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1章:雑用係に採用
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しおりを挟む建物内は広すぎて複雑すぎて
会議室だけでも幾つもあって地図がわかりづらい。
『たぶんきっとココだ』と
根拠も理由もない勘状態で一室に飛び込んでみたが
誰1人としていない。
「あー…違ったか。
でも…すごい…」
間違ったとわかりながらも
壁一面の窓から見える景色の眺めの良さに
つい圧倒し見惚れてしまった。
すると突然、会議室の扉が開き
ゾロゾロと60代~70代くらいの男性が数名入室してきた。
『しまった!不法侵入者に思われる!』
焦ったし困ったしで事情を説明しようとしたのだが…
「会議を始めるので
全員、席につきなさい」
物々しい雰囲気の中
1人の年配男性の合図で
無言でそれぞれに円になるように着席する他の人達の流れで
なぜかイトカも席に座ってしまった。
秘書らしき中年の女性から配られた資料。
”テナントの客層と業績、今後の経営について”
素人のイトカにも理解出来る。
この会議に出席している彼等は皆
テナントで働く店舗を経営する社長達。
それはつまり
会議の内容は機密事項。
間違いとは言え、決して居てはいけない場所。
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