88 / 396
第3章 姫の心は囚われていました。
9
しおりを挟む
タクシーでマンションに到着したアタシ達は
とりあえず早乙女さんを着替えさせ
自分の部屋のベッドに寝かせて落ち着こうとしたが――
「ヒナコ!!」
ホッとする間もなく
今度は血相を変えた煌月が
いきなりアタシの部屋に飛び込んできた。
「静かにして。
大丈夫、眠ってるだけだから」
彼女が心配なのはわかるけど
ゆっくり眠らせてあげて。
可哀想でしょ。
「いったい何があったんだ!?」
「とりえずアンタは落ち着きなさい。
薬を飲んできてから説明するから
ちょっと待ってて…」
あんな心臓に悪い思いしたんだから
ちょっとこっちも調子悪い。
台所で水と薬を用意し
一気に喉に流し込んで一息ついていると
煌月は少し落ち着いたらしく。
「取り乱して悪かった。
お前も大丈夫か?」
と、いつも通りの冷静な状態で
アタシの元に来た。
良かったよ、いつものアンタに戻ってくれて。
「アタシは驚いて心臓バクバクだけどね。
それはそうと、実はね…」
早乙女さんを見つけたときの状況を
すべて話した―――
とりあえず早乙女さんを着替えさせ
自分の部屋のベッドに寝かせて落ち着こうとしたが――
「ヒナコ!!」
ホッとする間もなく
今度は血相を変えた煌月が
いきなりアタシの部屋に飛び込んできた。
「静かにして。
大丈夫、眠ってるだけだから」
彼女が心配なのはわかるけど
ゆっくり眠らせてあげて。
可哀想でしょ。
「いったい何があったんだ!?」
「とりえずアンタは落ち着きなさい。
薬を飲んできてから説明するから
ちょっと待ってて…」
あんな心臓に悪い思いしたんだから
ちょっとこっちも調子悪い。
台所で水と薬を用意し
一気に喉に流し込んで一息ついていると
煌月は少し落ち着いたらしく。
「取り乱して悪かった。
お前も大丈夫か?」
と、いつも通りの冷静な状態で
アタシの元に来た。
良かったよ、いつものアンタに戻ってくれて。
「アタシは驚いて心臓バクバクだけどね。
それはそうと、実はね…」
早乙女さんを見つけたときの状況を
すべて話した―――
10
あなたにおすすめの小説
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる