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第3章 姫の心は囚われていました。
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タクシーでマンションに到着したアタシ達は
とりあえず早乙女さんを着替えさせ
自分の部屋のベッドに寝かせて落ち着こうとしたが――
「ヒナコ!!」
ホッとする間もなく
今度は血相を変えた煌月が
いきなりアタシの部屋に飛び込んできた。
「静かにして。
大丈夫、眠ってるだけだから」
彼女が心配なのはわかるけど
ゆっくり眠らせてあげて。
可哀想でしょ。
「いったい何があったんだ!?」
「とりえずアンタは落ち着きなさい。
薬を飲んできてから説明するから
ちょっと待ってて…」
あんな心臓に悪い思いしたんだから
ちょっとこっちも調子悪い。
台所で水と薬を用意し
一気に喉に流し込んで一息ついていると
煌月は少し落ち着いたらしく。
「取り乱して悪かった。
お前も大丈夫か?」
と、いつも通りの冷静な状態で
アタシの元に来た。
良かったよ、いつものアンタに戻ってくれて。
「アタシは驚いて心臓バクバクだけどね。
それはそうと、実はね…」
早乙女さんを見つけたときの状況を
すべて話した―――
とりあえず早乙女さんを着替えさせ
自分の部屋のベッドに寝かせて落ち着こうとしたが――
「ヒナコ!!」
ホッとする間もなく
今度は血相を変えた煌月が
いきなりアタシの部屋に飛び込んできた。
「静かにして。
大丈夫、眠ってるだけだから」
彼女が心配なのはわかるけど
ゆっくり眠らせてあげて。
可哀想でしょ。
「いったい何があったんだ!?」
「とりえずアンタは落ち着きなさい。
薬を飲んできてから説明するから
ちょっと待ってて…」
あんな心臓に悪い思いしたんだから
ちょっとこっちも調子悪い。
台所で水と薬を用意し
一気に喉に流し込んで一息ついていると
煌月は少し落ち着いたらしく。
「取り乱して悪かった。
お前も大丈夫か?」
と、いつも通りの冷静な状態で
アタシの元に来た。
良かったよ、いつものアンタに戻ってくれて。
「アタシは驚いて心臓バクバクだけどね。
それはそうと、実はね…」
早乙女さんを見つけたときの状況を
すべて話した―――
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