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珍しいペットを飼う事になりました。
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「おはようございます。いい天気ですね。」
今日はアルとお出かけの日。
約束した日から4日目です。
この日のためにお仕事も頑張りました!
何故かマリーとサリーも張り切ってお手伝いしてくれていました。
お陰様で今日は1日アルと出掛けられます。
「ユーリ、今日は本当に馬で良いのか?」
「はい!」
今日は私がここに来た時に乗せてもらった馬に乗って出掛けたいとリクエストしました。
だって馬が好きだから!
お弁当を持って今日は湖でピクニック予定です。
森の中にある湖は穏やかで綺麗な鳥たちが泳いでいます。
「やっぱり素敵ですね。最近はお互い忙しかったので今日はゆっくりしましょう?」
そう言うと
「ありがとう。気を使ってくれたんだな。ユーリも最近忙しそうだな。殿下が宣伝してしまったから売れるよな~」
「そうですね。殿下のお陰で繁盛してます。」
笑いながら言うと、
「そのおかげか、毎年流行る病が今年は余り聞かれないそうだ。もしかしたらユーリのお陰かもな。」
アルが真剣な顔で言う。
もしもそうなら、この世界で私も少しは役に立っているって事かしら?
「もっと色々できる事探さないとね。」
「まだ色々やろうとしているの?」
アルが私の顔を覗き込む。
思いの他近くに顔がありドギマギする。
「アル、ちょっと近いよぉ……」
最後は小さな声になってしまう。
「ユーリ、そろそろ俺と……」
アルが喋っている最中に近くの茂みがザワザワと揺れだした。
そして馬が嘶く!
「ユーリ走れ!」
アルが叫ぶ。
何が起きているのか全くわからなかったが……アルの声に反応し私は走り出す。
しばらく走ってアルが気になり後を振り向くと、アルは抜刀しており、相手は大きく黒い毛むくじゃらの生き物だった。
「あれは何?」
呟いても誰も答える者はいない。
このままではアルが、アルが怪我しちゃう!
思わず目をつぶってしまう。
「ぎゃあああ~!」
聞いたことのないような叫び声が響き渡る。
アルは大丈夫か?と心配になりうっすら目を開けると、アルが肩で息をしており、黒い生き物は足元に沈んでいた。
あれが魔物と言うものかしら?
こんな昼間に出てくるものなの?
疑問に思うが取り敢えずアルだわ!
「アル!大丈夫?」
少し遠くにいるアルに駆け寄ろうとした時だ!
背後からまたガサガサと音がする。
振り向きたくない衝動に駆られるが…
アルが慌てた様子で走ってくる。
私はゆっくりと後ろを振り向く。
まるでスローモーションのような感覚がした。
私の後にはやはり先程と形態が一緒の黒い生き物が涎を垂らして向かってくる。
私はその場で足がすくみ頭を抱えてしゃがみこむ。
「いや~!」
と絶叫と共に……
しかしいつまでたっても衝撃は来なかった。
「ブォン!」
おまけに大きな物体が吹き飛ぶ音がする。
アルが?
いやアルはまだ私にたどり着いていないはず。
横を向くと少し離れた場所でアルが驚いた顔をしている。
反対を向くと……
黒い生き物は倒れており、その上には白い生き物が乗っかっている?
「ドラゴン!?」
思わず口から出た。
そして……思う。
えっとドラゴンが助けてくれたのかしら?それとも獲物の取り合い?
でも腰が抜けてもう私は動けません!
アルは……警戒しながら私の近くに来てくれた。
ドラゴンをまじまじと見る。
しばらく目が合う。
アレ?このドラゴン……
「アル、私このドラゴン知ってるかも。」
サイズはかなり違うけれど…
「もしかして……あいつなのか?」
アルも気付いたようだ。
「あなたはあのミニドラゴンなの?」
そう言ってみると…
「キュウ~ン」
となんとも可愛い返事が帰ってきました!
ミニドラゴン改めホワイトドラゴンはなんだかとても私に懐いております。
サイズ的には小さめのカンガルー位かな?
