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第41話 メアリーは負けた
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「いいねぇ。この羽は最高だ」と聞こえたメアリーは前を歩くティナを押しのけて部屋に入った。
顔合わせがあるからとやって来た部屋だ。
「え?」とメアリーは体が動いていた。
「これって・・・これって・・・なにやってるの? わたしのよ! なに?勝手に!」と言いながら、メアリーがおば様の一人から扇子を取り返した。乱暴な動作に羽が一枚舞った。
「おや、乱暴な・・・ちょっと見ていただけなのに」とおば様は言った。
「ちょっとなに?これ。これはわたしの荷物じゃない。なにしてるの。無礼だわ」とメアリーが言うと
「なに言ってるの? 手土産を見ていたんだよ。どうやってわけようかって」とおば様が穏やかに言った。
「なんだい、手土産だろ?どうしたんだい?無作法だね。まるでわたしらが泥棒みたいだよ。ほっほっほ怖いね」とおば様が言った。
「全部返して。ライラ取り返して! 他の箱はどこ?」とメアリーが言うと
「どこにあるんだい?」「その辺じゃないかい?」「知らないよね」「運んでる最中だろ?」とおば様同士で言い合ってはメアリーを見て馬鹿にしてように笑った。
「荷物は全部、わたしのものよ」とメアリーは言うと、全員を見渡して
「やってられないわ。こんなとこ。出て行くわ。ライラ、さっさと荷物を回収して!ぐずぐずしないの」と怒鳴った。
「メアリーさん、正式な顔合わせをしないで出て行くのはいいけど、どこに泊まるのかい? 宿まで馬車で送ってあげるけど・・・無骨な国だからね。お嬢さんが泊まるような宿はないよ」とおば様の一人が優しく言い始めた。
「ない?」
「そう、ないんだよ。いやね、わたしらも鬼じゃないよ。船が出るまで泊めてあげるよ」
「だけど、残念だね。メアリーさんの手紙を見せて貰って期待していたんだけどね」
「ほんとにね、やっと尊敬できるお妃さまが来たと思っていたのに」
「仕方ないよ。社交辞令を信じて荷物を勝手に見たしね」
「だけど、さすがの荷物だよね。お妃さまのお支度は凄いよ」
「メアリーさん、荷物はニール達がまとめているから、部屋で待っていたらいいよ」
おば様たちは口々にそう言った。
次にライラに向かって
「あんたさんの主人は、期待はずれだね。お仕えする価値があるかい?」
「あんたさん、ライラさんだっけ?ここで誰かのそばで働かないかい?」
「次の船まで長いよ。このご主人と一緒に過ごすのは大変だよ」
とおば様たちは言ったが、ライラは
「わたしはメアリー様に仕えます」と返事をした。
「そうよ、あたりまえじゃない。だいたいここはおかしいわ。朝だって、お盆をこんな風に持って」とお盆を目の上にあげてる真似をして「お皿を運ぶってなに?意味わかんないわよ」とメアリーが言うと
「それは尊敬を表してるんだよ」とおば様の一人が言うと
「そうそう、これから、そういうのを教えて貰えたのにね」
「惜しいね」と他のおば様も一緒になって言った。
そこにニールがやって来ると
「ライラさん、あなたのご主人の部屋の準備が出来た。荷物もそこに出来るだけ運んだから」と話しかけた。
「あら、荷物を運んだって言った? ちゃんと報告しなさい」とメアリーが答えた。
「あぁ、殿下、それが荷物が・・・先にライラさんに確認して貰ったほうが・・・と思いまして」とニールが答えてた。
その間に
「あの手紙はうその手紙だったんだね」
「嘘吐きは嫌われるよ」
「いいじゃないの。嘘を吐いてまでこの国に嫁ぎたかったんだよ」
「そうだね、宝石がたくさん取れるからね」
「アッシュのそばに仕えたら、宝石まみれになれるからね」
「そうだね、王妃殿下はいつも見事なものをつけてるよね」
「まぁ、いやなんじゃ仕方ないよね。無理は良くないしね」
とおば様たちは盛り上がっていた。
それを耳にしたメアリーは、嫁ぐなら王族。王族じゃなきゃ嫁がないと騒いだ頃を思い出した。従姉妹で侯爵の娘のアリスが王族のエドワードに嫁ぐのだから、王女の自分も当然王族に嫁ぐと言って探して貰ったのが宝石鉱山がたくさんあるメニリーフ王国だった。
そして、母も父も、宰相も何度もこの国について説明して来た。一対一で、お茶を飲みながら、両親揃ってきちんと向かい合って。宰相とどっかのおじさんたちに囲まれて・・・兄も・・・そう言えばアリス如きも・・・
