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第39話 騎士団からの勧誘
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「その試験まった!!!」
どこかからか試験を止める声がした。
その声でハッとしたのは試験官だ。しかも初めて修斗の姿が見えない事に気が付いたようだ。
「ど、どこへ行った!?」
「君の後ろだよ、試験官」
試験官の後ろでは、背中に当たる直前で拳を止めた修斗がいた。
その拳をトンと背中に当てると、試験官は腰を抜かして崩れ落ちてしまった。
「お前、なぜ止めた」
「止めなければ、キミは試験官を殺していたのではないかな?」
「当たり前だ。俺の事を何回【お前】と呼んだと思っている。殺すと忠告したはずなのにな」
「だからだよ。試験官は有能な人材なのだよ、殺させるわけにはいかない」
試験を止めた人物、受付嬢の隣に立っている男は全身にプレートメイルを纏っているが、その鎧は所々が白く塗装されており、細かな装飾も入っている。
そう、とても豪華に見える鎧と、腰に下げた剣の柄も豪勢な彫り物がされている。
年齢は20半ば、少々無造作な薄い紫の髪は短めで、鋭い目つきと鼻筋の通った顔をした好青年だ。
「それで、俺の試験はどうなるんだ?」
「もちろん合格さ。それで構わないだろう? 試験官」
「へ? あ、ああそうですね。合格で問題ありません」
「そういう訳だ。それではお嬢さん、彼の登録手続きをお願いできるかな?」
「は、はい! かしこまりました!」
受付嬢は慌てて走っていき、試験官は慌てて立ち上がると、姿勢正して立っている。
先ほどの言葉遣いといい試験官と受付嬢の反応といい、どうやらこの人物はそれなりの立場にある人物の様だ。
「私はリチャード・J・ディラードという。君の名前を教えてもらえるかな?」
「俺は修斗だ」
「君の様な強者がこの国に居たとはね、世間はまだまだ広い様だ」
「俺はこの国の人間じゃない。ザナドゥ王国の者だ」
リチャードはゆっくりと歩き、修斗の前まで来る。
「ザナドゥ王国……確かパメラ君、バーバラ君、キャロライン君がいる国だね。なるほど、シュウトは彼女たちの弟子かい?」
「ふざけた事を言うとお前も殺すぞ? あいつらを強くしたのは俺だ」
目をまん丸に見開くリチャード。
3人のウワサは近隣諸国に伝わっているため、彼女らの知名度は非常に高い。
そしてその実力も。
その師匠ともいうべき人物が目の前に居ると知り、リチャードは驚きを隠せないでいるのだ。
「そうか、ではぜひ話をしたいな。登録手続きが終わるまで、話をさせてもらえないだろうか」
またもや2階の小部屋に連れて来られ、リチャードと2人きりでイスに座っている。
非常に面倒くさそうに、そして嫌そうな表情を隠そうともしない修斗。
「シュウトは、いや、シュウト君はザナドゥ王国では何をしているんだい?」
「特に何もしていないな。面倒な事は嫌いなんでね」
そういえば修斗は国王であることを誰にも伝えていない。
国王と言っても信じてもらえないからか、秘密にして遊んでいるのだろうか。
「そうか。であればオークターガースに住んでも問題は無いのだね?」
「ある。俺はザナドゥ王国に冒険者ギルドの支店を置かせるのが目的だ。ここに住んでしまったら目的を果たす意味が無くなる」
「冒険者ギルドをザナドゥに作ったとして、君はその成果を元に士官でもするのかい?」
「いや? なぜ士官する必要がある?」
「……それではなぜ冒険者ギルドを置きたいんだい? 弟子の頼まれたのかい?」
「ザナドゥには他のギルドは一通り揃っているから、冒険者ギルドが無いのが気に食わなかった。だから冒険者ギルドを置きたい、それだけだ」
必死に修斗の言葉を理解しようとしているが、その目的があまりにも曖昧なため、理由も修斗の事も図りかねているようだ。
リチャードはどうしても修斗を取り込みたいようだが、その行動理念を全く理解できないでいる。
