湖の町。そこにある学校

朝山みどり

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13 衣装が素敵すぎて

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なんとなく寝不足な顔で、集まったが、お互いの姿に眠気が覚めた。

みんな、すごく素敵だ。舞台が華やかになるだろう。お互いに褒め合っているとカスミがこう言った。

「なんだか、リアリティがないわ。貧乏人の話なのよ」あのいやな笑顔で、あぁそうなんだ。そうだリアリティだよねと、がっかりしたが、

「カスミ、馬鹿なこと、言わないでよ。いつも余計なことを言って」と神の声がした。

ヒバリが、腕を組んで立っていた。

「リアリティなんて必要ないわよ。舞台は夢を見せるのよ。本当の貧乏なんて見せない! 貧乏っぽいのを見せるの。こんな素敵な衣装を着ていても貧乏ぽいならいいの。見せたいのは歌と踊りと夢よ。だから、この素敵な衣装でいいの。みんな、似合っているし素敵よ、踊りもきれいに見えるように選んだの」

「さぁ、始めましょ」

神の一声でわたしたちは、動いた。

自分の体がこんなに動くなんてと驚いた。サチヨはまさに天才だと思ったし、おじさんとのダンスの衣装も良いとみなに褒められた。

カスミがなんやら、絡んでこようとしたけど、わずらわしかった。自分で演じてても感動して余韻に浸っている時に

「ほんとに上手くなったわね」とか言われてもうるさいだけだよね。

途中でレイナが入って来て、先生とかマサトとかヒバリとかとなにやら話していたが、うなずくと出て行った。

目が会ったわたしに向かって親指立てたけど、なんだったのだろうか?悪い知らせじゃないと思うけど・・・



練習が終わるとポールが待っていた。

「キリコ。顔が見たくて来てしまった」と言いながら手に持っていた箱を渡して来た。

「お祖母ちゃんちのコックの手作り。美味しいよ」

コックさんのいる生活なのか・・・住む世界か違いすぎると思ったが、お礼を言って受け取った。

「それでは、邪魔すると悪いから帰るね。またね」と言って帰りかけたが、戻ってきて

「ほんとに、またね。約束」と言うと帰って行った。

気が付いたら両手の拳を胸の前で合わせて見送っていた。そのなんて言うか、すごく恥ずかしかった。



さて、リハーサル。わたしたちは、他の学校のリハーサルを見学する余裕がある。だって、わたしたちはゲスト出演だもの。そこでわかったのは、他の学校って生徒がたくさんいるって事と、なんだか、そこそこと言うこと。

確かに上手いけど、なんていうかわたしたちも、それなりだなって。衣装のせいもあるかもだけど・・・

だけど、多人数ならではの演出をヒバリは一生懸命見ていると思ったけど、あそこを直したい。ここを直したいと見たいるようだった。

わたしも大概だけど、ヒバリって大物だわ・・・

そしてもっと驚いたのはレイナ。なんと彼女テレビ取材でどう答えるかを練習してたの。衣装も用意してある。


わたしたちって、羞恥心とかの線が切れてる集団かも??!!


リハーサルが終わってわたしたちは、ポールとその友人。他の学校の生徒や関係者かな? なんだかかっこいいおじさんとか貫禄あるおばさんに拍手して貰って頭を下げた。

とってもいい気持ち。本番が楽しみ!!
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