ステータスを好きにイジって遊んでたら、嫁たちが国造りを始めました

内海

文字の大きさ
221 / 373
第5章 世界大戦

第220話 時代錯誤の武器

「3ぞん? そういえば12神将の上に3人居ると言っていましたが、それがあなた達でしょうか!?」

「おうよ! 12神将みたいな数で勝負するような連中と一緒にするなよな!」

 ガッコウと名乗った少女は丈の短い紺色のワンピース、同じく紺色のカウボーイの様なつばの広い帽子をかぶっている。
 薄い茶色の地面に届きそうなほど長い髪は、先端を金属の輪で纏めてある。

 14~16歳ほどだろうか。

 そして何より特徴的なのは、背中にかついだ筒だ。
 まるで……ミニガンのような多砲身の銃に見える。

「それでガッコウさんは、私と戦っていただけるのでしょうか!?」

「……おめぇ変な奴だな。2人を追いかけようともせず、ワタシと戦いたいっていうのかよ。主よりも自分の欲望優先か?」

「そんな事はありません! 私に止められる程度の人物であれば、シュウト様やエルノヴァには手も足も出ないでしょうから、私は安心して戦えるのです!」

「言ってる意味が分かんねーな。取りあえず泣き叫べ」

 背中に担いでいるミニガンを両手で持ち、バーバラに向けると呪文のようなものを唱える。

「オン・センダラ・ハラバヤ・ソワカ! バラバラの肉片になれ!」

 スイッチらしきものを押すと、銃身が回転して獣の雄叫びの様な低い音が響き渡る。
 何かの魔法が連続発射されているが、あまりに連射速度が速すぎて1回1回の音が繋がって聞こえる。

 煙と砂ぼこりで視界が奪われ、数秒間発射したのちに手を止めた。
 周囲に在った木や岩は粉々に砕け散っている。

「へへん! 誰だか知らねーけどな、アタシに勝とうなんざ1億兆万年早いってんだ!」

 ミニガンを背中に担ぎ、先に進んだ2人を追いかける……はずだったが、視界が徐々に戻るにつれて砂埃の中に人影がある事に気が付き、もう一度ミニガンを構えなおす。

「1億兆万年ですか! 一体何年か分かりませんが、その年数をお待たせする訳にはいきませんね!」

 無傷のバーバラの姿がハッキリと確認できた。
 全身金属の鎧と大きな盾、片手剣を持った姿は、聖女よりも騎士と言った方がいいだろう。

「なんだ知らねーのかよ。あったまわりーなぁお前、じゃあ100兆光年後に来やがれ!」

 ミニガンを構えてスイッチを押す。
 数秒間スイッチを押し続け、また砂埃と煙で視界が無くな……目の前にバーバラが現れる。

「ふおわぁ!? あ、あんだテメー! な、なんで平気で立ってられんだよ!」

「その程度の攻撃でしたら『万物を拒否する盾』を使うまでもありませんね!」

 手に持った大きな盾と剣を使い、飛来する魔法を全て打ち返すか受け流していた。
 1秒間に発射される魔法の数は100以上なのだが……それが見えているようだ。

「はん! 防御特化型か! それならコッチはどうだ!」

 ミニガンを背中に担ぎ、新たな武器を背中から取り出す。
 1メートル50センチほどもあるライフルで、非常に銃身が太い……いわゆる対物ライフルといわれる部類だろう。

「へへ! こいつを食らえば1発で体が吹き飛ぶぜ! ウラァ!!!」

 大きな発射音が鳴り響き、ガッコウ自身も反動で後ろに倒れそうになる。
 何とか体勢を立て直し前を見ると……平気な顔でバーバラが立っていた。

「ふむふむ、魔法を撃ち出すとは面白い武器ですね! 私のコレクションに加えるとしましょう!!!」

 手のひらで魔法を受け、力で無効化してしまった。
 
「お……おま……アホな……」

 表情を引きつらせながら、他にも持っている武器でとにかく攻撃しまくる。
 しまくるのだが、どうやら対物ライフルが一番威力があるらしく、それ以降はバーバラが楽しめるような攻撃は無かった。

「ではこちらの番ですね! お覚悟を!!!」

「まままま、待て! 殺さないでくれ!」

「ええ殺しはしません!」

「そ、そうだよな? ワタシはまだ子供だからな」

「女性ならばひとまずシュウト様に献上しますので!」

「……え?」

 剣の腹で頭を殴り、意識を奪い動けなくする。
 手足をひもで縛って肩に担ぐのだが、どこにしまってあったのか武器がバラバラと落ちて来た。

「これはラグの得意分野でしょうか? ひとまずお持ち帰りするとしましょう!」



「お前達は何者じゃ?」

「俺はニッコウ。不本意ながら悪逆非道の国王を成敗に来た」

「私はヤクシ。同じくシュウト国王をさとしに来ました」

 成敗と諭すのでは全く違うと思うのだが、一体何が同じなのだろうか。
 
「何か来たと思ったら、お前らが3尊とかいう奴らか?」

 修斗とエルノヴァが城門内で待ち構えているのだが、その周囲にはメイド達が待機している。
 どうやら街中を何の障害もなく走り抜け、城まで現れた様だ。
 それもそのはず、首都内には平常通りの警戒しかしておらず、3尊を止められる者などいないのだから。

「自信の表れか? 不本意ながらあなどられたものだ」

「ニッコウ、あなたは女性の相手をお願いします。私がシュウト陛下を諭しますので」
感想 17

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!