湖の町。そこにある学校

朝山みどり

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15 裁判とかになるの?

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別室には椅子とテーブルが用意されていた。コジカ・マドカは一人じゃなくて、やっぱり偉そうなおじさんと一緒だった。

あちらは二人だったけど、おじさんは分厚いファイルを持っていて、それをめくりながら話をした。


一日目、船から降りて学校を訪ねると、ひどい振り付けで子供たちが踊っていた。コジカが名乗ると先生も生徒も大歓迎した。見学の年寄りも大歓迎した。コジカはファンの暖かさに感動して、振り付けを無償で手直しすることを申し出た。

これを聞いてわたしたちは、あへ?そうだった?と顔を見合わせた。確かに先生と見物人は喜んでいたがちょっとばかり小奇麗なおばさんが来たなとしか思わなかったし・・・踊りもあまり・・・はっきり言って下手だったし・・・

二日目、ひどい振り付けを全面的に手直しする。生徒たちが、ついてこれないのでちょっと厳しく練習するようにいいつける。

なんだと下手だと・・・お前から言われたくない・・・マナブとヒバリが抗議するが、おじさんが鼻で笑って

「確かに君たちは上達したよね。コジカの指導の賜物だよ。予選を勝ち抜いて出場した子達に引けを取らないできだ。コジカのおかげでな」と言った。

「違う。そのコジカは関係ない」とハヤトが言った。わたしたちも

「コジカは関係ない。迷惑だった」と言った。

「なんですって、失礼な。これだから、田舎者は嫌なのよ」とコジカが言うと

「静粛にまだありますから」とおじさんは

三日目、練習が厳しすぎるとてもこんなことは出来ないと泣く生徒を励ます

なんですって!!なにかしてた?

おじさんが得意げにファイルをめくっているのを見ていたルミコが

「あっ」と言った。ルミコの隣にいたアキラが何事って顔でルミコを見ている。ルミコは、なにかアキラにささやいた。

二人は、関係者らしき人になにか言っている。するとその人は大きくうなづいた。そして三人は出て行った。

おじさんが言い出した。

コジカ・マドカは指導料や名誉が欲しいのではありません。同じダンスの道を歩む者として、他人の振り付けを自分のものをしたことを恥じて欲しいのです。

きちんと誤り、できればコジマ・マドカを主演としてそのミュージカルに参加させて欲しいのです。

自分が指導してここまでした子たちと・・・青少年育成の一環としてこの会場を使わせていただき

「いやだ、そのおばさん、どんくさい」とハヤトが言うと、ちょっと笑いが起こったが、コジカが

「なんですって、許さない。慰謝料よこしなさい。人の振り付け、とってその上、名誉を傷つけた」と言うのに

「だって、あんたおれたちが二回転するところを全部一回にしてさ、それでも遅れていたじゃないか!自分でわからなかったのか? やってみようよ。今、この場で」とハヤトが言うと

「今日は無理よ。準備してないから」とコジカが答えた。

「じゃぁ、明日ならいいか?」とハヤトが言うと

「会場は大丈夫ですか?」とマサトが大きな声で言った。すると関係者らしき人が

「待ってね、確認するから」と言うと小走りに近づいて来た人がなにか言うと

「大丈夫ですね。コジカさんはどうですか?振り付けは一部ではなく全部コジカさんが?」とおじさんとコジカを見ながら言った。

「子供を出すのは気がすすみません」とコジカが答えるとマサトが

「わたしたちは自分の名誉と先生の名誉の為になる選択をしたいと思います。喜んで踊ります」と答えた。

わたしたちは、拍手した。そして打ち合わせたわけでもないのに、一番複雑なステップを踏んだ。

取材記者たちが拍手してくれた。わたしたちはちょっと照れてしまった。



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