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現界ノ章:SECTION2『ルメリア襲来編』
EP:SWORD 032 臨海公園滑走作戦
しおりを挟む——ルメリア邸侵入より十数分前。
ねっとりした陽気と海風に晒された小さな海岸に、三人の女は居た。
永絆が住むアパートからは十数キロ離れているが、愛火の『アイスピック』の『一突連閃《レイ・レイピア》』を応用した閃光の如く吶喊を使い、そしてそれをヴァージに乗りながら行うという離れ業によって、インスタント食品の待ち時間より少し早い時間で着いたのだ。
ほのかに漂う潮の香りが鼻腔をくすぐり、赤みを帯びた夕日と茜色の空から青々とした水平線に身を投じていく。
その景色を尻目に、永絆は、トイレや自販機がある休憩所のベンチに腰を上げておもむろに歩き出した。
葛西臨海公園。
東京湾に沿い、東京キャラメルランドのすぐ近くに位置する広大な自然公園で、遠くには東京ゲートブリッジが見え、房総半島の対岸も輪郭だけがうっすらと見える。
永絆も、過去に友達や愛火と一緒に遊びやデートで訪れたことがある。
その他にも、趣味のサイクリングの兼ね合いで愛火のバーのキャストの美女たちや、森林公園で毎晩の如くバーの酒代を賭けてレースを繰り広げていたパワフルなおじさん面子たちと共に、よく自転車用ラックがある休憩所で待ち合わせをして近くの荒川サイクリングロードを駆けていたものだ。
「そういや、キャストの姉ちゃんや酒代パトロンのおっさんたち、今頃元気にしてるかな」
永絆はそう呟き、見慣れたサイクルラックを撫でる。海風と経年劣化の影響で錆が目立つ鉄パイプの感触に思わず頬をほころばせ、
「緊張してるの? ナズ姉」
下から蓮花に顔を覗き込まれてそう言われ、永絆は身体をぴくりと震わせる。
「べ、別にキョドってなんかねぇよ。……ただ、まあ、ちょっぴり不安かな」
ラックから話した右腕を、永絆はそっとさする。先程から感じているズキズキとした痛み。ブラウスの袖の上からでも分かる通り、共鳴しているのだ。
ターチス・ザミとの契約の証である、刻印が。
「でも、同時に確固たる覚悟も決めている……永絆は今、そういう目をしているわぁ」
少し離れた位置で水平線を見据えていた愛火が、そんなことを言った。買い被り過ぎだとも思ったが、永絆はそれを決して口にはしない。
自分に向けてくれている信頼に、水を差したくないからだ。でも、それは強がり意固地といった感情ではなく。
「蓮花と愛火さんが共に戦ってくれるから、覚悟を決める余裕があるだけですよ」
熱気を孕んだ潮風が、永絆の藍髪を揺らす。共に靡くポニーテールがうなじに当たり、こそばい感覚に何とも言えない表情をする。
「ナズ姉、そろそろ髪切ったら? そんで、あたしとおソロの髪形になろうよっ」
「私がセミロングとか似合わないだろ。それに、お前みたいに複雑な編み込みを入れるのも、若い少女の特権……私はこのままポニテでポニテキャラとして一生を終えるよ」
「壮絶な覚悟!?」
永絆の肩に乗せていた両手を振って、蓮花が驚きと突っ込みを同時に叫ぶ。
その手を取り、永絆は「でも」と付け加え、
「この戦いが終わったら、断髪も考えなくはないかな」
「……なんか、死亡フラグっぽい」
「毎度のことだろ」
「それもそうかねぇ」
そんな二人のやり取りを耳だけで聞いて呆れたように溜息をつきつつ、あることをやり終えた愛火は、二人の方を振り向き、
「準備完了したわよ、二人共」
永絆と蓮花は息を飲む。
そして、程なくして世界に変化が訪れた。うっすらとした紫紺のきらめきが夕刻を彩る空を覆い、やがて。
「これが……ルメリアの、屋敷……?」
チャンネルが切り替わるようにして突如として眼前に現れたその光景に、永絆は思わず絞り出すような声を出し、蓮花は言葉すら飲み込んで目を見開いている。
