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第41話 遺跡調査で女神との再会
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「Aランクへ上がるための試験内容を教えろ」
受付嬢に訪ねるが、どうにも口が重い様だ。
「すみませんシュウトさん、まずはBランクの依頼を40回成功させてください。そうでないと内容を教える事は出来ないんです」
「そうか。Bにも常時募集依頼は無いんだな?」
「はい。なので1つずつ受けて頂く事になります」
修斗は依頼が張られている掲示板の前に立ち、Bランクの依頼の選別を始めた。
依頼内容を見てはいるが、難易度などは度外視し、早く終わりそうな物のみを手に取っていく。
やはり修斗にとって一番楽なのは討伐依頼だ。
名前も知らないモンスターの討伐依頼を順番に取っていくが、討伐依頼は7つしかない。
他にあるのは護衛や調査、探索などで、どれも時間がかかりそうだ。
仕方なく手にしたのはダンジョンの最深部調査と、遺跡の各フロアの地図作成の2つだ。しかしやっと9つであり、40個には届かない。
「おい、もっと依頼は無いのか?」
「今出ているのはそれだけです」
仕方なく9つの依頼を纏めて受ける事にするが、受付嬢は呆れる事もなく受付を開始した。
流石に空間を繋ぐ魔法を使ったり、盗賊団を一人で壊滅させ、更にはAランクの指名手配犯を倒してしまったので、一々確認をする必要は無いと判断したのだろう。
「仕方がないな、まずは9個を終わらせるか」
「あ、あのシュウトさん!」
止める受付嬢の言葉を聞かず、修斗はギルドを出て空を飛んで行ったしまった。
「シュウトさん……その依頼は全部、パーティーで受ける物なんです……」
そんな言葉を聞いたとしても、修斗は1人で行っただろう。
現にたった今、1つめの討伐対象であるヒュージベアーを倒した所だ。
それ以降も検索スキルを使い、対象モンスターの場所へと飛んで移動し、問答無用で殴り倒していく。
そして時間のかかりそうなダンジョン調査だが、自身にスキルを追加した。
スキル:地図瞬間作成
これにより、ダンジョンの入り口に立った時点で、修斗の脳内にダンジョンの地図が浮かび上がった。
「ん? コレを書き写さないといけないのか。面倒だな」
そしてさらに追加したスキルがこれだ。
スキル:書写(書き写す)
筆と羊皮紙を手にすると、修斗の頭に浮かんだダンジョンの地図を高速で書き始めた。
どうやらこのダンジョンは地下22層構造で、洞窟を掘られた物ではあるのだが、地下10階以降は神殿の様な作りになっている。
そして罠や宝箱、モンスターの種類まで、わかる物は全て書き写していく。
各階にはボスモンスターという訳ではないが、一番強いモンスターが階段の前を占拠している。
それを倒さないと次の階には降りられない様だ。
「一応は調査が仕事だからな。行くしかないか」
地図をしまい、ダンジョンへと足を踏み入れた……のだが、ほぼ走り抜けるだけで戦わず、宝箱だけを開けて回っている。
しかし出てくる物の良しあしが分からず、ついでだからとスキルを追加した。
スキル:鑑定
これにより、レア度の低いモノは箱に戻し、高レアリティの物だけを持って行く事だ出来る。
そして最下層。
地図瞬間作成で出来た地図はかなりの精度があるようで、地形や隠し扉も完璧だ。
そして高レアリティアイテムも手にし、修斗は少し楽しくなっていた。
最深部の調査と言っても地図は完成しているし、精々がモンスターを倒す程度だと思うが、どうやら修斗には目的がある様だ。
入り組んだ地下神殿の奥深く、宝箱を全て開け終わった後で、大きな扉の前に立っていた。
「ここがボスの部屋か」
しかし10メートル以上はありそうな扉を開けるには、最下層のカラクリを解かなくてはならない。
地図を見た時点でそれは理解していたが、修斗はそれ以外の方法が無いかと考えている。
「4隅の部屋に居る中ボスを倒し、その体内にある鍵を入手して、鍵に対応した別の中ボスの部屋にある鍵穴に入れなくてはいけない……か。面倒なだけのクソゲー臭がするな」
必ず中ボス4体を倒し、決まった場所に鍵を入れなくてはいけない仕様だ。
しかも順番まで決まっているらしい。
地図にはその全ての手順が書かれているが、修斗は面倒が嫌なので手抜きクリアーをするつもりのようだ。
恐らくは修斗の攻撃力があれば扉の破壊が可能だろう。
しかしそうはしなかった。
「4つの鍵穴とこの扉とは物理的に繋がってはいない。魔法か何かで解除信号を出すのか?」
そうして修斗は扉に片手を当てて、静かに魔法解析を始めた。
「これか?」
何かを見つけたらしく、手を当てた場所に小さな魔法陣が現れたかと思うと、扉は音を立てて半分ほど開いた。
「なんだ、4つ全ての鍵穴に鍵を入れたら一つの魔法が発動し、それが扉の鍵を開けるのか。たった1つの魔法で開くなんて、施工したヤツはバカなのか?」
そもそも、普通はその1つの魔法を見つける事が出来ないのだが……。
扉をくぐると、中は大きな広間になっており、中央には魔法陣が描かれていた。
その前に立ち、修斗はこう命令する。
「出てこい、女神ルデリット」
女神ルデリット。
修斗を間違えて日本に転生させてしまい、死んだのを機にこの世界に再転生させた女神である。
