成瀬 慶 140字小説

成瀬 慶

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愛してる

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何度も繰り返す
「愛してる」
所詮
俺の独り言だ
知っているよ
君が欲しいものくらい
強く愛を求めながら
俺ではない
他の誰かを見ているんだろ?
独善的な行為
不満だよ
果てた後には俺は置き去り
そそくさとシャワーへ向かう君
余韻すらない
天井を見上げ俺は思う
急遽だ
そして呟く
「愛してる」


【narusegoto】
『君が寝てる間に』
の健太郎は
さくらと付き合っていた期間も
こんな気持ちだったのではないでしょうか?
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