紹介しておいて断わるのが当たり前と言うのが奇妙だった。王族に王族が嫁ぐ。どこが問題なんだ。
そうか?おばとちいおじとか、ティナ、パールとかそんなのじゃなく。本物のちゃんとした王族に会ってないからおかしいのだ。
王族は王族としか話が通じないのだ。
メアリーはそう結論を出すと、おば様たちとちいおじ様たちを睨みつけた。
そこにニールとライラが迎えに来て、メアリーは部屋に行った。
「随分、地味な廊下ね」とメアリーが言うがライラもニールも答えない。更に進む。
「なによ、これ壁がないわよ。どういうこと?」とメアリーがニールに詰め寄るが、彼は黙って
「この先でございます」とだけ答えた。
「・・・この先って・・・」と言ったメアリーの声は今までの居丈高さがなくなり不安があった。
「こちらがお部屋です」とニールはドアを開けて通路に控えた。
ライラが前に出て先に部屋に入りメアリーを招いた。
恐る恐る部屋に入ったメアリーは
「なによ。ここは・・・」と叫んでライラに掴みかかった。
通路でそれを見ていたニールは
「やめろ・・・それはだめだ」とメアリーをライラから離した。
「だから、説明したでしょ。みんなが説明したでしょ。それでも嫁ぐって言ったのはあ・な・た・さ・ま!!!」とライラが仁王立ちして怒鳴った。
「ここまで理解してなかったとは・・・呆れました。便りも出せませんよ。船がないから。理解りますか?おまけに客じゃなくなりました」と続いて言うライラを見るメアリーは少し怯えているようだ。
「大丈夫ですよ。ライラさん。なんとかなります。あのお手紙のような態度で過ごせばいいんですよ。それだとこちらに馴染もうと努力する客です。許してくれます。やり直せます」とニールがライラに言うと、ライラはメアリーを見て
「今の聞きましたか?理解りますか?最初からやり直せるようです」と言った。
「最初からって・・・あの手紙って? あれはアリスが・・・」メアリーが力なくつぶやくと
「頑張りましょう。船が来たら・・・帰りましょう」とライラが言うとメアリーはうなずいた。
「荷物のそばに今は人がいません。必要なものを取りにいきましょう」とニールが言うと、ライラが
「殿下・・・いえ、これからはメアリー様と呼びますね。それのほうが無難ですので」と言って、改めて
「メアリー様、ニール様と一緒に行きましょう。荷物をどうにかしなくては」と言った。
顔合わせがあるからとやって来た部屋だ。
「え?」とメアリーは体が動いていた。
「これって・・・これって・・・なにやってるの? わたしのよ! なに?勝手に!」と言いながら、メアリーがおば様の一人から扇子を取り返した。乱暴な動作に羽が一枚舞った。
「おや、乱暴な・・・ちょっと見ていただけなのに」とおば様は言った。
「ちょっとなに?これ。これはわたしの荷物じゃない。なにしてるの。無礼だわ」とメアリーが言うと
「なに言ってるの? 手土産を見ていたんだよ。どうやってわけようかって」とおば様が穏やかに言った。
「なんだい、手土産だろ?どうしたんだい?無作法だね。まるでわたしらが泥棒みたいだよ。ほっほっほ怖いね」とおば様が言った。
「全部返して。ライラ取り返して! 他の箱はどこ?」とメアリーが言うと
「どこにあるんだい?」「その辺じゃないかい?」「知らないよね」「運んでる最中だろ?」とおば様同士で言い合ってはメアリーを見て馬鹿にしてように笑った。
「荷物は全部、わたしのものよ」とメアリーは言うと、全員を見渡して
「やってられないわ。こんなとこ。出て行くわ。ライラ、さっさと荷物を回収して!ぐずぐずしないの」と怒鳴った。
「メアリーさん、正式な顔合わせをしないで出て行くのはいいけど、どこに泊まるのかい? 宿まで馬車で送ってあげるけど・・・無骨な国だからね。お嬢さんが泊まるような宿はないよ」とおば様の一人が優しく言い始めた。
「ない?」
「そう、ないんだよ。いやね、わたしらも鬼じゃないよ。船が出るまで泊めてあげるよ」
「だけど、残念だね。メアリーさんの手紙を見せて貰って期待していたんだけどね」
「ほんとにね、やっと尊敬できるお妃さまが来たと思っていたのに」
「仕方ないよ。社交辞令を信じて荷物を勝手に見たしね」
「だけど、さすがの荷物だよね。お妃さまのお支度は凄いよ」
「メアリーさん、荷物はニール達がまとめているから、部屋で待っていたらいいよ」
おば様たちは口々にそう言った。
次にライラに向かって