最下層の最奥の部屋……この部屋は降臨の儀式を行う場所だった。
受付嬢に訪ねるが、どうにも口が重い様だ。
「すみませんシュウトさん、まずはBランクの依頼を40回成功させてください。そうでないと内容を教える事は出来ないんです」
「そうか。Bにも常時募集依頼は無いんだな?」
「はい。なので1つずつ受けて頂く事になります」
修斗は依頼が張られている掲示板の前に立ち、Bランクの依頼の選別を始めた。
依頼内容を見てはいるが、難易度などは度外視し、早く終わりそうな物のみを手に取っていく。
やはり修斗にとって一番楽なのは討伐依頼だ。
名前も知らないモンスターの討伐依頼を順番に取っていくが、討伐依頼は7つしかない。
他にあるのは護衛や調査、探索などで、どれも時間がかかりそうだ。
仕方なく手にしたのはダンジョンの最深部調査と、遺跡の各フロアの地図作成の2つだ。しかしやっと9つであり、40個には届かない。
「おい、もっと依頼は無いのか?」
「今出ているのはそれだけです」
仕方なく9つの依頼を纏めて受ける事にするが、受付嬢は呆れる事もなく受付を開始した。
流石に空間を繋ぐ魔法を使ったり、盗賊団を一人で壊滅させ、更にはAランクの指名手配犯を倒してしまったので、一々確認をする必要は無いと判断したのだろう。
「仕方がないな、まずは9個を終わらせるか」
「あ、あのシュウトさん!」
止める受付嬢の言葉を聞かず、修斗はギルドを出て空を飛んで行ったしまった。
「シュウトさん……その依頼は全部、パーティーで受ける物なんです……」
そんな言葉を聞いたとしても、修斗は1人で行っただろう。
現にたった今、1つめの討伐対象であるヒュージベアーを倒した所だ。
それ以降も検索スキルを使い、対象モンスターの場所へと飛んで移動し、問答無用で殴り倒していく。
そして時間のかかりそうなダンジョン調査だが、自身にスキルを追加した。
スキル:地図瞬間作成
これにより、ダンジョンの入り口に立った時点で、修斗の脳内にダンジョンの地図が浮かび上がった。
「ん? コレを書き写さないといけないのか。面倒だな」
そしてさらに追加したスキルがこれだ。
スキル:書写(書き写す)
筆と羊皮紙を手にすると、修斗の頭に浮かんだダンジョンの地図を高速で書き始めた。
どうやらこのダンジョンは地下22層構造で、洞窟を掘られた物ではあるのだが、地下10階以降は神殿の様な作りになっている。
そして罠や宝箱、モンスターの種類まで、わかる物は全て書き写していく。
各階にはボスモンスターという訳ではないが、一番強いモンスターが階段の前を占拠している。
それを倒さないと次の階には降りられない様だ。
「一応は調査が仕事だからな。行くしかないか」
地図をしまい、ダンジョンへと足を踏み入れた……のだが、ほぼ走り抜けるだけで戦わず、宝箱だけを開けて回っている。
しかし出てくる物の良しあしが分からず、ついでだからとスキルを追加した。
スキル:鑑定
これにより、レア度の低いモノは箱に戻し、高レアリティの物だけを持って行く事だ出来る。
そして最下層。
地図瞬間作成で出来た地図はかなりの精度があるようで、地形や隠し扉も完璧だ。
そして高レアリティアイテムも手にし、修斗は少し楽しくなっていた。
最深部の調査と言っても地図は完成しているし、精々がモンスターを倒す程度だと思うが、どうやら修斗には目的がある様だ。
入り組んだ地下神殿の奥深く、宝箱を全て開け終わった後で、大きな扉の前に立っていた。
「ここがボスの部屋か」
しかし10メートル以上はありそうな扉を開けるには、最下層のカラクリを解かなくてはならない。
地図を見た時点でそれは理解していたが、修斗はそれ以外の方法が無いかと考えている。
「4隅の部屋に居る中ボスを倒し、その体内にある鍵を入手して、鍵に対応した別の中ボスの部屋にある鍵穴に入れなくてはいけない……か。面倒なだけのクソゲー臭がするな」
必ず中ボス4体を倒し、決まった場所に鍵を入れなくてはいけない仕様だ。
しかも順番まで決まっているらしい。
地図にはその全ての手順が書かれているが、修斗は面倒が嫌なので手抜きクリアーをするつもりのようだ。
恐らくは修斗の攻撃力があれば扉の破壊が可能だろう。
しかしそうはしなかった。
「4つの鍵穴とこの扉とは物理的に繋がってはいない。魔法か何かで解除信号を出すのか?」
そうして修斗は扉に片手を当てて、静かに魔法解析を始めた。
「これか?」
何かを見つけたらしく、手を当てた場所に小さな魔法陣が現れたかと思うと、扉は音を立てて半分ほど開いた。
「なんだ、4つ全ての鍵穴に鍵を入れたら一つの魔法が発動し、それが扉の鍵を開けるのか。たった1つの魔法で開くなんて、施工したヤツはバカなのか?」
そもそも、普通はその1つの魔法を見つける事が出来ないのだが……。
扉をくぐると、中は大きな広間になっており、中央には魔法陣が描かれていた。
その前に立ち、修斗はこう命令する。
「出てこい、女神ルデリット」
女神ルデリット。
修斗を間違えて日本に転生させてしまい、死んだのを機にこの世界に再転生させた女神である。
最下層の最奥の部屋……この部屋は降臨の儀式を行う場所だった。
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