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第4章 相談してほしかったです。
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「七星さんはズルイわよ。
どんなに私が求めたって
ジンくんは何も応えてくれないのに
私が欲しかったモノを
アナタは全部貰ってる!」
このコが言う
”欲しかったモノを貰ってる”の意味が
なんの事を指しているのかは
このコにしかわからない。
だけど…
好きな人が自分だけを見ていてほしくて
悲しいときに頼ってもらいたくて
相談してほしいって気持ちは、よくわかる。
内容は全然違うけど
アタシも同じ気持ちになったから…。
困っていても何も相談してもらえなくて
それで別れるって選択肢しかないなんて
あまりに寂しすぎる。
「早乙女さん。
ちゃんと煌月の傍にいな」
「え…?」
「アタシが関与する話ではないし
実際、何もしてやれない。
今のアイツの気持ちを理解してあげられて
隣に寄り添ってあげられるのは
アタシじゃない。
同じ立場で1番苦しんでいる早乙女さんにしか出来ない事」
だから
弱音を吐いたときは
ちゃんと聞いてあげなね。
彼女に
そう伝えた。
「…わかってるわよ」
ムスッと膨れた顔をしながらも
どこか照れた表情にも見え
アタシは少し安心した。
どんなに私が求めたって
ジンくんは何も応えてくれないのに
私が欲しかったモノを
アナタは全部貰ってる!」
このコが言う
”欲しかったモノを貰ってる”の意味が
なんの事を指しているのかは
このコにしかわからない。
だけど…
好きな人が自分だけを見ていてほしくて
悲しいときに頼ってもらいたくて
相談してほしいって気持ちは、よくわかる。
内容は全然違うけど
アタシも同じ気持ちになったから…。
困っていても何も相談してもらえなくて
それで別れるって選択肢しかないなんて
あまりに寂しすぎる。
「早乙女さん。
ちゃんと煌月の傍にいな」
「え…?」
「アタシが関与する話ではないし
実際、何もしてやれない。
今のアイツの気持ちを理解してあげられて
隣に寄り添ってあげられるのは
アタシじゃない。
同じ立場で1番苦しんでいる早乙女さんにしか出来ない事」
だから
弱音を吐いたときは
ちゃんと聞いてあげなね。
彼女に
そう伝えた。
「…わかってるわよ」
ムスッと膨れた顔をしながらも
どこか照れた表情にも見え
アタシは少し安心した。
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