむにと押したりしてその感触を確かめる。
(なんだろう……体毛の生えていない犬の耳? 犬耳より硬いし……不思議な感触)
「ひっうんっ、あっ、やっ、ユキっ、あっ、だめ、そこだめっ……」
耳の先を親指でコリコリするとエイミーがヤバイ声を出したので、驚いてばっと手を離す。
「はふ……ユキ……触り方がエッチだよぉ……」
「ごっ、ごめん……」
エイミーは顔を真っ赤にさせたま、パンを両手で持ってパクッと頬張った。
「……もう…………」
「ユキ、エイミー! 前から何かくる!」
どうしたもんかなと思っていた時、後ろの馬車のリーチェから声が聞こえる。
同時にアイナが後方の馬車から一気に跳躍したのか、俺の隣にスタッと着地した。
「リーチェ! 何かって何っ!」
「わかんないけど、四本足のおっきめの魔獣かも! まって、その後ろに小さめの足音が三……じゃない四匹! 多分フォレストウルフ!」
静かな場所なら一キロほど先の音も聞こえるらしいリーチェ。
彼女曰くフォレストウルフが獲物を追いかけているんじゃないかとのことだが、生憎俺は魔獣の知識がほとんどないのでどういうのが来るのかが想像できない。
「んーどしよっかな……どうせ今夜、服とか洗うから私が行こっか。それともユキがやってみる?」
すらりと二本の短剣を引き抜き、前方の様子を伺うアイナがとんでもないことを言い出した。
「え、俺?」
「そうそう、クルジュナのとか色々魔技使えるんだし、大丈夫だと思うよー」
突然話を振られたが、この時の俺は相手の大きさや性格も知らないのに何故だかやれる気がしてきた。
(……調子に乗っちゃってるのかな俺)
「何事も経験よー、ユキ頑張って!」
少なくとも五匹以上の魔獣が向かってきていると言うのにエイミーもいつもの調子だった。
「じゃあ、やってみるからアイナ、俺が失敗したらお願いしてもいい?」
「もーユキは可愛いなぁ~お姉さんに任せなさいーっ! だからがんばれっ」
ムギュっと抱きしめられ、顎を撫で撫でされる。
アイナのギュッと引き締まったお腹に顔が当たる。
「じゃ、じゃあ、魔法のほうもやってみたいから……二回攻撃するね」
「えっ? 魔法?」
俺がそう言うと、エイミーがやっと驚いた声を出す。
「うん、ちょっと試してみたいなって思って」
アイリスや座長から色々聞いてきた魔法と魔技のこと。
試してみたいとは思っていたが、ずっと街中だったので我慢していた。
(ここなら失敗しても迷惑かからないだろうし)
この世界の魔法は効果を自分自身が想像して、心で信じられないと発動しない。
逆に言えば効果をきちんと理解して発動させれば使えるはずだ。
「停車!」
念のため馬車を止めようと声をかけると、エイミーが徐々にスピードを落とす。
そして後ろからサイラスの「停車」と言う声に続き、リーチェ、アイリスの復唱する声が聞こえ、やがて馬車が止まる。
俺が御者台の上に立ち上がると、丘の先まで伸びている街道の向こう側に土煙が見えてきた。
俺は前方に手を差し出して魔力を練り上げ、徐々に近づいてくる土煙を見ながら発動場所とタイミングを図る。
(あれか……軽トラぐらいある……)
土煙の前方を巨大な一本角を生やした真っ黒な牛が突進してくるのが見える。
その背後には俺でも乗れそうなサイズの狼のような魔獣が四匹。
「よし――『岩壁』!!」
相手の進行方向正面に張り巡らせた魔力を、岩壁をイメージしながら発動させる。
馬車からでも見える街道上に突如現れる三メートルもある岩石の壁。
しばらくして、大きな物体が激しく衝突した音が響いてきた。
「先頭のヤツはぶつかった……けど」
そう思った瞬間、壁の向こうから飛び越えてこちらへと向かってくるフォレストウルフ。
