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1章 ― 旅立ち
第14話-何やらきな臭い
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「ふぅ~ありがとうお嬢ちゃん」
「どういたしましてっ☆」
「お家のお手伝いなんて偉いんだな!」
「えへへありがとぉ☆」
ヨルは出されたお茶をすすりつつ、二人のよくわからない会話を半目で見つめている。
(見事な猫被り……)
「そういえばアル、お昼って言って出てきちゃったけど時間大丈夫なの?」
「あっ! やっべぇ……」
本気で忘れていたようで、アルは慌てて出て行った。その背中にヴェルが「お兄ちゃんまた遊びにきてね~」などと声をかけている。
――――――――――――――――――――
「で、ヨルちゃんは何か用だった?グローブのこと?」
(変わり身はやっ)
「ええ、依頼されていたものを持ってきました」
「もう取ってきてくれたんだ」
「というよりも街に来るまでに手に入れてまして、傭兵ギルドに預けてたんです」
ヨルから手渡された布で包まれたそれをそっと手にとりじっくりと観察し始めるヴェル。
その顔は最初は難しそうな顔になり、キョトンとした顔になって、最終的にはあまり人様にお見せできないニヤニヤとした顔になっていた。
「この大きさの魔石! 鮮度も濃度も申し分ないわね! さっすがヨルちゃん良い仕事するわー」
「教えてほしいことがあるんです」
この見た目幼女のヴェルは素性はよくわからず、その実力も底が知れないが信用はできそうだなと、ヨルは思い切って聞いてみることにした。
「無理に私に敬語とかいらないよ。名前も呼び捨てで良いよ」
まだニヤニヤが収まらないのか、少し火照ったような表情のままだったがその口調は真面目だったので、ヨルはわかりましたと返事して続ける。
「それの持ち主なんだけど、森で会ったタコのような姿をした見たことのない魔獣だった。あとダロスとかいう犬の魔獣も初めて見る魔獣だった」
私が知らないだけかもしれないけれど。とヨミは付け加える。普段は樹海の奥にいるやつがたまたま出てきてしまったのなら仕方がない。しかし、もしそれ以外の要因で発生したのなら、原因を突き止めないと大変なことが起こりそうだと考える。
実際、ヨルが村で"思い出してしまった"記憶はかなり曖昧な形になっているが、少なくとも覚えている範囲では、この世界にあのような形状の生き物は存在していなかった。
「……ヨルちゃんはどう思った?」
「根拠のない私の妄想なんだけど良い?」
ヴェルは真面目な表情で無言のまま顎で「どうぞ」というので、ヨルが戦ったときの感想を口にする。
アレらが存在していないのならばどこから来たのか?
昔、遠い昔、何度かアレに似たような形状の敵と戦ったことがあった。似ているかと問われれば、全く似ていないのだが対峙したときの感覚というか、"感じ"の方向性が同じだった。
「誰かが呼び出した……とか。まるで悪魔のような…魔神のような……」
「んふふ、さーっすがヨルちゃんいい勘してるね! どこかの集団が崇拝している魔神を復活させようとしてるっていう話を聞いたことがあの。樹海に現れた魔獣は、どうもその話に関連しているような気がするのよ」
「……どこからそんな話を?」
「それは乙女の秘密っ!ってことで」
ヴェルのテンションの変わり方にジト目になってしまうが、問い詰めても絶対はぐらかすだろうなと思ったのでヨルは話を続ける。
「それで、その謎の集団とやらが、一連の騒ぎの原因だという根拠はあるの?」
「んー。一年ぐらい前から、きな臭い集団が隣のウプサラっていう街へ続く街道沿いで目撃されていて、盗賊被害も何件か発生しているというのが一つ」
きな臭い集団というのは、その"どこかの集団"のことなのだろうか。ヨルはいわゆる秘密組織的なものだろうと想像する。
この国を含め、この世界は基本的に多神教である。誰を崇拝するのも自由で、中には良からぬ神を崇拝している人間がいることは大して珍しいことではない。
実際ヨルも以前はこの世界では崇拝される側だったのだ。
神と魔神――そこに明確な差は無い。ただその存在がそれを崇拝する者以外からみたときに、彼らに福音をもたらすのか、呪いを撒き散らすのか。
ただそれだけの違いである。
「樹海で初めて謎の魔獣が発見されたのが半年ぐらい前というのが一つ」
「ふんふん」
とりあえずヨルは興味が湧く話だったので真面目に相槌なんかを打っているが、ヴェルがいちいち尻尾をフリフリしつつ、人差し指をぴっと立てたりウインクをしながら話するので話の内容が頭に入っていないようだった。
「それと、冒険者者が数十人ほど行方不明になっているというのが一つ」
「……旅に出たとかじゃなくて?」
突然、この街に居る人達に実害が出ているという重い話になり、まさか?と思ってしまう。
「他のパーティーメンバーを放って、魔法使いだけで旅に出るわけがない。しかも女性ばかり」
「女性の魔法使いだけが行方不明……?」
「そう。ギルド側は冒険中の行方不明として捜索を続けているが、まだ見つかっていない」
「……つまり魔力目当てとか、生贄的な?」
「これらの事件、幾つかは一つにつながっている可能性。ああいう儀式はとにかく魔力が必要だからね。いくらあっても足りないぐらい」
最後は生贄にも使えるし。とヴェルは付け加える。だが、曲がりなりにも冒険者ギルドのメンバーである。そう安々と誘拐されるとは思えない。魔法を生業としている以上、魔法使いの連中は総じて殲滅力が高い。二、三人の盗賊ごときが実力行使にでたところで勝てるとは思えない。
むしろ、言葉巧みに誘い出したり、何かで釣ったり、イチャモンを付けて脅したりしたほうが早い。そこまで考えたところでヨルの頭に、気の弱そうな男受けしそうな魔法使いの女の子の姿が思い浮かぶ。
(……まさか……ね?)