海を真っ二つに切り開き、スキー場の坂よりもさらに急な氷の一本道が海の中へと伸び、周りの土地の岩盤などを無視して深海へと続いている。
「大方、なけなしの霊力を使って拠点作りしたから、こんな坂が残ってしまったってところかしらぁ。出入口の後始末が出来ていないってことは、それだけターチスちゃんとごにょごにょするのに夢中なのね」
愛火が冷静な分析を、茶化しを交えて言う。普段の永絆であれば、突っ込みの一つや二つは入れただろう。
しかし、まるで神話の一節に描かれていそうな光景。
驚きに支配されるのも無理は無く。
そんな予想を上回る事実を前に固まる二人の肩を、愛火が思い切り叩いて鼓舞した。
「ほらっ! ターチスちゃんを助けに行くのでしょぉ? 二人がそんな状態でどうするのよ!」
珍しく声を張り上げた愛火に、永絆は一瞬だけ目を瞬かせるとすぐに毅然とした顔つきになり、
「そうですね。やっと敵の本丸を見つけたんだ」
そして息を短く吐いて前方の急坂を見据えて言った。
「準備は万端だ。行こう、今すぐ」
そんな永絆の威勢に蓮花も微笑を零し、
「うんっ。そう来なくっちゃ!」
両の拳を固めて可愛らしくガッツポーズをするのだった。
愛火も軽く頷き、
「突入方法はどうしようかしらぁ。永絆ちゃんのヴァージちゃんはここぞという時の為に取っ手おきたいし、私のアイスピックで吶喊するにしても、でたらめな突入でルメリアちゃんに勘づかれたら詰みだし……」
「確かに、割とベストな方法が思い付きませんね……」
唐突にうじうじと悩み出す大人女性二人。一方で、まだ全然柔軟な思考や行動力が衰えていない現役女子高生はと言えば、
「じゃあさ、これに三人乗りしながらあたしのアイリスの剣能を纏って攻守一体で突入すればよくない?」
そう言って、蓮花はサイクルラックに掛かっていたマウンテンバイクを勝手に押してきたのだった。
通常のマウンテンバイクのそれよりも太く大きいサイズのタイヤに、リアキャリアも備えた厳つい車体。
確かにこんな時のために使ってくださいとでも言えるような最適車であるが、大人として、なにより自転車愛好家として、永絆は首を縦にすることは出来なかった。
「他人様のMTBをあんな修羅場に持ち込めるかぁっ!」
深海という名の地獄へと続く道を指差して吠える永絆に対し、蓮花は冷静に弁明する。
「ここは結界の中だから、現実世界に支障は出ない筈だよ? それに、仮にここで倫理を問われたとしても、いちいち綺麗ごとや事の善悪について考えて足踏みしてる場合じゃないでしょ。……人命が、懸かってるんだから」
正しくは、大剣霊一体の末路。しかし、如何に超常的で事の発端に関わっていようとも、永絆に刻まれた契約とこの短時間で共に歩んだ時が、海底に鎮座す怪物の館へと足を向けさせるのだ。
「アグリーだ。こうしちゃいられない。何でもかんでも、あらゆる方法を駆使しなくちゃ、この作戦はそもそも成り立たないんだしな」
永絆は、気が付いたらふてぶてしい笑みを浮かべていた。
またもや、蓮花に気付かされた大切なこと。そして、果たして五体満足で生きて帰れるか分からない戦禍に飛び込む明確な準備が出来てしまったこと。
様々な感情がごっちゃ混ぜになって永絆の胸中で渦を巻く。だが、今さら足踏みする気も、ましてや踵を返して逃げおおせる気も、毛頭ない。
「そうとなれば行きましょうか。深海の、奥底に立つお城へ」
そう言って、愛火は迷わずサドル後ろの台座に座った。潮風でパーティードレスの裾がはためかないように膝の上に両手を置き、
「永絆ちゃんはサドル、蓮花ちゃんは……そうねぇ、ハンドルの上でフラミンゴの立ち真似かしらぁ?」
自分で言って「ふっ」と吹き出した愛火に対し、蓮花はマウンテンバイクの方へ歩を進め、
