隣人はクールな同期でした。

氷萌

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第4章 相談してほしかったです。

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「そもそもどうしてアナタがココにいるの?
 なぜジンくんがいるってわかったの?
 本人から聞いたワケ?
 そんな事あるはずがないッ
 まさか調べたの!?」


こちらが答える隙も与えないくらい
次から次へと質問したかと思えば
最後は一方的に決めつける始末。

ちょっと落ち着こうよ。


「アタシはこの病院に
 定期的な受診をしているんです。
 煌月がいるなんて知りませんでした。
 ですが…たまたま見掛けたので
 初めてわかったんです」


少々、嘘は交えましたが。

まさか早乙女さんに言えませんって。
『エスカレーターから降りるアナタを見掛けて
 もしかしてと思い集中治療室の部屋に来ました』なんて。
彼女の事だから
ストーカーやらなんやら言い兼ねない。


「…そうだとしても。
 見たからわかったでしょ?
 ジンくんは今、本当に大変なの!」

「…えぇ。もちろんわかります」


あんな姿を見るのは
数年の付き合いしかないアタシですら
初めて見たんだから。


「お父さんが亡くなって
 お母さんまであんな…」


唇をギュッと噛みしめ
早乙女さんもまた
辛さを耐えているように見えた。
 
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