さっきから頭を撫でろと目の前で頭を垂れています。
きっと褒めて欲しいのね!
「ありがとう!あなたのお陰で助かったわ!」
そう言うとまた
「キュウ~ン」
と鳴く。
「アル!この子私の言葉がわかるみたいよ!」
「ドラゴンは賢いからな…でもこんなに懐っこいなんて驚いたよ。」
アルも驚いているようだった。
「それにしても、絶妙なタイミングで現れたわね。」
「正しくドラゴンの恩返しだな。」
アルが笑いながら言う。
「さて、これからどうしましょう?」
「取り敢えず俺は魔物が昼間の湖付近に出たことを報告に行かなくてはならなくなった。」
「このホワイトドラゴンちゃんは?捕まっちゃう?」
前回檻の中にいた姿にはもうしたくないって思ったのよね。
「取り敢えず……報告だけは入れるよ。どうなるかはまだわからないが。」
「そっか……あなたはお利口さんだから自由にしてもらえるといいわね。」
そう言って頭を撫でる。
軽く翼を揺らして喜んでいるみたい。
「アル、じゃあ帰りましょう。」
報告はきっと早いほうがいいわよね。
「あなたとはお別れね。今日は本当にありがとう。」
ホワイトドラゴンに挨拶をして馬に乗る。
名残惜しい気持ちもあるけれど、仕方ないわよね?
急いで帰宅して、マリー達には驚かれたけど事情を説明すると怪我がなかったことに安堵された。
「あっ!」
「ユーリ様どうしましたか?」
「いえ、せっかくお弁当用意して行ったんだけどね、魔物騒ぎで食べずに帰ってきちゃったのよ。アルもお腹減ってただろうに……」
すっかり食べるタイミングを逃してしまったのよね。
「ユーリ様は取り敢えずお庭で食べてはいかがですか?ピクニック気分で。」
マリーが提案してくれる。
正直ピクニック気分は吹き飛んでいたのだけれども、心配かけても悪いしね、お庭で食べることに。
テーブルにサリーが並べてくれる。
椅子に座りやっと落ち着いた。
「結構疲れていたのね。」
果実水を入れてくれたので一気に飲む。
「これ美味しいわね!」
甘いけれどしつこくもない果実水と言われるものは最近の流行りらしい。
そしてサンドイッチをかじったところで、
「バサッアッ!」
頭上から大きな音がする!
「何?!」
椅子から飛び上がり上を向くと……
「キュウ~ン」
と言いながら翼を広げた生き物が私に飛び込んできた!
思わず尻餅をつく。
「痛たたたぁ~」
「ユーリ様!大丈夫ですか?」
青ざめた顔でサリーがそばまで来るが、見たことのない生き物に躊躇しているようだ。
「サリー、大丈夫よ。」
「あなた、付いてきちゃったの?」
「キュウ~ン」
そうなんです。先程湖で別れたはずのホワイトドラゴンちゃんが空から降ってきたのです。
さてどうしましょう?取り敢えず重たいです。
「えっとホワイトドラゴンちゃん?私から降りてくれる?」
「キュウ~ン」
お返事をして降りてくれる。
スカートのシワを伸ばして立ち上がる。
「ユーリ様?えっと……」
マリーが恐る恐る発言する。
「あっ、この子が私を助けてくれたホワイトドラゴンちゃんよ。どうやら付いてきちゃったみたいね。でも怖くないよ?」
「確かに……可愛らしいです。」
恐る恐る近くにくる2人。
「アルが来るまで一緒に居ましょうね!」
「キュウ~ン」
嬉しそうです。
「それにしても名前が無いからいちいちホワイトドラゴンちゃんって呼ぶの大変ね!」
「確かにですね。」
サリーが頷く。
「ユーリ様名付け親になってあげればいいんじゃないですか?」
マリーが提案してくれる。
「名前ね~勝手に付けてもいいのかしら?」
「キュウ~ンキュウ~ン!」
あら?つけて欲しいのかしら?
「そうね~じゃあハクってどうかな?白いから……ネーミングセンス無いからなぁ…」
すると
「キュウ~ン」
と鳴き翼を大きく広げた!
「気に入ったのかな?」
「いいと思います!」
マリーが賛成してくれる。
サリーも頷いてくれた!
「じゃああなたの名前はハクで決定!」
そう言うとともにハクは急に光りだした!
「えっ?ハク?どうして光ってるの?」
思わずハクに聞いてしまう。
当然答えが返ってくるはずも無く……
そして光がハクと私の間に集まり球体を作る。
そして私は吸い込まれるようにその球体に手をのばすとパァーっと光が拡散し、私の身体を包む。
そして光は私に吸収された。
…………
「えっと……何が起こったの?」
1人呟く。
「ユーリ様……もしかしたら……その……ドラゴンの契約者となったのかも知れませんね。」
サリーがちょっとしどろもどろに言う。
「契約者?なにそれ……」
「私昔そんな本を読んだ覚えがあります。確か……ドラゴンが認めたものが名付けをすると契約が結ばれると言うような?でも伝説レベルだったような…………。」
伝説レベル?それにしたってねぇ?契約って……こんなに簡単に?
「詰まるところ……私はハクの飼い主になったって事かしら?」
「キュウ~!」
ハクが返事をする。
きっとアルに驚かれるわね。
「ユーリ様、妖精の加護にヒーラーにホワイトドラゴンの契約者その正体はアロマテラピスト!って肩書きになりますかね?」
マリーが楽しそうにいう。
「マリー、なんかそれ笑えない!ますますどうしていいかわからないわね。ってかハクの契約者になったからと言って、何が変わるのかしらね? 」
マリーもサリーもそこまでは知らない様子。
「取り敢えずアルが帰ってきたら聞いてみましょうね。それよりハクは何食べるのかしら?このフルーツとかは食べるかな?」
試しにテーブルにあるフルーツを手に乗せて口元に差し出してみる。
パクッと食べるハク!
「食べたわ!」
「可愛い!」
2人もテンション上がってます。
今日はアルとお出かけの日。
約束した日から4日目です。
この日のためにお仕事も頑張りました!
何故かマリーとサリーも張り切ってお手伝いしてくれていました。
お陰様で今日は1日アルと出掛けられます。
「ユーリ、今日は本当に馬で良いのか?」
「はい!」
今日は私がここに来た時に乗せてもらった馬に乗って出掛けたいとリクエストしました。
だって馬が好きだから!
お弁当を持って今日は湖でピクニック予定です。
森の中にある湖は穏やかで綺麗な鳥たちが泳いでいます。
「やっぱり素敵ですね。最近はお互い忙しかったので今日はゆっくりしましょう?」
そう言うと
「ありがとう。気を使ってくれたんだな。ユーリも最近忙しそうだな。殿下が宣伝してしまったから売れるよな~」
「そうですね。殿下のお陰で繁盛してます。」
笑いながら言うと、
「そのおかげか、毎年流行る病が今年は余り聞かれないそうだ。もしかしたらユーリのお陰かもな。」
アルが真剣な顔で言う。
もしもそうなら、この世界で私も少しは役に立っているって事かしら?
「もっと色々できる事探さないとね。」
「まだ色々やろうとしているの?」
アルが私の顔を覗き込む。
思いの他近くに顔がありドギマギする。
「アル、ちょっと近いよぉ……」
最後は小さな声になってしまう。
「ユーリ、そろそろ俺と……」
アルが喋っている最中に近くの茂みがザワザワと揺れだした。
そして馬が嘶く!
「ユーリ走れ!」
アルが叫ぶ。
何が起きているのか全くわからなかったが……アルの声に反応し私は走り出す。
しばらく走ってアルが気になり後を振り向くと、アルは抜刀しており、相手は大きく黒い毛むくじゃらの生き物だった。
「あれは何?」
呟いても誰も答える者はいない。
このままではアルが、アルが怪我しちゃう!
思わず目をつぶってしまう。
「ぎゃあああ~!」
聞いたことのないような叫び声が響き渡る。
アルは大丈夫か?と心配になりうっすら目を開けると、アルが肩で息をしており、黒い生き物は足元に沈んでいた。
あれが魔物と言うものかしら?
こんな昼間に出てくるものなの?
疑問に思うが取り敢えずアルだわ!
「アル!大丈夫?」
少し遠くにいるアルに駆け寄ろうとした時だ!
背後からまたガサガサと音がする。
振り向きたくない衝動に駆られるが…
アルが慌てた様子で走ってくる。
私はゆっくりと後ろを振り向く。
まるでスローモーションのような感覚がした。
私の後にはやはり先程と形態が一緒の黒い生き物が涎を垂らして向かってくる。
私はその場で足がすくみ頭を抱えてしゃがみこむ。
「いや~!」
と絶叫と共に……
しかしいつまでたっても衝撃は来なかった。
「ブォン!」
おまけに大きな物体が吹き飛ぶ音がする。
アルが?
いやアルはまだ私にたどり着いていないはず。
横を向くと少し離れた場所でアルが驚いた顔をしている。
反対を向くと……
黒い生き物は倒れており、その上には白い生き物が乗っかっている?
「ドラゴン!?」
思わず口から出た。
そして……思う。
えっとドラゴンが助けてくれたのかしら?それとも獲物の取り合い?
でも腰が抜けてもう私は動けません!
アルは……警戒しながら私の近くに来てくれた。
ドラゴンをまじまじと見る。
しばらく目が合う。
アレ?このドラゴン……
「アル、私このドラゴン知ってるかも。」
サイズはかなり違うけれど…
「もしかして……あいつなのか?」
アルも気付いたようだ。
「あなたはあのミニドラゴンなの?」
そう言ってみると…
「キュウ~ン」
となんとも可愛い返事が帰ってきました!
ミニドラゴン改めホワイトドラゴンはなんだかとても私に懐いております。
サイズ的には小さめのカンガルー位かな?
さっきから頭を撫でろと目の前で頭を垂れています。
きっと褒めて欲しいのね!
「ありがとう!あなたのお陰で助かったわ!」
そう言うとまた
「キュウ~ン」
と鳴く。
「アル!この子私の言葉がわかるみたいよ!」
「ドラゴンは賢いからな…でもこんなに懐っこいなんて驚いたよ。」
アルも驚いているようだった。
「それにしても、絶妙なタイミングで現れたわね。」
「正しくドラゴンの恩返しだな。」
アルが笑いながら言う。
「さて、これからどうしましょう?」
「取り敢えず俺は魔物が昼間の湖付近に出たことを報告に行かなくてはならなくなった。」
「このホワイトドラゴンちゃんは?捕まっちゃう?」
前回檻の中にいた姿にはもうしたくないって思ったのよね。
「取り敢えず……報告だけは入れるよ。どうなるかはまだわからないが。」
「そっか……あなたはお利口さんだから自由にしてもらえるといいわね。」
そう言って頭を撫でる。
軽く翼を揺らして喜んでいるみたい。
「アル、じゃあ帰りましょう。」
報告はきっと早いほうがいいわよね。
「あなたとはお別れね。今日は本当にありがとう。」
ホワイトドラゴンに挨拶をして馬に乗る。
名残惜しい気持ちもあるけれど、仕方ないわよね?
急いで帰宅して、マリー達には驚かれたけど事情を説明すると怪我がなかったことに安堵された。
「あっ!」
「ユーリ様どうしましたか?」
「いえ、せっかくお弁当用意して行ったんだけどね、魔物騒ぎで食べずに帰ってきちゃったのよ。アルもお腹減ってただろうに……」
すっかり食べるタイミングを逃してしまったのよね。
「ユーリ様は取り敢えずお庭で食べてはいかがですか?ピクニック気分で。」
マリーが提案してくれる。
正直ピクニック気分は吹き飛んでいたのだけれども、心配かけても悪いしね、お庭で食べることに。
テーブルにサリーが並べてくれる。
椅子に座りやっと落ち着いた。
「結構疲れていたのね。」
果実水を入れてくれたので一気に飲む。
「これ美味しいわね!」
甘いけれどしつこくもない果実水と言われるものは最近の流行りらしい。
そしてサンドイッチをかじったところで、
「バサッアッ!」
頭上から大きな音がする!
