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アルと私の関係は?

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食事が終わり部屋に戻る。
思わず溜息…。
こちらの世界に来ていろんな事があり過ぎてちょっとパニック。
そろそろ情報を整理したいかな。

考えていると扉がノックされアルが入ってきた。

「ユーリ、お腹は満たされた?」

「アル!ありがとう!とても美味しかったわ。
…でも、私がアルの大事な人って思ってくれてるからの待遇だと思うと正直辛いわ。」
「俺は嘘なんて言ってないよ。ユーリは実際に大事な人だよ。今まであった貴族の娘達とは全然違ってユーリには嫌悪感がない!実際可愛いとも…」
アルには正直に話そう。遮り調子で発言する私。
「あの、私は、多分異世界から来たんだと思うの。アルに拾って貰って感謝しているわ。あのまま誰とも会わなければ私今頃どうしていたか…
でも、アルがこの世界の娘たちと私が違うと思うのは多分そういう事なんじゃないかな?

私としては、元の世界に帰れるのか?帰れないならどう生きて行くのか考えなきゃって思ってる。
ただ、出来れば今の私ではそれを見つけるのは無理そうだから…アルにはもう少し助けて貰いたいかな?って…」
アルを見上げる。
「ユーリが元の世界に帰ってしまうのは俺としては本望では無いが、見つかればその時は納得しよう。
もしもこの世界に残るなら…
まぁこれはその時言おう。
もちろん協力するよ。君は僕の大事な人だからね」
アルが茶目っ気たっぷりにウインクしてみせる。
なんだか気になる言い方だけど…まぁ私の要望は聞いてくれる様でありがたい。
「アルは私にとっても大事な人だわ!
優しいしイケメンだしね。笑」
私もにっこり笑って返答する。
何故かアルは目を見開いたあと赤面している。
私なんか変な事言ったかしら?
お互い大事な人認識?をした後、アルは
「また明日来るよ」
そう言って出て行った。
入れ違いでマリーがお茶をもって来てくれる。
「アルフレッド様はどうされたんですか?お顔が赤い様でしたが…」
私は曖昧な笑いを浮かべるしかなかった。

「マリー、いい香りがするわね。カモミールティーね。よく眠れそうだわ。」
この世界にもハーブティーがある事にホッとする。
「ユーリ様、これはカモミールと言うんですか?私、あまり詳しくないのですが…ユーリ様は香りがあるものがお好きなんですね。」
「そうね。アロマの精油とかハーブティーは大好きよ。いろんな効能があるから用途に応じて使い分けもするのよ。」
家で引きこもりの私は大抵好きなアロマで癒されていたのよね。
「香りにそんな効能があるんですね!いい香りで気分が良くなる位しか知りませんでした。」
マリーは驚いているようだった。
精油とかハーブはこの世界にどれ位あるのかしら?
ちょっと興味が湧いてきた。
「ユーリ様、香りがあるものをご所望なら確か街に専門店があったはずです!今度アルフレッド様とお出掛けになる事をお勧めしますわ。」
マリーが素敵な提案をしてくれる。
「アルは一緒に行ってくれるかしら?」
「きっと喜んで連れて行って下さいますよ。私からもそれとなくお伝えしておきますね。」
マリーありがとう!なんだか楽しみになってきた。

カモミールティーを飲みながらニンマリ笑ってしまう私。
「ユーリ様嬉しそうですね。アルフレッド様とお出掛け楽しんで来てくださいね。」
まだ決まってないのに…
なんだか元の世界の私が嘘みたいに、こちらの世界で私生き生きしてない?
不安なはずなのに…アルのおかげね。

カモミールの効果のおかげかな?なんだか眠くなってきた。
「ユーリ様、ゆっくりおやすみください。」
そう言ってマリーは部屋を出て行った。
私は薄いピンクのベッドの中に潜り込むとすぐに深い眠りに誘われた。
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