自分が国王だから。その言葉を付けたすだけで全てを理解できるのだが、肝心なところを省き、伝えるつもりもないため話が難しくなっている。
「ではシュウト君は、ザナドゥ王国に冒険者ギルドを作り、更に自分もザナドゥに滞在するが、特に報酬は無いのかい?」
「俺が満足する」
「……もし、もしも私がザナドゥ王国に冒険者ギルドを作るように便宜を図り、冒険者ギルドが作られた場合、この国に住むつもりはあるかい?」
「ない」
「そこまで義理立てをする理由を教えて欲しい」
「義理など立てていない。俺がやりたいからやる、それだけだ」
ここまで話をして、リチャードはやっと諦めがついたようだ。
この人物は自分の理解の外に居る、仮に取り込んだとしても扱いきれないだろう、そう思ったのだ。
「分かった。すまなかったね時間を取らせてしまって。私はこの国の騎士団で『純白の翼』に所属している。何かあれば私をたずねて来てくれ、力になるよ」
それだけ言って席を立つと、修斗に握手を求める。
やっと終わったという安心感からか、珍しく修斗は男の手を握った。
「お、終わりましたか?」
ドアを少しだけ開けて、受付嬢が部屋の中を覗き込む。
「終わって無くてもいい、そっちの方が優先だ」
「大丈夫だよ、入っておいで」
リチャードに言われ、ホッとした顔で受付嬢が部屋に入ってくる。
両手にはトレイが持たれ、その上にはいくつか乗せられているようだ。
「それではシュウトさんの冒険者登録が終わりましたので、ギルドタグと簡単な説明を行います」
トレイをテーブルに置き、修斗の正面に受付嬢が座った。
「まずはこれがギルドタグです。シュウトさんの個人情報が記録されており、冒険者ランクや受けた依頼・完遂した依頼などが記録されます」
手渡したのは厚さ3ミリ、直径5センチほどの楕円形の金属だった。
そこに名前と冒険者ランクが刻み込まれている。
「個人情報と言っても、先ほど書いてもらった紙の内容が記録されているだけで、それ以外は冒険者ギルドでの仕事内容を示すものです」
ただの金属に見えるが、どうやら魔法を使った記録媒体としての機能もある様だ。
「そしてこちらの小冊子が冒険者の手引きになります。初心者の頃には役に立つ内容が書かれていますから、必ず読んでくださいね」
冒険者の手引き、そう書かれた冊子を受け取った修斗はパラパラとページをめくり、受付嬢に返してしまう。
「読み終わった」
「あの、きちんと読んでください。依頼を受けた際の手続きや、冒険に出る際に必要な事が書かれていますから」
「ゼリースライムの倒し方など書かれていても役に立たん。それに受付方法やパーティーの組み方、依頼の報告方法など1度読めば覚えられるだろう」
どうやら内容を覚えている事を証明すべく、簡単に内容を話したようだが、どうも受付嬢は納得していない。
「困ったことがあっても知りませんよ? それでは他に質問はありませんか?」
「では最速でSランクに上がる方法を教えてくれ」
この修斗の言葉には受付嬢だけでなく、リチャードも驚いている。
しかしリチャードは少し考えて後、納得したのか首を縦に振った。
「そうか、シュウト君はパメラさんたちの師匠だからね。EやDでは力を持て余すかもしれないね」
そういうとリチャードはもう一度イスに座り、会話に加わった。
「まずは順番に話をしていこう。最初はEランクから始まり、それぞれのランクに合った依頼を規定回数こなす事でランクが上がる。EからD10回、DからC20回、CからB30回と上がっていくから、まずは60回はランクに合った依頼をしないといけない。そしてAに上がるには40回以上の依頼を受け、試験と誰かの推薦が必要なんだ。晴れてAランクになったらSランクが見えてくるが、Sランクに上がるには貢献が必要なのさ。貢献……まぁ成果と言い換えても良いが、誰もが認める成果を出さないとSランクにはなれないんだ」
「推薦人は誰でもいいのか?」
「推薦人は冒険者以外となっていて、一番多いのは仲のいい貴族だね。後は騎士団の推薦も多い様だ。つまり何らかの立場に居る人物でないといけない」
「そうか。それは後で考えよう。今から依頼を受けてもいいのか?」