「それとこれが一番大きい理由なんだけど」
「あ、はい」
とりあえず彼女については、絡んでいたスキンヘッドたちが全員衛兵に連れて行かれたので問題ないだろうと、頭の隅に追いやヴェルの話に耳を傾ける。
「私の知り合いの裁縫屋さんが、半年ほど前に頭部が超長い三角錐になった目開きローブを五十着受注してたのよ!」
「…………はっ?」
「しかも全員真っ黒で一人分だけ真っ白! これ完全に悪の集団が儀式とかに使うやつよ!」
ぐっと手を握りしめながらヴェルが叫ぶ。
頭が超長い三角錐というと、アレだろうか……とヨルは前世の記憶を引っ張り出す。思い浮かぶのはよくあるレトリックのあれ。欧州方面の某教団が使っている由緒正しい、あの衣装を改造したローブを想像してしまう。本当にそういう"悪の集団です!"と言い張る団体がこの世界に居るとは思わず、何故だか妙にツボに入ってしまった。
「くっ……ふふっ………くっっ……」
咄嗟にお腹を抑えて俯いて、笑いそうになるのをこらえているヨルを見てヴェルは怪訝な顔をする。
「ヨルちゃん、どうしたのプルプルしちゃって」
「いえっ…くくっ……そ、それにしても……ふふっ……魔神なんて復活させてっ……どうするんでしょうかっ……あはははは」
話を逸らそうとしたがダメだった。
――――――――――――――――――――
一通り笑ったところで、ヨルは思い切ってヴェルに聞いてみようと思っていたことを思い出した。
「この世界に神とか神族とかっていたりする……の?」
それはヨルが旅を決めた理由の一つにつながる話であった。
ヨルが昔この世界に居てた頃は神族も悪魔族もかなりの数が姿を偽り、人々と共に暮らしていた。
人の世の歴史に名を残す"英雄"や"大悪人"とされているのは、ほとんどが彼らなのである。
彼らの殆どが暇つぶしであったのだが、中には神として信心深い子らを導き、教えていた神族もそれなりに居たのである。
「誰も居ないと証明出来ないのなら、居るんじゃないかな」
ヴェルはじっとヨルの目を見ながら、何事もないようにそう答える。
「…………」
「誰か会いたいヒトでもいるのかな?」
悪戯っ子のような、見た目相応な笑みを浮かべるヴェルに見つめられ、ヨルは少し頭を悩ませ、返事に詰まる。
(この人はなにをどこまで知っているんだろう)
ヨルは昔の、この世界での昔の記憶をいくらか思い出したとはいえ、ただそれだけだ。
あの頃のような「神の力」を行使できるわけでもなく、剣も魔法も使えるマルチなセリアンスロープという種族のくせに補助魔法ぐらいしか使えない。
(どう説明すればいいのかな)
「わたしは……昔の記憶を……」
ヨルは言葉を選びながら話し出す。
「……お兄ちゃんでも探してるのかな?」
「!?」
ヴェルの口から出たセリフに衝撃を受け、ヨルはいよいよ混乱する。
「それともお友達を探してるのかな?」
「……ヴェル、貴方は――何者なの?」
「私はわたし。でもヨルちゃんの敵ではないよ」
「兄のことも知っているの?」
「知っていると言えば知っているし、知らないと言えば知らないよ」
何をどこまで知っているのかを聞き出したいヨルだが、ヴェルは質問には答えずはぐらかすような事を言う。
「続きは、ヨルちゃんが一連のことを解決してからゆっくり話そうか!」
「どういたしましてっ☆」
「お家のお手伝いなんて偉いんだな!」
「えへへありがとぉ☆」
ヨルは出されたお茶をすすりつつ、二人のよくわからない会話を半目で見つめている。
(見事な猫被り……)
「そういえばアル、お昼って言って出てきちゃったけど時間大丈夫なの?」
「あっ! やっべぇ……」
本気で忘れていたようで、アルは慌てて出て行った。その背中にヴェルが「お兄ちゃんまた遊びにきてね~」などと声をかけている。
――――――――――――――――――――
「で、ヨルちゃんは何か用だった?グローブのこと?」
(変わり身はやっ)
「ええ、依頼されていたものを持ってきました」
「もう取ってきてくれたんだ」
「というよりも街に来るまでに手に入れてまして、傭兵ギルドに預けてたんです」
ヨルから手渡された布で包まれたそれをそっと手にとりじっくりと観察し始めるヴェル。
その顔は最初は難しそうな顔になり、キョトンとした顔になって、最終的にはあまり人様にお見せできないニヤニヤとした顔になっていた。
「この大きさの魔石! 鮮度も濃度も申し分ないわね! さっすがヨルちゃん良い仕事するわー」
