30 / 373
第30話 騎馬隊vs歩兵
しおりを挟む
「団長、僕に作戦があるのですが」
「なんだシュウト、新入りごときが出る幕じゃない! お前も前線で石を投げてこい!」
団長に作戦を提案しようとした修斗だが、話しすら聞いてもらえなかった。
この団長は局地戦では指揮能力は高い様だが、全体の局面を見れていないのだ。
いまここの戦いが長引けば、まだ兵力が集まり切っていない自軍は数で劣るため、包囲されてしまう可能性が高いのだ。
なので長槍部隊は早急に倒してしまわないと、傭兵の初陣が敗戦になってしまう。
何よりもそれが一番いやだったのだ。
傭兵団に居る間は自分の力を隠し、他の連中の戦いを眺めて楽しむつもりだったが、ここにきて負けるのが悔しくなってきたのだ。
団長が話を聞かない以上は団員を使う事は出来ない。
かといって負けたくないからと修斗が全力を出しては意味がない。
なので傭兵団にあって団長に近い指揮権を持つ人物に話を持って行った。
「俺にそんな話をしたという事は、シュウトは俺を頼りにしているのか?」
「もちろんです。グンデュラさんはワルキューレ隊のリーダーですし、実力も申し分ありませんから」
「俺はシュウトに手玉に取られるような女だよ?」
「今晩も手玉に取って差し上げますよ」
「ははっ、嬉しい事を言ってくれるね。よしお前ら! 今晩はシュウトが俺達をいつもより楽しませてくれるってさ! シュウトの作戦に乗るよ!!!」
「おー!」
ワルキューレ隊全員が拳をあげて行動を開始する。
「ふむ、傭兵風情がよくねばるな」
「隊長、長槍部隊の損害は軽微、敵傭兵はゆっくりとですが数を減らしています」
「ふむふむ、その調子でやってくれ。私達の役目は時間稼ぎ。敵を倒す必要は無いのだからな」
甲冑を着こんだ男が馬上の男に報告を済ませる。
この騎馬隊が居るからこそ、傭兵団は長槍部隊の背後に回る事が出来ないのだ。
騎馬隊の目の届く範囲で、長槍隊に手こずる傭兵団を眺めて少しだけ残念がった。
「ふむむ……それにしてもあの傭兵団に居るというワルキューレ隊、一目見て見たかったものだな」
「隊長、所詮は傭兵団の女ですよ? アマゾネスみたいに筋肉質で可愛げなんてあるわけないですよ」
「ふむぅ、やはりそうかな」
隊長が納得しかけたころ、騎馬隊の背後が騒がしくなる。
騎馬隊は約100騎と少数だが、精鋭が揃えられており、頃合いを見て中央に合流する予定だったのだ。
その精鋭部隊が浮足立っている。
「ふむ? 何かあったのか?」
「報告します! 背後から何者かが襲いかかってきました!!!」
「ふみゅぅ!? バカな! 背後に回り込まれたというのか!!! 一体どうやって!?」
騎馬隊の背後に現れた人数は約20名。
先頭を切って大きな剣を振り回しているのは……グンデュラだった。
「おらおら男のくせに情けないねぇ! 女に力比べで負けてるんじゃないぞ!!」
大剣を振り回すだけで数人が吹き飛ばされる。
騎馬隊が最も力を発揮できるのは走っている時だ。
止まっている時に接近されては、敵の姿を探すだけでも時間がかかってしまう。
だから接近された時は馬から降りて歩兵として戦うのだが……グンデュラの大剣を止められずに翻弄されるばかりだ。
それだけでも騎馬隊には相性が悪いのに、ワルキューレ隊の女たちは小柄な者も多く、上手く馬に隠れながら襲い掛かってくるため質が悪い。
「ふむー! 何をやっている! そんな連中はさっさと倒してしまわないか!」
「お前がこの部隊の隊長か?」
「ふむ? いかにも、私が隊長だが……どこにいる、姿を見せぬか!」
背の低い修斗は馬の真横に居るのだが、隊長からは見えない様だ。
そして何も言わず馬の腹を下から持ち上げるように触ると、手のひらから一閃の光が天に向かって伸びた。
光が消えた頃、隊長は何も言わずに馬と共に地面に倒れるのだった。
「隊長は倒したぞ! 後は残党狩りをするだけだ!!!」
修斗が大声で叫ぶと、ワルキューレ隊は沸き上がり、騎馬隊は逃走を始める。