「おーおー、あんたも言われるだけじゃないってことですかぁ、そうですか分かりましたとも。ルメリア戦の時、その無駄に開けた背中に精々気を付けることですねぇ」
キャリアに座る愛火の前に立ち、蓮花は藪から棒に、彼女の前に手を差し出した。
「あらぁ? あららぁ? これは一体何の真似で——」
「ホントは今すぐあんたをぶった斬りたいところだけど……作戦のフォーメーションや結界の展開その他諸々に、あんたは必要。だから……」
蓮花はさらに手を前に出し、紅梅色の瞳に真剣味を宿して言った。
「霞咲愛火《かすみざきまなか》。あたしに最大限の力を貸しなさい」
「————」
宿敵の名を呼んで、手を差し出して。心の中で荒れ狂う幾つもの複雑な感情を無理やり流し、蓮花は今もっとも優先すべきことに全力を注ごうとしている。
その気概、その決断。その勇気。
どれも、永絆が簡単に手を伸ばして掴めるものではない。
そして愛火もまた、純粋な驚きを露わにしていた。
すると、数拍の間を挟んで、
「ぎゅうぅ!」
「ほわっつ!?」
愛火は蓮花を座ったまま思い切り抱き寄せたのだった。
困惑する蓮花の耳元で、愛火は、
「やっぱりあなたも可愛い子」
と熱を孕んだ声音で囁きつつ、
「あなたの決意、確かに受け取ったわぁ」
ゆっくりと抱擁を解いて蓮花の身体を直立に戻し、彼女が差し出していた手を両手で包み込んで満面を笑顔で答えた。
より濃くなった夕日に照らされて成された二人の和解。というより、共同戦線。絵になる感慨深い光景に永絆は思わず潤み、
「ふんぎゅー! やっぱこの女嫌い! 魔性! 魔女!」
「あらあらまあまぁっ」
やはりそう簡単には『らしさ』が消えない蓮花の駄々に笑い声を上げ、
「ははは、ははははっ……やっぱり、二人が居てくれるのは心強いな」
マウンテンバイクの前に立つや否や、蓮花の足を足払いで掬って、「おわっ!?」
「よっと。ほらお姫様、竜宮城ツアーは間も無く発進ですぜ。ちゃんと特等席に座って頂かないと」
蓮花をお姫様抱っこの形で抱えると共に、キザったらしいセリフを吐いた永絆は、少女を抱えたまマウンテンバイクのサドルに腰を下ろし、
「一応、保険としてヴァージは中空に出しておく。愛火さんもアイスピックでいつでも応戦出来る準備を」
「了解したわぁっ」
そう応えた矢先、愛火は赤黒い雷光を発して顕現したヴァージ諸共、永絆の背中に抱き着いた。
「……!」
ドレス越しに伝わる柔らかで大きな弾力に、永絆は一瞬反応してしまう。だが腕の中のお姫様はそれを見逃す筈も無く、
「ねえ、変態の王子様。背中に押し付けられてるその肉塊に対して鼻を伸ばすようであれば、一ミクロにつき一本の骨を折るけど」
「ミクロはどうにも出来ねぇ! 愛火さんも、蓮花の前で私を誘惑しないで!」
笑顔で殺気を走らせる蓮花に、涙目の永絆。愛火は悪戯顔になって、
「あらぁ、じゃあ蓮花ちゃんの前じゃなければいいのかしらぁ? そうねぇ、例えばそう。この戦いが終わったら、蓮花ちゃんが可愛い寝顔を見せている時にでも」
「そういえば、そこの魔女はあたしの寝顔を見たことがあるんだっけね。深夜のバーで。あのチョコの恨みは忘れないからね。バレンタイン覚えとけ」
「楽しみだわぁ、蓮花ちゃんから貰う愛のこもったチョコレートぉ」
「憎しみのハバネロマシマシレシピなら後でご馳走できるかもね」
「どうして二人共フラグを立てる!?」
相変わらずの二人と、そのやり取りに挟まれつつ、激戦前に乱立するフラグに怖気づく永絆。
そして、そろそろ腕もプルプルと震えてきたので、
「もう行くぞ、二人共。いいか? よーいどーんて言ったら——」
「どぉん!」
「へ?」
背中に当たる豊かな感触が一段と揺れたと共に、
「ちょ、ちょちょちょっと!? やっぱ、その女は魔女だぁぁぁぁっ!?」
頂きに達したジェットコースターが前に動き始めた時のように、ファンキーなマウンテンバイクは三人の女を乗せて、氷漬けの激坂を急滑走し始めた。