「あの牛を追っかけてるんじゃないのかよ!」
こちらへと向かって一直線に向かってくるフォレストウルフから目を逸らさずに、今度は某コミックで読んだことのある魔法を想像しながら魔力を解き放つ。
「『岩槍』!」
街道から魔法が岩石の槍となって高速で飛び出し、フォレストウルフ四匹の腹を突き破り背中へと突き抜けた。
「……よし!」
流石にフラグが立つようなことはしたくないが、どう見ても倒せた感じだった。
「おおっ、ユキすごーいっ! あれ魔技なの?」
「いや、魔法」
「魔法!?」
魔法で火をつけるのと同じだ。
どうなるのかの結果をきちんと想像すれば、攻撃魔法も問題なく使えることがわかった。
「ユ、ユキ……い、今のどうやったの? ぜ、ぜひ私に教えてっ!! ハンナ! ヘレス!」
いつのまにか先頭馬車へと来ていたアイリスが、俺の足にしがみついて生徒の二人を呼び出す。
前に本人からも聞いていたがアイリスは魔法の可能性について研究を続けていた。
だが見たことのない現象を魔法で実行するのは難しいらしく、未だに魔法だけで効率よく相手を倒すと言うことは出来ていないそうだ。
なお、風の塊をぶつけるという魔法だけは、クルジュナの魔技をみて使えるようになったそうだ。
「アイリス、教えるから! 教えるから離してっ、あぶなっ」
「アイリス落ち着いて、ねっ? あぁだめ、アイリス目が血走っているよぉ」
魔法のことになると周りが見えなくなると聞いていたが、確かにこれは強烈だ。
結局アイリスは御者台に這い上ってきて、ガシッと逃げないように抱きつかれしまった。
「むぐっ――っ!?」
「ユキ、ほんとすごいわっ、あの土の壁もそうだけど、二度目のやつ何あれっ!? どうやればあんな――」
「あ、アイリス先生……ちょっと落ち着いて……」
「アイリス先生、ユキがすごい顔色に……」
絶対に逃さないぞと言う気迫で抱きしめられ、アイリスの柔らかさと良い香りに包まれながら俺は遠ざかる意識をあっさりと手放したのだった。
「お腹空いてきたね」
「これ食べる?」
前回はまだ右も左も分からない馬車旅だったが、その時は座長が色々と世話を焼いてくれてちょくちょく食べ物も貰っていた。
この一座では移動中はお昼ごはんは食べたり食べなかったりで、お腹が空いたら各人がおやつをつまむ程度。
サイラスなんかは保存食を食べつつ凌いでいるらしいが、他の面々は朝にたくさん食べて夕方まであまり食べないことが多い。
「ユキは身体ちっちゃいからねーいっぱい食べてもすぐにお腹すぐでしょ」
エイミーが肩にかけたポーチから紙袋に入れられたパンを出して手渡してくれる。
「ありがとう、エイミーは?」
「えっと、半分こでもいい?」
俺の手より大きな丸パン。
確かに2人で分けた方が良さそうなサイズだったので、半分に割ってエイミーに渡す。
アイナも食べるかなと思ったが、クルジュナの方へ夜営地の相談に行ったっきり帰ってきていない。
俺が差し出したパンを片手で受け取ったエイミーが、パクッと小さな口を開けてかぶりつくのを隣からマジマジと見つめる。
(耳がピクピクしてて可愛いな……)
未だにこのピンと尖った耳が本物だと思えず、ついつい指で触りそうになる。
「んー? ユキどうしたの?」
「えっと……耳が気になっちゃって」
パンを食べながら、ぽろっと考えていることをそのまま口から出してしまった。
「……さ、触っても……いいよ?」
「ごっ、ごめん……そういうつもりじゃ……」
エイミーが腰を少し浮かし、座っている位置を直して俺の方へと寄ってくる。
肩同士がくっつき、横髪にエイミーの耳が触れる。