「何?!」
椅子から飛び上がり上を向くと……
「キュウ~ン」
と言いながら翼を広げた生き物が私に飛び込んできた!
思わず尻餅をつく。
「痛たたたぁ~」
「ユーリ様!大丈夫ですか?」
青ざめた顔でサリーがそばまで来るが、見たことのない生き物に躊躇しているようだ。
「サリー、大丈夫よ。」
「あなた、付いてきちゃったの?」
「キュウ~ン」
そうなんです。先程湖で別れたはずのホワイトドラゴンちゃんが空から降ってきたのです。
さてどうしましょう?取り敢えず重たいです。
「えっとホワイトドラゴンちゃん?私から降りてくれる?」
「キュウ~ン」
お返事をして降りてくれる。
スカートのシワを伸ばして立ち上がる。
「ユーリ様?えっと……」
マリーが恐る恐る発言する。
「あっ、この子が私を助けてくれたホワイトドラゴンちゃんよ。どうやら付いてきちゃったみたいね。でも怖くないよ?」
「確かに……可愛らしいです。」
恐る恐る近くにくる2人。
「アルが来るまで一緒に居ましょうね!」
「キュウ~ン」
嬉しそうです。
「それにしても名前が無いからいちいちホワイトドラゴンちゃんって呼ぶの大変ね!」
「確かにですね。」
サリーが頷く。
「ユーリ様名付け親になってあげればいいんじゃないですか?」
マリーが提案してくれる。
「名前ね~勝手に付けてもいいのかしら?」
「キュウ~ンキュウ~ン!」
あら?つけて欲しいのかしら?
「そうね~じゃあハクってどうかな?白いから……ネーミングセンス無いからなぁ…」
すると
「キュウ~ン」
と鳴き翼を大きく広げた!
「気に入ったのかな?」
「いいと思います!」
マリーが賛成してくれる。
サリーも頷いてくれた!
「じゃああなたの名前はハクで決定!」
そう言うとともにハクは急に光りだした!
「えっ?ハク?どうして光ってるの?」
思わずハクに聞いてしまう。
当然答えが返ってくるはずも無く……
そして光がハクと私の間に集まり球体を作る。
そして私は吸い込まれるようにその球体に手をのばすとパァーっと光が拡散し、私の身体を包む。
そして光は私に吸収された。
…………
「えっと……何が起こったの?」
1人呟く。
「ユーリ様……もしかしたら……その……ドラゴンの契約者となったのかも知れませんね。」
サリーがちょっとしどろもどろに言う。
「契約者?なにそれ……」
「私昔そんな本を読んだ覚えがあります。確か……ドラゴンが認めたものが名付けをすると契約が結ばれると言うような?でも伝説レベルだったような…………。」
伝説レベル?それにしたってねぇ?契約って……こんなに簡単に?
「詰まるところ……私はハクの飼い主になったって事かしら?」
「キュウ~!」
ハクが返事をする。
きっとアルに驚かれるわね。
「ユーリ様、妖精の加護にヒーラーにホワイトドラゴンの契約者その正体はアロマテラピスト!って肩書きになりますかね?」
マリーが楽しそうにいう。
「マリー、なんかそれ笑えない!ますますどうしていいかわからないわね。ってかハクの契約者になったからと言って、何が変わるのかしらね? 」
マリーもサリーもそこまでは知らない様子。
「取り敢えずアルが帰ってきたら聞いてみましょうね。それよりハクは何食べるのかしら?このフルーツとかは食べるかな?」
試しにテーブルにあるフルーツを手に乗せて口元に差し出してみる。
パクッと食べるハク!
「食べたわ!」
「可愛い!」
2人もテンション上がってます。
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