「うわああああああああああああああああああああああああああっ!?」
永絆は蓮花を抱く力を強めて嬌声を上げ、蓮花は愛火に対して罵声の限りを叫んでいる。
その愛火はと言えば、永絆の胴がへし折れるぐらい強烈な力でホールドし、どこか無邪気な悲鳴を上げていた。恐らく楽しんでいるのだろう。
臓腑が盛大に浮き、意味も無く首を振って現状を否定したくなる。重力は巨人の手のひらのように頭を押さえつけ、マウンテンバイクはフレーム、タイヤを軋ませて三人と同じかそれ以上に叫んでいる。
そんなこんなで、三人はどんどん深くなってゆく海を左右に従えた氷道を尋常でない程の速度で滑走していき、
「れれれれれれ蓮花っ! そろそろアイリス頼む!」
「ほいやっさあぁっ!」
氷の粉塵が立ち込める滑走に、濃密な霧が介入して常軌を逸した速度の世界に終止符を打つ。
無数の斬撃による数多の摩擦。
必要最低限、マウンテンバイクだけを包む濃霧は、急停車というよりは段階的な静止を成し、重力そのものが目の前で壁を作ったかのような感覚に陥る。
無意識のうちに神に祈りを捧げていた永絆はゆっくりと目を開け、
「————」
思わず、その荘厳さに息を飲んだ。
海水が氷壁越しに煌めく様はさながら水族館のアクアリウムで、四方が広大な空間の中心には巨大な屋敷が佇んでいる。
黒く塗られてた氷。
それが柱を、壁を、屋根を形作り、乱反射する光を飲み込んでいた。
「ここが、ルメリア屋敷ね」
愛火はそう言うと、顕現させていたアイスピックを手のひらで回して永絆の方へ振り向き、
「さぁて、どうするのかしらぁ?」
「今すぐ飛び込んで……いや、そりゃあまりにも危険か。だったら……」
顎に手を当てて拘束で頭を回転させた永絆は、傍らで「ほえ~っ」と氷作りの屋敷を眺めている蓮花の肩を叩いて言った。
「よし、片喰デリバリー第二弾だ。私の部屋のポストにヴァージぶっ刺した時みたく頼むわ」
「一体何を!?」
「決まってるだろ、先制攻撃だ。そんで、このメンバーの中にはそれを最も得意とするやり手の魔女が居る」
そう言って、永絆は片目を瞑って愛火に視線を移す。うら若き美人ママは、魔女と呼ばれたことに対して嫌な顔をせず、寧ろノリに乗った笑顔で「おまかせあれっ」と豊かな胸を張るのだった。
これにて、即席の方策は整った。
「じゃあ、行くよ」
微かに上擦った声でそう言い残し、メタルチックな蚊取り線香を携える少女は、屋敷の前——ご丁寧に白い炎を灯した松明が飾られている扉の前に立ち、
「——どーもーっ! 片喰デリバリーの蓮花ちゃんでーすっ!」
本当に、永絆が言ったものと同じ文言を発した。慌てて止めに入ろうとした永絆を愛火が腕で制し、
「応答無いようですので、玄関前に置かせていただきますねー……もっとも、置いた瞬間、品物が暴れない保障はどこにも無いので——」
愛火が、アイスピックを淡く光らせ、切っ先を扉へと向ける。
背後を見てそれを確認した蓮花は、永絆の方へ大きく飛び退き、盛大に口角を釣り上げて続けた。
「後ろ、気を付けやがれやぁっ!!」
轟音が、爆ぜた。
幾多にも発せられるそれは無数の閃光を作り出し、機関銃の如く刺突を乱射していく。
剣能、『一突連閃《レイ・レイピア》』。愛火が放ったそれが合図となった。
「じゃ、ナズ姉……後でね」
永絆の頬にそっとキスをした蓮花は、剣能を連発させていく愛火を連れ立って屋敷の中へと侵入していった。
入り口に残された永絆は浮遊しているヴァージの柄を強く握り締めてポツリと呟いた。
「頼んだぞ、二人共……」
こうして、三人の魔剣使いは一体の大剣霊を取り戻すべく。
作戦と言うには随分と粗が目立つ、戦のゴングを鳴らしたのだった。
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