「だって、ケレスの角も触ってた」
「あれは回復魔法を使ってたときだよ」
「アイナの尻尾も触ってた」
「尻尾……? あっ、あれはまだ目が見えてなかった時じゃん!」
「リーチェの耳も触ってた」
「…………えっ!? いつ?」
いつかモフりたいと思っていたのは確かだけど、まだあのうさ耳も尻尾も触らせてもらったことはない。
獣人というか亜人の人たちは、あまり耳や尻尾を触らせない事が多い。
平気で胸を押し付けてきたりするかわりにそっちのガードが硬いというか身持ちが固いというか……。
「……この間寝てた時に……片手でモミモミしてた」
「まじで……」
エイミーが頬をお餅のように膨らませて顔を近づけてくる。
俺は体を逸らしなんとか逃げようと思ったのだが、そもそも逃げるから追いかけられるのであって、触っていいと言うなら触らせて貰えばいい。
(胸とかなら恥ずかしいけど、よく考えればご褒美だよな)
「じゃ、じゃあ少しだけ」
パンを膝に置き手をエイミーの耳に近づけると、エイミーは座ったままビシッと背筋を伸ばして前を見る。
(恥ずかしいなら言わなきゃいいのに……)
そんなことを思いつつも、折角の機会だ。
そっとエイミーの耳に指先で触れると、ピクンと跳ねるように上がる。
「――っ」
身体を硬らせるエイミーだが、俺はその耳を指の間に入れて掌で包み込むように触る。
「ひっ、んっ、っ!」
膝を擦り合わせてモジモジとし始めるエイミー。
俺は初めて触れるエルフ耳を観察するようにむにむにと押したりしてその感触を確かめる。
(なんだろう……体毛の生えていない犬の耳? 犬耳より硬いし……不思議な感触)
「ひっうんっ、あっ、やっ、ユキっ、あっ、だめ、そこだめっ……」
耳の先を親指でコリコリするとエイミーがヤバイ声を出したので、驚いてばっと手を離す。
「はふ……ユキ……触り方がエッチだよぉ……」
「ごっ、ごめん……」
エイミーは顔を真っ赤にさせたま、パンを両手で持ってパクッと頬張った。
「……もう…………」
「ユキ、エイミー! 前から何かくる!」
どうしたもんかなと思っていた時、後ろの馬車のリーチェから声が聞こえる。
同時にアイナが後方の馬車から一気に跳躍したのか、俺の隣にスタッと着地した。
「リーチェ! 何かって何っ!」
「わかんないけど、四本足のおっきめの魔獣かも! まって、その後ろに小さめの足音が三……じゃない四匹! 多分フォレストウルフ!」
静かな場所なら一キロほど先の音も聞こえるらしいリーチェ。
彼女曰くフォレストウルフが獲物を追いかけているんじゃないかとのことだが、生憎俺は魔獣の知識がほとんどないのでどういうのが来るのかが想像できない。
「んーどしよっかな……どうせ今夜、服とか洗うから私が行こっか。それともユキがやってみる?」
すらりと二本の短剣を引き抜き、前方の様子を伺うアイナがとんでもないことを言い出した。
「え、俺?」
「そうそう、クルジュナのとか色々魔技使えるんだし、大丈夫だと思うよー」
突然話を振られたが、この時の俺は相手の大きさや性格も知らないのに何故だかやれる気がしてきた。
(……調子に乗っちゃってるのかな俺)
「何事も経験よー、ユキ頑張って!」
少なくとも五匹以上の魔獣が向かってきていると言うのにエイミーもいつもの調子だった。
「じゃあ、やってみるからアイナ、俺が失敗したらお願いしてもいい?」
「もーユキは可愛いなぁ~お姉さんに任せなさいーっ! だからがんばれっ」
ムギュっと抱きしめられ、顎を撫で撫でされる。
アイナのギュッと引き締まったお腹に顔が当たる。
「じゃ、じゃあ、魔法のほうもやってみたいから……二回攻撃するね」
「えっ? 魔法?」