「は、はいそれは構いません。一番最初の依頼ですと、街を出た森にある薬草採集ですね」
「分かった。じゃあそれを10回分まとめて受けよう」
どこかからか試験を止める声がした。
その声でハッとしたのは試験官だ。しかも初めて修斗の姿が見えない事に気が付いたようだ。
「ど、どこへ行った!?」
「君の後ろだよ、試験官」
試験官の後ろでは、背中に当たる直前で拳を止めた修斗がいた。
その拳をトンと背中に当てると、試験官は腰を抜かして崩れ落ちてしまった。
「お前、なぜ止めた」
「止めなければ、キミは試験官を殺していたのではないかな?」
「当たり前だ。俺の事を何回【お前】と呼んだと思っている。殺すと忠告したはずなのにな」
「だからだよ。試験官は有能な人材なのだよ、殺させるわけにはいかない」
試験を止めた人物、受付嬢の隣に立っている男は全身にプレートメイルを纏っているが、その鎧は所々が白く塗装されており、細かな装飾も入っている。
そう、とても豪華に見える鎧と、腰に下げた剣の柄も豪勢な彫り物がされている。
年齢は20半ば、少々無造作な薄い紫の髪は短めで、鋭い目つきと鼻筋の通った顔をした好青年だ。
「それで、俺の試験はどうなるんだ?」
「もちろん合格さ。それで構わないだろう? 試験官」
「へ? あ、ああそうですね。合格で問題ありません」
「そういう訳だ。それではお嬢さん、彼の登録手続きをお願いできるかな?」
「は、はい! かしこまりました!」
受付嬢は慌てて走っていき、試験官は慌てて立ち上がると、姿勢正して立っている。
先ほどの言葉遣いといい試験官と受付嬢の反応といい、どうやらこの人物はそれなりの立場にある人物の様だ。
「私はリチャード・J・ディラードという。君の名前を教えてもらえるかな?」
「俺は修斗だ」
「君の様な強者がこの国に居たとはね、世間はまだまだ広い様だ」
「俺はこの国の人間じゃない。ザナドゥ王国の者だ」
リチャードはゆっくりと歩き、修斗の前まで来る。
「ザナドゥ王国……確かパメラ君、バーバラ君、キャロライン君がいる国だね。なるほど、シュウトは彼女たちの弟子かい?」
「ふざけた事を言うとお前も殺すぞ? あいつらを強くしたのは俺だ」
目をまん丸に見開くリチャード。
3人のウワサは近隣諸国に伝わっているため、彼女らの知名度は非常に高い。
そしてその実力も。
その師匠ともいうべき人物が目の前に居ると知り、リチャードは驚きを隠せないでいるのだ。
「そうか、ではぜひ話をしたいな。登録手続きが終わるまで、話をさせてもらえないだろうか」
またもや2階の小部屋に連れて来られ、リチャードと2人きりでイスに座っている。
非常に面倒くさそうに、そして嫌そうな表情を隠そうともしない修斗。
「シュウトは、いや、シュウト君はザナドゥ王国では何をしているんだい?」
「特に何もしていないな。面倒な事は嫌いなんでね」
そういえば修斗は国王であることを誰にも伝えていない。
国王と言っても信じてもらえないからか、秘密にして遊んでいるのだろうか。
「そうか。であればオークターガースに住んでも問題は無いのだね?」
「ある。俺はザナドゥ王国に冒険者ギルドの支店を置かせるのが目的だ。ここに住んでしまったら目的を果たす意味が無くなる」
「冒険者ギルドをザナドゥに作ったとして、君はその成果を元に士官でもするのかい?」
「いや? なぜ士官する必要がある?」
「……それではなぜ冒険者ギルドを置きたいんだい? 弟子の頼まれたのかい?」
「ザナドゥには他のギルドは一通り揃っているから、冒険者ギルドが無いのが気に食わなかった。だから冒険者ギルドを置きたい、それだけだ」
必死に修斗の言葉を理解しようとしているが、その目的があまりにも曖昧なため、理由も修斗の事も図りかねているようだ。
リチャードはどうしても修斗を取り込みたいようだが、その行動理念を全く理解できないでいる。
自分が国王だから。その言葉を付けたすだけで全てを理解できるのだが、肝心なところを省き、伝えるつもりもないため話が難しくなっている。
