隣人はクールな同期でした。

氷萌

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第1章 同期はクールなヤツでした。

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生きていた事は良かったけど
どうやらその時に心臓に外傷があったとかで緊急手術。
それからしばらく入院していて復活。
後遺症?みたいなモノで
不整脈が今も続いているらしい。

当時の記憶は
ほとんど覚えてないから
目が覚めたらいつの間にか病院のベッドの上で
長い事過ごして退院していて…ってな感じで
実感があんまりないんだよね。

―――はい、回想終了。


「偶然とは言え
 あんなところを目の当たりしたんだからな。
 マジで死んだかと思ったし…」


勝手に殺すな、諦めんな。


どうやらあの日
アタシが事故に遭った瞬間を
煌月は見ていた…らしい。

アタシのすぐ後ろを歩いていたようで
交差点に差し掛かってぶつかった衝撃を
彼は目の当たりにしていたと。


「手術してから心臓の発作もほとんどないから
 あんまり気にしてなかったな」

「良くなったからって
 完治したワケじゃねぇんだから
 気を付けないと本当にくたばるぞ」

「ご心配どうも…」


心配は嬉しい事だけれど…
そんなに脅さないで。
怖いわ。

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