俺がそう言うと、エイミーがやっと驚いた声を出す。
「うん、ちょっと試してみたいなって思って」
アイリスや座長から色々聞いてきた魔法と魔技のこと。
試してみたいとは思っていたが、ずっと街中だったので我慢していた。
(ここなら失敗しても迷惑かからないだろうし)
この世界の魔法は効果を自分自身が想像して、心で信じられないと発動しない。
逆に言えば効果をきちんと理解して発動させれば使えるはずだ。
「停車!」
念のため馬車を止めようと声をかけると、エイミーが徐々にスピードを落とす。
そして後ろからサイラスの「停車」と言う声に続き、リーチェ、アイリスの復唱する声が聞こえ、やがて馬車が止まる。
俺が御者台の上に立ち上がると、丘の先まで伸びている街道の向こう側に土煙が見えてきた。
俺は前方に手を差し出して魔力を練り上げ、徐々に近づいてくる土煙を見ながら発動場所とタイミングを図る。
(あれか……軽トラぐらいある……)
土煙の前方を巨大な一本角を生やした真っ黒な牛が突進してくるのが見える。
その背後には俺でも乗れそうなサイズの狼のような魔獣が四匹。
「よし――『岩壁』!!」
相手の進行方向正面に張り巡らせた魔力を、岩壁をイメージしながら発動させる。
馬車からでも見える街道上に突如現れる三メートルもある岩石の壁。
しばらくして、大きな物体が激しく衝突した音が響いてきた。
「先頭のヤツはぶつかった……けど」
そう思った瞬間、壁の向こうから飛び越えてこちらへと向かってくるフォレストウルフ。
「あの牛を追っかけてるんじゃないのかよ!」
こちらへと向かって一直線に向かってくるフォレストウルフから目を逸らさずに、今度は某コミックで読んだことのある魔法を想像しながら魔力を解き放つ。
「『岩槍』!」
街道から魔法が岩石の槍となって高速で飛び出し、フォレストウルフ四匹の腹を突き破り背中へと突き抜けた。
「……よし!」
流石にフラグが立つようなことはしたくないが、どう見ても倒せた感じだった。
「おおっ、ユキすごーいっ! あれ魔技なの?」
「いや、魔法」
「魔法!?」
魔法で火をつけるのと同じだ。
どうなるのかの結果をきちんと想像すれば、攻撃魔法も問題なく使えることがわかった。
「ユ、ユキ……い、今のどうやったの? ぜ、ぜひ私に教えてっ!! ハンナ! ヘレス!」
いつのまにか先頭馬車へと来ていたアイリスが、俺の足にしがみついて生徒の二人を呼び出す。
前に本人からも聞いていたがアイリスは魔法の可能性について研究を続けていた。
だが見たことのない現象を魔法で実行するのは難しいらしく、未だに魔法だけで効率よく相手を倒すと言うことは出来ていないそうだ。
なお、風の塊をぶつけるという魔法だけは、クルジュナの魔技をみて使えるようになったそうだ。
「アイリス、教えるから! 教えるから離してっ、あぶなっ」
「アイリス落ち着いて、ねっ? あぁだめ、アイリス目が血走っているよぉ」
魔法のことになると周りが見えなくなると聞いていたが、確かにこれは強烈だ。
結局アイリスは御者台に這い上ってきて、ガシッと逃げないように抱きつかれしまった。
「むぐっ――っ!?」
「ユキ、ほんとすごいわっ、あの土の壁もそうだけど、二度目のやつ何あれっ!? どうやればあんな――」
「あ、アイリス先生……ちょっと落ち着いて……」
「アイリス先生、ユキがすごい顔色に……」
絶対に逃さないぞと言う気迫で抱きしめられ、アイリスの柔らかさと良い香りに包まれながら俺は遠ざかる意識をあっさりと手放したのだった。
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