「ではシュウト君は、ザナドゥ王国に冒険者ギルドを作り、更に自分もザナドゥに滞在するが、特に報酬は無いのかい?」
「俺が満足する」
「……もし、もしも私がザナドゥ王国に冒険者ギルドを作るように便宜を図り、冒険者ギルドが作られた場合、この国に住むつもりはあるかい?」
「ない」
「そこまで義理立てをする理由を教えて欲しい」
「義理など立てていない。俺がやりたいからやる、それだけだ」
ここまで話をして、リチャードはやっと諦めがついたようだ。
この人物は自分の理解の外に居る、仮に取り込んだとしても扱いきれないだろう、そう思ったのだ。
「分かった。すまなかったね時間を取らせてしまって。私はこの国の騎士団で『純白の翼』に所属している。何かあれば私をたずねて来てくれ、力になるよ」
それだけ言って席を立つと、修斗に握手を求める。
やっと終わったという安心感からか、珍しく修斗は男の手を握った。
「お、終わりましたか?」
ドアを少しだけ開けて、受付嬢が部屋の中を覗き込む。
「終わって無くてもいい、そっちの方が優先だ」
「大丈夫だよ、入っておいで」
リチャードに言われ、ホッとした顔で受付嬢が部屋に入ってくる。
両手にはトレイが持たれ、その上にはいくつか乗せられているようだ。
「それではシュウトさんの冒険者登録が終わりましたので、ギルドタグと簡単な説明を行います」
トレイをテーブルに置き、修斗の正面に受付嬢が座った。
「まずはこれがギルドタグです。シュウトさんの個人情報が記録されており、冒険者ランクや受けた依頼・完遂した依頼などが記録されます」
手渡したのは厚さ3ミリ、直径5センチほどの楕円形の金属だった。
そこに名前と冒険者ランクが刻み込まれている。
「個人情報と言っても、先ほど書いてもらった紙の内容が記録されているだけで、それ以外は冒険者ギルドでの仕事内容を示すものです」
ただの金属に見えるが、どうやら魔法を使った記録媒体としての機能もある様だ。
「そしてこちらの小冊子が冒険者の手引きになります。初心者の頃には役に立つ内容が書かれていますから、必ず読んでくださいね」
冒険者の手引き、そう書かれた冊子を受け取った修斗はパラパラとページをめくり、受付嬢に返してしまう。
「読み終わった」
「あの、きちんと読んでください。依頼を受けた際の手続きや、冒険に出る際に必要な事が書かれていますから」
「ゼリースライムの倒し方など書かれていても役に立たん。それに受付方法やパーティーの組み方、依頼の報告方法など1度読めば覚えられるだろう」
どうやら内容を覚えている事を証明すべく、簡単に内容を話したようだが、どうも受付嬢は納得していない。
「困ったことがあっても知りませんよ? それでは他に質問はありませんか?」
「では最速でSランクに上がる方法を教えてくれ」
この修斗の言葉には受付嬢だけでなく、リチャードも驚いている。
しかしリチャードは少し考えて後、納得したのか首を縦に振った。
「そうか、シュウト君はパメラさんたちの師匠だからね。EやDでは力を持て余すかもしれないね」
そういうとリチャードはもう一度イスに座り、会話に加わった。
「まずは順番に話をしていこう。最初はEランクから始まり、それぞれのランクに合った依頼を規定回数こなす事でランクが上がる。EからD10回、DからC20回、CからB30回と上がっていくから、まずは60回はランクに合った依頼をしないといけない。そしてAに上がるには40回以上の依頼を受け、試験と誰かの推薦が必要なんだ。晴れてAランクになったらSランクが見えてくるが、Sランクに上がるには貢献が必要なのさ。貢献……まぁ成果と言い換えても良いが、誰もが認める成果を出さないとSランクにはなれないんだ」
「推薦人は誰でもいいのか?」
「推薦人は冒険者以外となっていて、一番多いのは仲のいい貴族だね。後は騎士団の推薦も多い様だ。つまり何らかの立場に居る人物でないといけない」
「そうか。それは後で考えよう。今から依頼を受けてもいいのか?」
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