「あんたさんの主人は、期待はずれだね。お仕えする価値があるかい?」
「あんたさん、ライラさんだっけ?ここで誰かのそばで働かないかい?」
「次の船まで長いよ。このご主人と一緒に過ごすのは大変だよ」
とおば様たちは言ったが、ライラは
「わたしはメアリー様に仕えます」と返事をした。
「そうよ、あたりまえじゃない。だいたいここはおかしいわ。朝だって、お盆をこんな風に持って」とお盆を目の上にあげてる真似をして「お皿を運ぶってなに?意味わかんないわよ」とメアリーが言うと
「それは尊敬を表してるんだよ」とおば様の一人が言うと
「そうそう、これから、そういうのを教えて貰えたのにね」
「惜しいね」と他のおば様も一緒になって言った。
そこにニールがやって来ると
「ライラさん、あなたのご主人の部屋の準備が出来た。荷物もそこに出来るだけ運んだから」と話しかけた。
「あら、荷物を運んだって言った? ちゃんと報告しなさい」とメアリーが答えた。
「あぁ、殿下、それが荷物が・・・先にライラさんに確認して貰ったほうが・・・と思いまして」とニールが答えてた。
その間に
「あの手紙はうその手紙だったんだね」
「嘘吐きは嫌われるよ」
「いいじゃないの。嘘を吐いてまでこの国に嫁ぎたかったんだよ」
「そうだね、宝石がたくさん取れるからね」
「アッシュのそばに仕えたら、宝石まみれになれるからね」
「そうだね、王妃殿下はいつも見事なものをつけてるよね」
「まぁ、いやなんじゃ仕方ないよね。無理は良くないしね」
とおば様たちは盛り上がっていた。
それを耳にしたメアリーは、嫁ぐなら王族。王族じゃなきゃ嫁がないと騒いだ頃を思い出した。従姉妹で侯爵の娘のアリスが王族のエドワードに嫁ぐのだから、王女の自分も当然王族に嫁ぐと言って探して貰ったのが宝石鉱山がたくさんあるメニリーフ王国だった。
そして、母も父も、宰相も何度もこの国について説明して来た。一対一で、お茶を飲みながら、両親揃ってきちんと向かい合って。宰相とどっかのおじさんたちに囲まれて・・・兄も・・・そう言えばアリス如きも・・・
紹介しておいて断わるのが当たり前と言うのが奇妙だった。王族に王族が嫁ぐ。どこが問題なんだ。
そうか?おばとちいおじとか、ティナ、パールとかそんなのじゃなく。本物のちゃんとした王族に会ってないからおかしいのだ。
王族は王族としか話が通じないのだ。
メアリーはそう結論を出すと、おば様たちとちいおじ様たちを睨みつけた。
そこにニールとライラが迎えに来て、メアリーは部屋に行った。
「随分、地味な廊下ね」とメアリーが言うがライラもニールも答えない。更に進む。
「なによ、これ壁がないわよ。どういうこと?」とメアリーがニールに詰め寄るが、彼は黙って
「この先でございます」とだけ答えた。
「・・・この先って・・・」と言ったメアリーの声は今までの居丈高さがなくなり不安があった。
「こちらがお部屋です」とニールはドアを開けて通路に控えた。
ライラが前に出て先に部屋に入りメアリーを招いた。
恐る恐る部屋に入ったメアリーは
「なによ。ここは・・・」と叫んでライラに掴みかかった。
通路でそれを見ていたニールは
「やめろ・・・それはだめだ」とメアリーをライラから離した。
「だから、説明したでしょ。みんなが説明したでしょ。それでも嫁ぐって言ったのはあ・な・た・さ・ま!!!」とライラが仁王立ちして怒鳴った。
「ここまで理解してなかったとは・・・呆れました。便りも出せませんよ。船がないから。理解りますか?おまけに客じゃなくなりました」と続いて言うライラを見るメアリーは少し怯えているようだ。
「大丈夫ですよ。ライラさん。なんとかなります。あのお手紙のような態度で過ごせばいいんですよ。それだとこちらに馴染もうと努力する客です。許してくれます。やり直せます」とニールがライラに言うと、ライラはメアリーを見て
「今の聞きましたか?理解りますか?最初からやり直せるようです」と言った。
「最初からって・・・あの手紙って? あれはアリスが・・・」メアリーが力なくつぶやくと
「頑張りましょう。船が来たら・・・帰りましょう」とライラが言うとメアリーはうなずいた。
「荷物のそばに今は人がいません。必要なものを取りにいきましょう」とニールが言うと、ライラが
「殿下・・・いえ、これからはメアリー様と呼びますね。それのほうが無難ですので」と言って、改めて
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