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トーナメントの勝敗は…

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午後の試合と言いますと…

食事途中まで、魂が抜けたようなアルでしたが、突然何か吹っ切れたようでした。

「ユーリ、決勝戦必ず勝つから!」
いきなりの勝利宣言?
「はい。頑張って下さいね。あの、もうお怪我はしないで下さいね?」
いくら私に治癒能力があったとしても、怪我は心臓に悪いですから…


そうして決勝戦に臨むアル。

やたらと、キレッキレな動きで相手を翻弄し、一瞬の隙も見逃さずに勝負を決め、宣言通りに勝ちました。

因みにエドワードは珍しく苦戦したようでしたが無事に勝ちあがりました!

決勝戦、終わってみれば結局アルの部隊は全勝でした。

優勝部隊の参加者には名誉の勲章と剣と馬が贈られるそうです。


授与式はとても盛り上がりました。
騎士達はとても清々しい表情をしています。
やはりこのトーナメントは騎士にとっても大事なイベントって事なのね。

そして観戦したマリーもサリーも満足した顔をしている。

それにしても1日色々あったわね。
王子様にも会えたし、アルの同僚達にも会えたし、怪我人の治療もしたしね。


「ユーリ、まだ色々あるから先に帰ってて。」
アルが忙しい中顔を出してくれた。
「お疲れ様でした。お言葉に甘えて先に帰りますね。」
お辞儀をして頭を上げた所でエドワード様も来てくださいました。
「ユーリ、気を付けて帰って。また遊びに行きます!」
「おい、エドは来なくていいよ。」
すかさずアルがツッコミを入れる。
思わず笑ってしまった。

「えぇ、お待ちしております。」


授与式が終わり帰りの馬車の順番を待つ。
「ユーリ様大丈夫ですか?疲れていませんか?」
サリーが気遣ってくれる。
「大丈夫よ。帰ったらアロマで回復してお仕事しなきゃ。」
笑って言うと…
「ユーリ様は働き者ですね…」
マリーが呟く。
「2人はゆっくりしていいのよ!私は趣味みたいなものだから!」
1日疲れた2人を働かせるつもりじゃないからね。
そんなことを言っていた私ですが…馬車の中ではウトウトしてしまいました。
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