すでに戦いらしい戦いは起こらず、ただただ虐殺されるだけだ。
そして騎馬隊が殲滅したころ、残っていた馬の尻を叩き、長槍隊へ向けて走らせる。
長槍隊も搭乗者のいない馬に戸惑っているが、何とか馬を通すまいと槍を向けるのだが……体重差という物は簡単に覆す事は出来ない。
加速の付いた馬を、人が持つ槍で止める事は出来ず、槍は折れ、混乱が発生する。
混乱は連携を奪い、長槍部隊の中にまで馬が入り込んでしまうと、もう長槍の意味は無くなっていた。
長槍部隊も……殲滅が完了した。
大手を振って本体に合流すると、部隊長はふんぞり返っていた。
「はっはっは! 私の指揮の賜物だな! お前たちは今後も私の命令をしっかりと聞くように!」
誰もがあきれ果てて、適当に返事をして次の戦いに備えを始めていた。
しかしこの部隊長、自分の割り当ての戦いが終わったのに、次の戦いの指示を出さない。
待機ならば待機、移動なら移動などの指示もなく、ただ中央の戦いを眺めている。
「なぁシュウト、あの穴は一体何だったんだ?」
「あれは空間魔法ですよ。出したい場所に抜け穴を作れるんです」
「あんなに沢山?」
「何個でも」
ワルキューレ隊が一時戦列から離れ、長槍部隊と騎馬隊の距離と同じ距離が離れた場所で、修斗は抜け穴を複数個あけた。
穴は騎馬隊の背後に現れ、そこから静かに、しかし一気にワルキューレ隊は襲い掛かったのだ。
どれだけ背後を気にしていようとも、空間を繋がれては防ぎようがない。
しかし成果はワルキューレ隊の物であり、修斗は手引きをしただけ、という扱いだ。
もう少しこの傭兵団で遊んでいたい修斗にはそれで丁度良かった。
目立ち過ぎると好き勝手に動けなくなるからだ。
「シュウト……お前は何者なんだい? 俺は傭兵だが、魔法の種類くらいは知っている。あんな魔法は聞いた事がない」
「たまたま使えるようになったんですよ。空間魔法は研究が遅れていますからね」
あまり深く聞くなとばかりに、修斗は背を向けてどこかへ歩いて行く。
「なんだシュウト、新入りごときが出る幕じゃない! お前も前線で石を投げてこい!」
団長に作戦を提案しようとした修斗だが、話しすら聞いてもらえなかった。
この団長は局地戦では指揮能力は高い様だが、全体の局面を見れていないのだ。
いまここの戦いが長引けば、まだ兵力が集まり切っていない自軍は数で劣るため、包囲されてしまう可能性が高いのだ。
なので長槍部隊は早急に倒してしまわないと、傭兵の初陣が敗戦になってしまう。
何よりもそれが一番いやだったのだ。
傭兵団に居る間は自分の力を隠し、他の連中の戦いを眺めて楽しむつもりだったが、ここにきて負けるのが悔しくなってきたのだ。
団長が話を聞かない以上は団員を使う事は出来ない。
かといって負けたくないからと修斗が全力を出しては意味がない。
なので傭兵団にあって団長に近い指揮権を持つ人物に話を持って行った。
「俺にそんな話をしたという事は、シュウトは俺を頼りにしているのか?」
「もちろんです。グンデュラさんはワルキューレ隊のリーダーですし、実力も申し分ありませんから」
「俺はシュウトに手玉に取られるような女だよ?」
「今晩も手玉に取って差し上げますよ」
「ははっ、嬉しい事を言ってくれるね。よしお前ら! 今晩はシュウトが俺達をいつもより楽しませてくれるってさ! シュウトの作戦に乗るよ!!!」
「おー!」
ワルキューレ隊全員が拳をあげて行動を開始する。
「ふむ、傭兵風情がよくねばるな」
「隊長、長槍部隊の損害は軽微、敵傭兵はゆっくりとですが数を減らしています」
「ふむふむ、その調子でやってくれ。私達の役目は時間稼ぎ。敵を倒す必要は無いのだからな」
甲冑を着こんだ男が馬上の男に報告を済ませる。
この騎馬隊が居るからこそ、傭兵団は長槍部隊の背後に回る事が出来ないのだ。
騎馬隊の目の届く範囲で、長槍隊に手こずる傭兵団を眺めて少しだけ残念がった。
「ふむむ……それにしてもあの傭兵団に居るというワルキューレ隊、一目見て見たかったものだな」