「教えてほしいことがあるんです」
この見た目幼女のヴェルは素性はよくわからず、その実力も底が知れないが信用はできそうだなと、ヨルは思い切って聞いてみることにした。
「無理に私に敬語とかいらないよ。名前も呼び捨てで良いよ」
まだニヤニヤが収まらないのか、少し火照ったような表情のままだったがその口調は真面目だったので、ヨルはわかりましたと返事して続ける。
「それの持ち主なんだけど、森で会ったタコのような姿をした見たことのない魔獣だった。あとダロスとかいう犬の魔獣も初めて見る魔獣だった」
私が知らないだけかもしれないけれど。とヨミは付け加える。普段は樹海の奥にいるやつがたまたま出てきてしまったのなら仕方がない。しかし、もしそれ以外の要因で発生したのなら、原因を突き止めないと大変なことが起こりそうだと考える。
実際、ヨルが村で"思い出してしまった"記憶はかなり曖昧な形になっているが、少なくとも覚えている範囲では、この世界にあのような形状の生き物は存在していなかった。
「……ヨルちゃんはどう思った?」
「根拠のない私の妄想なんだけど良い?」
ヴェルは真面目な表情で無言のまま顎で「どうぞ」というので、ヨルが戦ったときの感想を口にする。
アレらが存在していないのならばどこから来たのか?
昔、遠い昔、何度かアレに似たような形状の敵と戦ったことがあった。似ているかと問われれば、全く似ていないのだが対峙したときの感覚というか、"感じ"の方向性が同じだった。
「誰かが呼び出した……とか。まるで悪魔のような…魔神のような……」
「んふふ、さーっすがヨルちゃんいい勘してるね! どこかの集団が崇拝している魔神を復活させようとしてるっていう話を聞いたことがあの。樹海に現れた魔獣は、どうもその話に関連しているような気がするのよ」
「……どこからそんな話を?」
「それは乙女の秘密っ!ってことで」
ヴェルのテンションの変わり方にジト目になってしまうが、問い詰めても絶対はぐらかすだろうなと思ったのでヨルは話を続ける。
「それで、その謎の集団とやらが、一連の騒ぎの原因だという根拠はあるの?」
「んー。一年ぐらい前から、きな臭い集団が隣のウプサラっていう街へ続く街道沿いで目撃されていて、盗賊被害も何件か発生しているというのが一つ」
きな臭い集団というのは、その"どこかの集団"のことなのだろうか。ヨルはいわゆる秘密組織的なものだろうと想像する。
この国を含め、この世界は基本的に多神教である。誰を崇拝するのも自由で、中には良からぬ神を崇拝している人間がいることは大して珍しいことではない。
実際ヨルも以前はこの世界では崇拝される側だったのだ。
神と魔神――そこに明確な差は無い。ただその存在がそれを崇拝する者以外からみたときに、彼らに福音をもたらすのか、呪いを撒き散らすのか。
ただそれだけの違いである。
「樹海で初めて謎の魔獣が発見されたのが半年ぐらい前というのが一つ」
「ふんふん」
とりあえずヨルは興味が湧く話だったので真面目に相槌なんかを打っているが、ヴェルがいちいち尻尾をフリフリしつつ、人差し指をぴっと立てたりウインクをしながら話するので話の内容が頭に入っていないようだった。
「それと、冒険者者が数十人ほど行方不明になっているというのが一つ」
「……旅に出たとかじゃなくて?」
突然、この街に居る人達に実害が出ているという重い話になり、まさか?と思ってしまう。
「他のパーティーメンバーを放って、魔法使いだけで旅に出るわけがない。しかも女性ばかり」
「女性の魔法使いだけが行方不明……?」
「そう。ギルド側は冒険中の行方不明として捜索を続けているが、まだ見つかっていない」
「……つまり魔力目当てとか、生贄的な?」
「これらの事件、幾つかは一つにつながっている可能性。ああいう儀式はとにかく魔力が必要だからね。いくらあっても足りないぐらい」
最後は生贄にも使えるし。とヴェルは付け加える。だが、曲がりなりにも冒険者ギルドのメンバーである。そう安々と誘拐されるとは思えない。魔法を生業としている以上、魔法使いの連中は総じて殲滅力が高い。二、三人の盗賊ごときが実力行使にでたところで勝てるとは思えない。
むしろ、言葉巧みに誘い出したり、何かで釣ったり、イチャモンを付けて脅したりしたほうが早い。そこまで考えたところでヨルの頭に、気の弱そうな男受けしそうな魔法使いの女の子の姿が思い浮かぶ。
(……まさか……ね?)
