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34 街歩きから戻って
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楽しく過ごして、少し遅くなった四人は急いで城に戻って来た。多分、フレデリック様は心配でウロウロしているだろう。
ついこの間まで雑用係の狭い小屋で三人で住んでいたのが、今はお城のアガペーナ国からの賓客が使っている一角に三人の部屋がある。
ルークと別れた三人は、ケントの部屋に入った。一人部屋にまだ馴染めず、三人は同じ部屋で過ごしている。
「楽しかったなぁ」
部屋に入るなり、ジョンが言った。
「あぁ、本当に・・・」と二人も相槌を打つ。
ソファに腰を下ろして、だらしなく寄りかかる。
オオヤナギ、今はルーク。彼らはルークをこの城から逃した。逃したことがバレたら、オオヤナギが見つかって連れ戻されたらと心配していたが王宮のものは何もわからなかったようで、なんのお咎めもなかった。
噂で、神子様が怪我したと聞いたが、いい気味だと思っていた。
それがある日、隣国の軍隊が隊列を組んでやって来た。こっそり覗き見したビルが大急ぎで知らせにやって来た。
あんなに息を切らしたビルは初めてだった。
「オオヤナギがもっと、色男になってる・・・」
「は?」「オオヤナギ?」
落ち着くのを待って詳しく聞いて驚いた。
まぁ無事に逃げたのはわかったが、どうして戻って来たのだろう?
神子様?やっぱりと思った。ビルを治療してくれた時に、普通じゃないとわかっていた。
そのオオヤナギが助けを求めて来たら、助けるのは当たり前だ。
遠目からでも、無事な姿を見たいと思っていたら、ルーク様の方が探してくれた。
そして、今、三人はアガペーナ王国の遠征隊の一員だ。今後のことはフェルナンド様が相談に乗ってくれる。
「ピギーは少し、気の毒だったな。オオヤナギのことが忘れられずに・・・ルークに合いそうな服をたくさん仕入れて・・・」
「まぁ、ルークの様子から察した見たいだけど」
「でも、ちょっと意外だ。ルークならその・・・女にモテモテだろうに」
「そうだな・・・俺がルークの顔ならなぁ」
「叶わぬ望みだな。だけど・・・もったいないな」
「それがよぁ。悔しいけど、お似合いだよなぁ」
「そうなんだよな」
「ルークに・・・なんと言えばいいのか・・・最高の相手?」
「そう。それだ」
「俺たちがうまくルークを逃したから二人は会えたんだ」
「俺たち、すごくない?」
「すごいな」
「そろそろ飯行かない?喋ってたら腹が」
「確かに・・・」
「今日は軽く食べよう。買い食いしすぎた」
食堂に向かいながら、三人は無言だったが、ルークのお土産を受け取ったフレデリックが喜ぶ様を想像していた。
ルークはピギーに教えられて、髪をまとめるリボンを買ったのだ。
追加料金を払えば刺繍を入れてくれる。それはお店の人も読めなかったが、ルークは外国語だからと言って注文していた。
明日から、三人はまた忙しくなる。勉強に武術に・・・それぞれやりたいこと、得意なことが見つかればとフレデリック様は言ったけど、三人は誰にも・・・お互いにも言わずに決めていることがある。
どの道に進んでも、決してルークのそばを離れない。
足音が廊下に伸びていく。小さな誓いが、胸の奥で息をしている。
夜の静けさを、食堂の賑やかな声が優しく包んでいった。
ついこの間まで雑用係の狭い小屋で三人で住んでいたのが、今はお城のアガペーナ国からの賓客が使っている一角に三人の部屋がある。
ルークと別れた三人は、ケントの部屋に入った。一人部屋にまだ馴染めず、三人は同じ部屋で過ごしている。
「楽しかったなぁ」
部屋に入るなり、ジョンが言った。
「あぁ、本当に・・・」と二人も相槌を打つ。
ソファに腰を下ろして、だらしなく寄りかかる。
オオヤナギ、今はルーク。彼らはルークをこの城から逃した。逃したことがバレたら、オオヤナギが見つかって連れ戻されたらと心配していたが王宮のものは何もわからなかったようで、なんのお咎めもなかった。
噂で、神子様が怪我したと聞いたが、いい気味だと思っていた。
それがある日、隣国の軍隊が隊列を組んでやって来た。こっそり覗き見したビルが大急ぎで知らせにやって来た。
あんなに息を切らしたビルは初めてだった。
「オオヤナギがもっと、色男になってる・・・」
「は?」「オオヤナギ?」
落ち着くのを待って詳しく聞いて驚いた。
まぁ無事に逃げたのはわかったが、どうして戻って来たのだろう?
神子様?やっぱりと思った。ビルを治療してくれた時に、普通じゃないとわかっていた。
そのオオヤナギが助けを求めて来たら、助けるのは当たり前だ。
遠目からでも、無事な姿を見たいと思っていたら、ルーク様の方が探してくれた。
そして、今、三人はアガペーナ王国の遠征隊の一員だ。今後のことはフェルナンド様が相談に乗ってくれる。
「ピギーは少し、気の毒だったな。オオヤナギのことが忘れられずに・・・ルークに合いそうな服をたくさん仕入れて・・・」
「まぁ、ルークの様子から察した見たいだけど」
「でも、ちょっと意外だ。ルークならその・・・女にモテモテだろうに」
「そうだな・・・俺がルークの顔ならなぁ」
「叶わぬ望みだな。だけど・・・もったいないな」
「それがよぁ。悔しいけど、お似合いだよなぁ」
「そうなんだよな」
「ルークに・・・なんと言えばいいのか・・・最高の相手?」
「そう。それだ」
「俺たちがうまくルークを逃したから二人は会えたんだ」
「俺たち、すごくない?」
「すごいな」
「そろそろ飯行かない?喋ってたら腹が」
「確かに・・・」
「今日は軽く食べよう。買い食いしすぎた」
食堂に向かいながら、三人は無言だったが、ルークのお土産を受け取ったフレデリックが喜ぶ様を想像していた。
ルークはピギーに教えられて、髪をまとめるリボンを買ったのだ。
追加料金を払えば刺繍を入れてくれる。それはお店の人も読めなかったが、ルークは外国語だからと言って注文していた。
明日から、三人はまた忙しくなる。勉強に武術に・・・それぞれやりたいこと、得意なことが見つかればとフレデリック様は言ったけど、三人は誰にも・・・お互いにも言わずに決めていることがある。
どの道に進んでも、決してルークのそばを離れない。
足音が廊下に伸びていく。小さな誓いが、胸の奥で息をしている。
夜の静けさを、食堂の賑やかな声が優しく包んでいった。
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