冷酷社長に甘く優しい糖分を。

氷萌

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*今宵の宴は悪夢の始まり

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まるで水のような透明な液体と
喉越しの良さに
『大人の味で意外とイケるかもしれない』と
甘くみていた。


「良い飲みっぷりだね。
 さぁ、もう1杯」

「ど、どうも…」


調子に乗って
1杯、また1杯と注がれては飲み干していった。


手伝いに来ていたはずなのに
一緒になって飲んでいたおかげで
姿が見えないと心配した西園寺。


「ココにいたんですね」


『ようやく見つけました』と
安堵にも似た表情でイトカに声を掛けた。


「あ、さいおんじさん…」


この頃にはすでに酔い始め
若干、呂律もまわらなくなってきていた。

そんなイトカの姿を見て…


「少々マズイな…」


と、独り言を小さく呟くと
社長達に『手伝いの者なので今晩はこの辺で…』と頭を下げ
フラフラしているイトカを支えつつ
この場をあとにした。


人気の少ない隅に移動し
夜風に当たり酔いを冷まそうとしたが。


「グラグラする…」


視点は定まらないし
地に足がついていない感覚に
イトカはようやく
自分がかなり酔っている事に気付いた。
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