「それとこれが一番大きい理由なんだけど」
「あ、はい」
とりあえず彼女については、絡んでいたスキンヘッドたちが全員衛兵に連れて行かれたので問題ないだろうと、頭の隅に追いやヴェルの話に耳を傾ける。
「私の知り合いの裁縫屋さんが、半年ほど前に頭部が超長い三角錐になった目開きローブを五十着受注してたのよ!」
「…………はっ?」
「しかも全員真っ黒で一人分だけ真っ白! これ完全に悪の集団が儀式とかに使うやつよ!」
ぐっと手を握りしめながらヴェルが叫ぶ。
頭が超長い三角錐というと、アレだろうか……とヨルは前世の記憶を引っ張り出す。思い浮かぶのはよくあるレトリックのあれ。欧州方面の某教団が使っている由緒正しい、あの衣装を改造したローブを想像してしまう。本当にそういう"悪の集団です!"と言い張る団体がこの世界に居るとは思わず、何故だか妙にツボに入ってしまった。
「くっ……ふふっ………くっっ……」
咄嗟にお腹を抑えて俯いて、笑いそうになるのをこらえているヨルを見てヴェルは怪訝な顔をする。
「ヨルちゃん、どうしたのプルプルしちゃって」
「いえっ…くくっ……そ、それにしても……ふふっ……魔神なんて復活させてっ……どうするんでしょうかっ……あはははは」
話を逸らそうとしたがダメだった。
――――――――――――――――――――
一通り笑ったところで、ヨルは思い切ってヴェルに聞いてみようと思っていたことを思い出した。
「この世界に神とか神族とかっていたりする……の?」
それはヨルが旅を決めた理由の一つにつながる話であった。
ヨルが昔この世界に居てた頃は神族も悪魔族もかなりの数が姿を偽り、人々と共に暮らしていた。
人の世の歴史に名を残す"英雄"や"大悪人"とされているのは、ほとんどが彼らなのである。
彼らの殆どが暇つぶしであったのだが、中には神として信心深い子らを導き、教えていた神族もそれなりに居たのである。
「誰も居ないと証明出来ないのなら、居るんじゃないかな」
ヴェルはじっとヨルの目を見ながら、何事もないようにそう答える。
「…………」
「誰か会いたいヒトでもいるのかな?」
悪戯っ子のような、見た目相応な笑みを浮かべるヴェルに見つめられ、ヨルは少し頭を悩ませ、返事に詰まる。
(この人はなにをどこまで知っているんだろう)
ヨルは昔の、この世界での昔の記憶をいくらか思い出したとはいえ、ただそれだけだ。
あの頃のような「神の力」を行使できるわけでもなく、剣も魔法も使えるマルチなセリアンスロープという種族のくせに補助魔法ぐらいしか使えない。
(どう説明すればいいのかな)
「わたしは……昔の記憶を……」
ヨルは言葉を選びながら話し出す。
「……お兄ちゃんでも探してるのかな?」
「!?」
ヴェルの口から出たセリフに衝撃を受け、ヨルはいよいよ混乱する。
「それともお友達を探してるのかな?」
「……ヴェル、貴方は――何者なの?」
「私はわたし。でもヨルちゃんの敵ではないよ」
「兄のことも知っているの?」
「知っていると言えば知っているし、知らないと言えば知らないよ」
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