アスカ！ふたたび

【アスカ！約束】

夕方になりました。

さっきまでの熱気が、徐々に程よく冷めていきます。

サングラスたちは、外を飛び回っています。

邸内だけでなく、松本市、近郊市町村、長野県全体にわたって被害状況を把握し、各社のサングラスOBまで駆り出して、迅速正確、誠心誠意の対応に当たっています。

ただ2人、あの11号と、ぽの256号を除いては。

この2人と京太郎、そしてアスカは、いつものメンバーと一緒に食卓を囲んでいます。
オッサンがいないだけで、何か大きな穴が開いた気がします。

熱い緑茶を飲んでいます。

「あなたたち、ご両親とか呼ばなくていい？」

「俺？俺は、そもそも親がこうなってるの知らないから、呼ばないでいてくれた方が助かるよ」

サングラスの2人。

「今日、アスカ様とお父様の素晴らしいお仕事を見させていただいて、今更親を呼ぶとか、ありえません。湿っぽいというか、こっ恥ずかしいですYO」

「あなた達に最初に与えた命令、覚えてる？」

「はい！ワカとアスカ様を麻雀部から遠ざけること、お2人を守ること、どんなことがあっても絶対にお2人を守ることです！」

そういやこの2人、あれからいつも一緒だったなあ。
普通にサングラス部隊の仕事だから守ってくれてるんだと思ってた。

「命令変更よ！2人を守ること、どんなことがあっても絶対に2人を守ること、何があっても4人全員、生きて帰ってくること！分かった？」

「は、はいお嬢！御意！」

「発射時刻の午後8時まで、まだ間があるわ。仮眠取るなりお風呂に入るなりして整えておきなさい」

サングラス2人は、身体を動かしに行きました。

じっとしてて気持ちが落ち込むのに比べ、すこぶる健康的な選択です。

アスカはお風呂に行ったようです。

京太郎は、さっきから寝転がってうつろうつろしています。
もう少ししたらお風呂に入ってリラックスして、軽めの夕ごはんを食べるつもりです。

お風呂に行く廊下に、誰かいます。深雪です。

「深雪？」

深雪は京太郎の両手を掴むと、

「京太郎様、何があっても帰ってきてくださいね。私はここで、あなたが来るのを14年間待ってきました。次の一生まで、ずっと、ずっと待ってるのなんて嫌です！」

「うん、分かった。必ず4人全員で帰ってきてみせるよ！」

深雪の手をぐっと握り締めます。

「じゃ、風呂に入ってくるから」

「はい、良いお風呂を」

サングラス2人が戻って来ました。なにやら大きな魚を、何匹も抱えています。

40センチ級のヤマメです！

「山走ってたら渓流で釣りしてる仲間がいましたんで、混じって釣って来ました！」

これに透華、深雪、アスカは大喜び！
さっそく自分たちで厨房に入って料理を始めました。

ピチピチのヤマメの塩焼き、白ご飯、お味噌汁。

「うまい！こんなに美味い魚は初めて食べたよ」

「これから何回も食べられますよ」と深雪。

「私たちもワカとアスカ様のために、もっともっと釣ってみせいますよ！」
サングラスです。

「ワシのためにもな！」
ドク。

HAHAHA！

いい具合にみんなリラックスしています。
アスカ！約束
そのうち放送予定！お楽しみにーーー