「隊長、所詮は傭兵団の女ですよ? アマゾネスみたいに筋肉質で可愛げなんてあるわけないですよ」
「ふむぅ、やはりそうかな」
隊長が納得しかけたころ、騎馬隊の背後が騒がしくなる。
騎馬隊は約100騎と少数だが、精鋭が揃えられており、頃合いを見て中央に合流する予定だったのだ。
その精鋭部隊が浮足立っている。
「ふむ? 何かあったのか?」
「報告します! 背後から何者かが襲いかかってきました!!!」
「ふみゅぅ!? バカな! 背後に回り込まれたというのか!!! 一体どうやって!?」
騎馬隊の背後に現れた人数は約20名。
先頭を切って大きな剣を振り回しているのは……グンデュラだった。
「おらおら男のくせに情けないねぇ! 女に力比べで負けてるんじゃないぞ!!」
大剣を振り回すだけで数人が吹き飛ばされる。
騎馬隊が最も力を発揮できるのは走っている時だ。
止まっている時に接近されては、敵の姿を探すだけでも時間がかかってしまう。
だから接近された時は馬から降りて歩兵として戦うのだが……グンデュラの大剣を止められずに翻弄されるばかりだ。
それだけでも騎馬隊には相性が悪いのに、ワルキューレ隊の女たちは小柄な者も多く、上手く馬に隠れながら襲い掛かってくるため質が悪い。
「ふむー! 何をやっている! そんな連中はさっさと倒してしまわないか!」
「お前がこの部隊の隊長か?」
「ふむ? いかにも、私が隊長だが……どこにいる、姿を見せぬか!」
背の低い修斗は馬の真横に居るのだが、隊長からは見えない様だ。
そして何も言わず馬の腹を下から持ち上げるように触ると、手のひらから一閃の光が天に向かって伸びた。
光が消えた頃、隊長は何も言わずに馬と共に地面に倒れるのだった。
「隊長は倒したぞ! 後は残党狩りをするだけだ!!!」
修斗が大声で叫ぶと、ワルキューレ隊は沸き上がり、騎馬隊は逃走を始める。
すでに戦いらしい戦いは起こらず、ただただ虐殺されるだけだ。
そして騎馬隊が殲滅したころ、残っていた馬の尻を叩き、長槍隊へ向けて走らせる。
長槍隊も搭乗者のいない馬に戸惑っているが、何とか馬を通すまいと槍を向けるのだが……体重差という物は簡単に覆す事は出来ない。
加速の付いた馬を、人が持つ槍で止める事は出来ず、槍は折れ、混乱が発生する。
混乱は連携を奪い、長槍部隊の中にまで馬が入り込んでしまうと、もう長槍の意味は無くなっていた。
長槍部隊も……殲滅が完了した。
大手を振って本体に合流すると、部隊長はふんぞり返っていた。
「はっはっは! 私の指揮の賜物だな! お前たちは今後も私の命令をしっかりと聞くように!」
誰もがあきれ果てて、適当に返事をして次の戦いに備えを始めていた。
しかしこの部隊長、自分の割り当ての戦いが終わったのに、次の戦いの指示を出さない。
待機ならば待機、移動なら移動などの指示もなく、ただ中央の戦いを眺めている。
「なぁシュウト、あの穴は一体何だったんだ?」
「あれは空間魔法ですよ。出したい場所に抜け穴を作れるんです」
「あんなに沢山?」
「何個でも」
ワルキューレ隊が一時戦列から離れ、長槍部隊と騎馬隊の距離と同じ距離が離れた場所で、修斗は抜け穴を複数個あけた。
穴は騎馬隊の背後に現れ、そこから静かに、しかし一気にワルキューレ隊は襲い掛かったのだ。
どれだけ背後を気にしていようとも、空間を繋がれては防ぎようがない。
しかし成果はワルキューレ隊の物であり、修斗は手引きをしただけ、という扱いだ。
もう少しこの傭兵団で遊んでいたい修斗にはそれで丁度良かった。
目立ち過ぎると好き勝手に動けなくなるからだ。
「シュウト……お前は何者なんだい? 俺は傭兵だが、魔法の種類くらいは知っている。あんな魔法は聞いた事がない」
「たまたま使えるようになったんですよ。空間魔法は研究が遅れていますからね」
あまり深く聞くなとばかりに、修斗は背を向けてどこかへ歩いて行く。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる