隣人はクールな同期でした。

第１章 同期はクールなヤツでした。

2

ウイーン…ウイーン・・・・ガタン


ん？
急にコピー機から妙な音が…。


ガタン・・・ガタン・・・
ピィーッ、ピィーッ・・・・



しーん…。


え。何事？
エラー音がして、、、止まった？


「うっわ、最悪じゃんマジで…」


なんにも映らなくなってしまった
画面は真っ暗。

始末書が頭に浮かんで
お先も真っ暗。

んなたいして上手くもない事を言ってる場合じゃない。
早めの復旧カモン。


「このオンボロ機械
　なんでよりによってアタシが使ってるときに壊れんの」


ブツブツ言いながら
コピー機をガンガン叩いてみる。
昔のブラウン管テレビは叩けば映ったでしょ。
それと一緒一緒。
まぁそんな甲斐も虚しく変化は起きず。


「七星（ななせ）
　この前頼んでおいたチラシは出来たのか？」


この忙しいときに
さっきまで言い合っていたはずの煌月が
今度はアタシをターゲットにしてきた。


「今それどころじゃない。
　かなりだいぶ尋常じゃないくらいピンチだから」


申し訳ないけど確かに今ピンチすぎるのよ。
機械のありとあらゆるボタンを押してみているのに
改善の兆しが見えない。
本当に終わったな、コレ…。